イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2025年01月27日 | 2025釣り
場所:水軒沖
条件:中潮11:18干潮
釣果:アマダイ1匹

最近、いつものスーパー以外にもう一軒スーパーに寄り道して港へ向かっている。ただの縁担ぎだがそのスーパーではおはぎを買っている。ここのおはぎを船の上で食べるとボウズがない。そして今日もそうなったのである。

SNSから流れてくる情報ではアマダイが釣れているらしい。確かに去年の今頃もよく出かけていた。先週のハマチのストックはまだあるので今日はアマダイ狙いだ。
週末の天気は強風ということだったので最初からあきらめていたがたまたま意味なくとった有給休暇の月曜日は雨の予報が少しずつよくなってきた。今の会社は積極的に有給休暇を取らせてくれるのがありがたい。前の会社で教えられたことは、「有給休暇はいざというときのために残しておくものだ。」で、30年以上ほとんどの有給休暇を捨ててきた。これが常識と思っていたがそれはまったくタコツボ的な思考だというのを知るのにこんなに長い年月を必要とした。

朝の予報では洲本でにわか雨ということだったがオーニングのある大きい方の船だとそれも気になるまい。
それでもやっぱり雲が多い朝は午前6時半過ぎでも少し明るい程度でなかなか明るくなって来ない。しかし、ゆっくり出港の準備をしているとまたたく間に明るくなってきた。雲を通しても太陽の偉大さを実感するのである。



ここがアマダイのポイントだと思い込んでいる場所は双子島の沖と紀ノ川河口の沖の2ヶ所だ。今日はお昼に向かって潮が緩んでいくので少しでも川の流れがあるであろう紀ノ川河口方面を目指した。



3本の竿をセットしてしばらく様子を見ていたがアタリはなく、今日の朝ごはん代わりのおはぎをラジオを聞きながら食べているとその時が来た。

 

舳先にセットした置き竿にアタリが出た。割り箸を置いてリールを巻くとまずまずのアマダイが上がってきた。これは間違いなくおはぎ効果なのである。
しかし、すでに2個のおはぎを食べてしまっていたので次は無いかと思ったけれども2匹目はさらに大きなアマダイがヒットした。
1匹目から30分あまり、まったくアタリがないので沖に浮かぶ遊漁船が気になってきた。



やっぱりプロのポイント選定のほうが確度が高いだろうとそちらの方に移動をしようと舳先のリールを巻き始めると魚が乗ってきた。アマダイあるあるだが、仕掛けを回収するタイミングで喰ってくるパターンだ。アマダイはエサが海底から上昇していく動きに相当興味があるようだ。だからタイラバにも喰ってくるのだろう。今日は面倒くさいのでタイラバの道具を持ってこなかったかが次回はきちんと仕掛けを持っていこうと思う。竿を4本となると運ぶのが大変だがここは我慢をしなければならないのだ。

2匹釣れたのでおそらくこの辺りが今日のポイントに違いない。それに、遊漁船は釣れなかったのか、知らない間に視界から消えてしまっていた。流れは沖に向かっているのでもういちど位置をずらして浅い水深のところに移動。今度は真ん中の置き竿にアタリ。これもまずまずの大きさだ。次は舳先の置き竿。これは小さい。5匹目のアタリは真ん中の置き竿。それなりに喰い込ませたつもりだったがすっぽ抜けた。これまでの4匹も鉤を飲み込まず唇にかろうじて掛かっている状態だった。水温が低いからなのか、潮が動かないからなのか、今日はどうも喰い込みが悪い。
最後にやっと手持ちの竿にアタリがあった。これもアマダイあるあるだが、置き竿のほうがよく釣れる。アマダイ釣りは面白いか面白くないかというと、そういう意味ではどちらかというと面白くない釣りの部類に入るかもしれないのでなおさらタイラバを導入したくなるのである。この釣りは動きがある分だけまだ面白みがある。

午前11時前にはまったく潮が動かなくなったのでこれが引き時と今日は終了。

アマダイは美味しい魚でしかも“超”がつくほどの高級魚だ。今日の釣果も市場価格では軽く万円を超えるだろう。しかし一方ではこの魚ほど調理が難しい魚もないと思う。テレビや雑誌に出てくるようなウロコを活かした調理となると至難の業だ。というよりも不可能だ・・。だからいつももったいないことをしていると思っている。そういうこともあるし、今日は午後から3時間の映画を観たいと思っていたので釣った魚はすべて嫁いでもらうことにした。その代わりとして大量の野菜をもらって帰ってきた。野菜は今や高級アマダイよりも高級食材となっている。僕は最近、魚よりも野菜のほうが嬉しいのである。



居眠りをしながら5時間かけて映画を観終わってもフジテレビの記者会見は続いていた。



結局、10時間以上もやっていたそうだが、畢竟、大概の会社はこういう体質なんじゃないかなと思う。兵庫県しかりだが、僕が知っている、自身が勤めていた会社も、コンプライアンス相談をしたら3か月後に縁もゆかりも資本関係もない会社に有無を言わさず出向させられたというのが現実だ。煙たいやつは消したほうが楽だし、ややこしい問題はもみ消したほうがいいと思うのがどの会社の経営者でも持っている本音なのだと思う。おそらく、現在の経営者で60歳以上の人たちが最も嫌いで最も無視してよいと考えている言葉は「コンプライアンス」だろう。人事も、よくこんな島流し先を見つけたもんだと感心してしまうと同時によほど嫌われていたのだろうなと思った。僕はそれ以来、一度も元の会社に出向くことなく退職した。
僕の場合は、捨てられた先のほうが先進的なところで、そこで教えてもらった投資方法で自分の小遣いと釣りの資金と船の修理代を賄えたのだから、コンプライアンス相談ありがとうというところだったが、それは稀に見る幸運だったのかもしれない。
フジテレビはフジテレビだからあんな会社なのではなく、あれがこの国のスタンダードな企業およびその他組織の姿なのだと思う。だからそこは諦めねばならないのである・・。

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水軒一文字釣行

2025年01月18日 | 2025釣り
場所:水軒一文字
条件:中潮15:00干潮 20:48満潮
釣果:マアジ18匹(二人で)

加太から戻り、魚を捌いてから夜釣りに出発だ。水道水は冷たく魚を捌いていると手の指の感覚が無くなってしまった。予定よりも多くの魚を持って帰ってきたので切り身にしてタッパーに押し込み道具を洗い終わると午後3時を過ぎていた。集合時間は午後4時半なのでまだ余裕はありそうだが、夕食を買いアラを捨て、燃料補給をしなければならないので1時間前には家を出なければならない。さかなクンのテレビも途中までしか観ることができずに家を出る。

予定時刻に港を出て30分ほどで釣り座を構える。



Nさんの話では午後5時半ごろから釣れ始めるらしい。それまでのお楽しみは、小さいアジを掛けてそのまま放っておくとヒラメやスズキが喰ってくるということだそうだ。
そんな説明を聞いていると、本当にNさんの竿が大きく曲がった。これは残念ながら鉤には乗らなかったけれども、しばらくしてまた竿が大きく曲がり、ハネが姿を現した。船に積んでいるタモで掬おうとしたけれども直前にバラし。う~ん、重ね重ね残念。

もうすぐ午後5時半。ここからは真剣にアジ釣りモードに入る。大きなアジが喰ってくるはず・・、が、小さい・・。前回の釣行時よりもかなり大きいとはいえ、期待しているには程遠い。大きいのは数匹に留まった。アタリも散発的だ。まあ、これは僕の自作サビキの性能が悪いので仕方がない。Nさんは僕よりもはるかにたくさんのアタリを出している。
僕の釣果が悪いのでNさんの分も貰いながら、小さい魚は放流しながらアミエビが無くなるまで釣りを続けて午後7時30分に終了。
半分を叔父さんの家に届けると、多くもなく少なくもなく、当初、このくらいあればと思ったくらいの魚の数になった。

小さな魚は干物に、大きい魚はフライ用に捌いて午後11時半ごろには布団に入ることができた。
そしてアジフライは間違いなく美味しい。


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加太沖釣行

2025年01月18日 | 2025釣り
場所:加太沖
条件:中潮9:16満潮 15:00干潮
潮流:6:10転流 10:00上り2.8ノット最強
釣果:マサバ2匹 ハマチ14匹

先週のYOASOBIの顛末はというと、週末まで腹痛で苦しんだ。最初の2日は正露丸だけを食べて生きていた・・。



年明けは鼻血で始まり大きな血豆を作り次は腹痛と災難が続いている。鼻血以外は自業自得なのだが・・。



なんとか体調はよくなって今日はダブルヘッダーで挑むことにしている。第一試合は加太。第二試合は水軒一文字へ夜釣りだ。Nさんの話では先週、大きなアジが爆釣だったらしい。もう、口がアジフライになっている。

港に向かう前、マルニシに寄り道をして夜釣り用のアミエビを購入。今、カチカチのアミエビを買っておけば夕方には程よく溶けているはずである。
そんなことをしていたら、出港する頃にはかなり明るくなっていた。



今日の戦略は前回と同じ、四国ポイントで反応を見て、なければテッパンポイントからサビキでスタートと考えている。今日の戦略というよりもここ最近はずっと同じパターンで釣りをしている。引き出しがあまりにも少ないのである。
いつもと違ったのは、四国ポイントに船団ができていたということであった。



僕も早速仕掛けを下ろしてみたがいきなりの根掛かりとなってしまった・・。まだ船が安定していなかったのと、直後にシモリが映っていたので、やってしまったと思ったら、なんだかおかしい。リールが巻ける。あらら・・、魚が掛かっている。グングン引くので根掛かりだと勘違いしたのである。これはもう、佐渡先生が誤診で沖田艦長が死んでしまったと勘違いしたということよりもひどいものだ。そしてこの引きはサバに違いない。上がってきたのは大型と小型のサバが2匹であった。これは幸先がよいとアタリがあった辺りに戻り仕掛けを下ろしたけれどもその後はアタリがない。時合の最後であったか、船の位置取りが悪かったか・・。あっさりとこの場所をあきらめてテッパンポイントへ移動。



今日のこのポイントはすごかった。いきなりアタリがあってハマチが4本上がってきた。続いて3本。今日はめちゃくちゃ釣れてしまいそうな予感がする。しかし、このまま釣れ続けると魚の処分が心配になってくる。そのとき、ふと、Nさんは釣った魚を親戚の旅館で調理してもらっているということを思い出した。早速LINEを送って魚を引き取ってもらえないかとお願いをしてみた。10匹目くらいになったとき返信がきて、OKとのこと。高仕掛けに切り替えてもう少し釣りを続けることにした。
高仕掛けに替えても真鯛は来なくてハマチばかりだ。小さな生簀にこれだけ入れてしまうと酸欠状態になって横を向いている魚もいる。



旅館で扱ってもらうとなると鮮度が重要だ。潮流の最強時刻を超えてからは真鯛のチャンスがあるかもしれないが、このあと夜釣りも控えていることもあり午前10時10分に終了。

旅館に貰ってもらった魚は見事な盛り付けの刺身になっていた。

  

釣られてしまった魚にとっては本望などではないだろうが、切って皿に置くだけの僕の盛り付けに比べるとやっぱり本望だったのかもしれない。



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水軒沖釣行

2025年01月12日 | 2025釣り
場所:水軒沖
条件:中潮6:07満潮
釣果:ボウズ

まずは前日のトラブルから。
スパンカーの土台の隅っこが朽ちてきているのを見つけていて、これは早い目になんとかしなければと思いじっくり調べてみると、少しどころか、相当朽ちてしまっている。やすりでついてみると、ボコっと穴が開いてしまった。スポンジのようになってしまっている。



船を購入した当時から上部が腐っていて、ポリパテで埋めていたのだが、これが不完全で水がしみ込んできていたのかもしれない。
このままで放っとくわけにもいかないのでFRPで穴を塞いでみた。



しかし、対処療法にしかなっていない。オーニングは上下あるボルトのうち下の方のボルトでしか止まっていない感じだ。大型の台風が襲ってきたら全部吹っ飛んでしまいかねない。修理をするとかなり大層になってしまうし、また悩み事が増えてしまった・・。明るいところで撮影したはずなのに背景が真っ黒というのがその悩みを象徴しているようだ・・。


今日の釣行はYOASOBIのための下見を兼ねている。兼ねているというか下見がメインだ。
ついでに双子島周辺にコウイカがいないかどうかを探ってみようというところだ。



元々水軒一文字の周りに比べるとあまり釣れないところではあるが、その水軒一文字がダメになった今、ひょっとしてコウイカたちはこっちに移動していったのではないかと期待したのだがやっぱり全然ダメだった。もう、紀ノ川南岸のこの地域にはコウイカはいなくなってしまったのは間違いがないようだ。

そして下見。どんなYOASOBIかはこのブログには書かないでおこう。

 


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加太沖釣行

2025年01月05日 | 2025釣り
場所:加太沖
条件:中潮3:26干潮 10:22満潮
潮流:7:30転流 11:20上り2.6ノット最強
釣果:ハマチ6匹 真鯛1匹

年末年始にこんなに長い休みをもらえたのは学生時代以来だ。正月休みの最終日は安息日にしようと思ったけれど、あまりにも天気がよいし、前回あまりにも魚が乗ってこなかった悔しさもあったので釣りに出てしまった。
魚が乗ってこなかったのはビニールが大きかったのかもしれないと思い急遽小さめのビニールを切り出して前準備をした。結果、小さくてもあまり変わることはなかった。ただ、はっきりと喰い込んでくれたというのはよかったが、それは1匹だけの感触にすぎない・・。

今日の潮ではあまり早く行っても無駄だと考えて、航海灯が必要ないくらいの時間に出港。



朝日がデッキを照らす。

 

四国ポイントには反応がなかったのでそのままテッパンポイントを目指したが途中に魚の反応が出ていたのでそこから釣りをスタート。



今日は1時間くらいサビキをやってみてその後高仕掛けに変更するというほぼ前回とおなじ戦術で挑む考えだ。
アタリはすぐに出た。仕掛けを回収するために早巻きしているときだった。よく引く。この感じでは複数匹掛かっている。ドラグを調整しながらタモ入れをしたが、1匹しか掛かっていない・・。よく見ると一番上の鉤から下が切れてなくなってしまっていた。あら~・・。これで今年早くもオモリを2個ロストしてしまった。
新しい仕掛けに取り替えて今度は1匹だけヒット。余裕で取り込み。次も複数匹掛かった。ついさっきおろしたばかりの仕掛けだから強度もきちんとあるだろうと思っていたら、2匹取り込んだそこから下が無い・・。3個目のオモリロストだ・・。仕掛けは消耗品だとあきらめているが、オモリは値段が高くなってしまっているのでこれは痛いロストだ・・。
3個目の仕掛けで1匹。5号でもナイロンだからフロロカーボンに比べて弱いとはいえ、65センチのメジロクラスでもあげることができるのだからそんなに弱いとも思えない。今日のハマチは少し型がよくて、上のほうの鉤から切られてしまっていることを考えると、全部の鉤に掛って暴れまくられたということなのだろうか・・。さすがに8匹分の引きには耐えられそうもない・・。

ハマチはこれだけあれば十分なので少し早いが高仕掛けに替えて同じ場所でスタート。小さなビニール+赤いゴム+毛糸を取り付けた。最初のアタリはハマチであった。これまでと同じサイズだが、3.5号でも1匹なら余裕だ。
しかし、潮の向きが少し変わったからか、高仕掛けだからか、アタリが無くなってしまった。そうなってくると他の場所が気になる。周りを見回してみるとナカトシタの向こうに船団ができている。人は群れないと生きてゆけない動物だ。僕もそこに吸い込まれようと移動を開始したが、途中大きな反応があったので周りには誰もいないが仕掛けを下ろすことに。やはり僕は群れることができない人間らしい・・。
あまり期待はしていなかったが、アタリはあった。小さいが真鯛であった。喰ってきたのはオレンジのビニール。ほとんど巻き上げもしないうちに鉤に乗った。そういう意味では小さいビニールは効果があるとも言えそうだが、本当にそうなのかというとよくわからない。その後は反応があれどもアタリはない。最初に書いた通り、“これでも釣れる”というくらいのもののようだ。
その後、第一テッパンポイント付近にできていた船団に紛れ込んだりしてみたが何のアタリもなく、本当はお昼過ぎ頃まで粘るつもりであったがそんな気力もなくなり午前11時に終了。



魚がそこに居る限り何か喰わせる方法があるのかもしれない。下手な考えは休むに似ているが何かを見つけたい。とはいうものの、トルコには『すでに書物は書かれすぎた』ということわざがあるとおり、そんな方法があればすでに誰かが見つけていて広まっているに違いない。ましてや、おはぎを買ったときにたくさん釣れたから今日もおはぎを買ったのできっとたくさん釣れるはずだというくらいしか思考が働かない人間には画期的なメソッドを生み出せるわけがないのである・・。
そして、おはぎも、3割も値上がりしていては神通力は3割減なのである・・。



『魚の声を聞け、おはぎに頼るな、なにしゅうしてほしいか、魚が教えてくれる。釣れるぞ、釣れるぞ・・その気持ちが仕掛けに乗り移る。間違いなく釣れてくれる。絶対釣れる仕掛けが出来上がる』
はずなのだが・・。
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加太沖釣行

2025年01月02日 | 2025釣り
場所:加太沖
条件:中潮8:31干潮
潮流:5:10転流 9:20上り3.4ノット最強
釣果:ハマチ3匹 チダイ1匹

まずは時間をさかのぼって大晦日から。僕の紅白歌合戦評から書いてみたいと思う。今回の紅白歌合戦は出てくる人も知らない人ばかりだし目玉の出演者もいない模様だったのでまったく期待をしていなかった。面白くなくて寝てしまいそうだったので禁断の仕掛けの作り直しをせずに残しておいたくらいであった。
しかし、予想に反してこれは歴代の放送の中でも珠玉の紅白歌合戦と言っても過言ではないと言えるほどの出来であった。
前半に出てくる若いお姉さんたちのグループは全部名前を知らなかったがそれでもクネクネ踊る姿を見ているのは可愛くてなかなか心地がよかった。男子グループも同じくほとんど知らないわけだが、ダンスのシンクロと歌唱力に恐れ入った。ジャニーズのタレントたちが全員出演を辞退したというのは自分たちのクオリティの低さが露呈してしまうのが怖かったというのが本当の理由ではないのかと訝しんでしまった。Number iというのはジャニーズ出身だが色眼鏡で見ているのかもしれないが、はやりクオリティはほかのグループに比べて大したことはない。横浜流星が見どころを聞かれて、「見どころ?」とつぶやいたのはもっともだ。
名前を知らないから純粋に踊りと歌のパフォーマンスを楽しめたのだからこれはこれでいいのだと思うのである。
そして圧巻はB‘zだろう。出るらしいと聞いていたがまさか生のステージに出てくるとは思いもしなかった。名前は知っていてもまったく聞いたことのないグループで、僕みたいな人間が聞くようなジャンルの歌手ではないのはわかっているのだがいっぺんに好きになってしまった。なんといっても「出てやってる」感がまったくなかったのがいい。



そして、THE ALFEEもよかった。みんな70歳だというのが信じられない。南こうせつとイルカも同じくだ。
こういう、今も頑張っている往年のスパースターの出演というのがこれからの紅白歌合戦の新しいパターンになってゆくのかもしれない。今年はきっと小田和正が登場するだろう・・。僕は浜田省吾にぜひ出演してもらいたい・・。


翌日の元旦の朝、僕は鼻血を出して目を覚ました。目下のところ、30日の朝から3日の朝まで5日連続で寝ているときに鼻血が出た。それもけっこうな量で便座にうつむいているとボタボタと血が落ちてくる。鼻の血管というのは脳の血管と同じらしく、ひょっとしてターボ時代のF1のポップホフバルブみたいに高血圧状態を開放することによって僕の脳の血管が切れる前に鼻のほうが切れることによって僕の脳を守ってくれているのかもしれないと思うとありがたいかぎりだが、真っ赤な血を見ていると怖くなる。6年前の出来事の再来かと恐ろしくなってきた。正月だから耳鼻科も休みだ。困ったと思うのだが、幸いなことに押さえていると10分ほどで止まってくれる。
だから元旦は毎年のとおり初詣に出かけることができた。今年はいつものルートと逆向きで、途中、伊太祈曽神社に向かった。

 

年末に観ていた映画のロケ地のなっていたというのをエンドロールで知ったからだ。もう一度各シーンを観直してみたら確かにそこは伊太祈曽神社であった。これはぜひ杉咲花が座ったかもしれない石段を見なければならない。



本殿にお参りして名草神社に向かうのだが、近道はないかとまったく知らない道を走っていると偶然にも、主人公の杉咲花が子供の頃を過ごした団地のロケ地はここではないのかと思える寂しい団地に紛れ込んでしまった。なんという偶然かと新年早々の幸運に感謝した。しかし、ここで運を使ってしまうと残りの364日が怖くもなるのであるが・・。



名草神社では長らく途絶えていた甘酒の振る舞いが復活していた。

 

どんど焼にあたりながらかじかんだ両手をほぐして次の中言神社へ。次に竈山神社に向かって1回目の初詣を終了。



翌日2日、例年なら軽く釣りを済ませて港近くの神社に初詣に回るのだが本格的に加太を目指した。
今日からは例年の潮流表を使えない。ネットのグラフのドットは10分刻みなので冒頭の潮流情報も10分単位になってしまう。なんだか信頼性がなさそうに見えてしまう。

今日の戦術は、潮流が最強を迎える頃まではサビキをやってみてその後高仕掛けに変更しようと考えている。
正月早々あんまり早くも出たくないので午前6時50分に出港。



今日の日の出時刻は午前7時6分なので間もなくだ。
天気がよいとはいえ、正月早々船を出しているバカなやつはそんなにいないだろうと思っていたら、紀ノ川方面からは続々と船が出てゆく。まあ、魚は暦を知っているわけではないのでお正月だからといってまったりしていないのだからいつもと変わらない。人間も魚を釣りたかったら暦などを気にしていてはいけないのは確かだ。
途中、海から見るのは新年初の初日の出を拝んでいざ加太の海へ。



四国ポイントに反応があればサビキを下ろしてみようかと思っていたが何の反応もなく即テッパンポイントを目指した。
その判断と最初はサビキでという選択は当初は正解であった。すぐにアタリがあってハマチが3匹。その後も間もなくチダイも掛かった。これはひょっとして今日は大漁かと思ったがその後がまったくダメだった。ハマチは3匹あれば十分だと思ったので高仕掛けに変更したのだがまったくアタリがなくなった。魚探の反応はあるのに・・。
時々アタリがあっても追って来ない。唯一、途中から一番下の鉤に取り付けた毛糸には少し長く真鯛らしき魚が追ってきたけれども、もう大丈夫だろうと本格的に魚とのやり取りを始めたがあっけなく抜けてしまった。
これで気力途切れてしまって午前11時に終了。
これはアタリも何もなかったのだが、オモリが海底に着いた直後、完全にテンションが無くなり、引き上げてみるとクッションゴムが途中から切れてしまっていた。



経年劣化ならまっすぐ切れているのだろうが斜めに切れてしまっている。サワラかタチウオか、歯の鋭い魚でもいるのだろうか・・。


港に戻る前、同じく初釣りに出かけているNさん一行にご挨拶をしたり、



後片付け、給油や、叔父さんの家に魚を持っていったりしていたら午後2時になってしまい、今日の初詣は断念。

翌日、行けなかった初詣に出かけた。その前に焚き火だ。渡船屋が休みなので港を自由に使える。そして、家ではほとんど食べさせてくれない牛肉を焼くのだ。
いつものスーパーで3割引きになっているステーキ肉を買い。港の氏神様に一番にお参りしていざ港へ。



霜が降りた焚き付けはなかなか着火しないが、ライターを使わず火を熾すことはできた。
ステーキ肉の味付けは冷蔵庫に転がっていたステーキソースを持ってきたのだが、これは圧倒的に塩コショウのほうがよかった。



船のロープの補修を少しやって雑賀崎の衣美須神社へ。



次は田ノ浦の衣美須神社。



ここはお神酒がセルフサービスになっていていくらでも飲んでしまいそうだが、さすがにバイクではそれをやってはいけない。なくなく一杯だけいただいて天満宮へ。ここでも梅酒をいただくと東照宮の階段が登れなくなってしまった・・。歳は取りたくない・・。

  

塩竈神社、玉津島神社といつものルートで初詣をやって正月の行事をすべて終了。

 


あるPR詩に角田光代のエッセイが載っていて、この作家は年末が近づくと次の年の抱負を真剣に考えるそうだ。



そして、それを書いたり言ったりしたほうがいいという。それは、抱負というのは現実になるのに時間がかかるので書いたり言ったりしなければ抱負自体をわすれてしまうからというのがその理由だそうだ。
僕は逆で、今までの人生、自分のやりたいことを人に言うとそれが現実しないというジンクスをずっと抱えてきた。だからまず、人にそんなことを言うことはなかった。まあ、今となってはこれから先、こんなことをしたいということもないので人に言うこともない。
願わくばこれまでやって来たことを何事もなくやり続けられればそれでいい。しかし、実はそれが一番難しい。逃げ切ることが最も難しいとはなんとも生きづらい世の中になったものだ。このブログを書いているのは1月4日だが、コウイカのスッテを買おうと思って釣具屋に行くと、メーカーが廃番にしたのでもう手に入らないという。コウイカも釣れなくなったがそれを釣る仕掛けを作れなくなってしまう方が早かった。
何かいいことを探して景気づけにしようと思っても何もない・・。
新年早々嫌なことばかりである・・。
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