イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2025年01月02日 | 2025釣り
場所:加太沖
条件:中潮8:31干潮
潮流:5:10転流 9:20上り3.4ノット最強
釣果:ハマチ3匹 チダイ1匹

まずは時間をさかのぼって大晦日から。僕の紅白歌合戦評から書いてみたいと思う。今回の紅白歌合戦は出てくる人も知らない人ばかりだし目玉の出演者もいない模様だったのでまったく期待をしていなかった。面白くなくて寝てしまいそうだったので禁断の仕掛けの作り直しをせずに残しておいたくらいであった。
しかし、予想に反してこれは歴代の放送の中でも珠玉の紅白歌合戦と言っても過言ではないと言えるほどの出来であった。
前半に出てくる若いお姉さんたちのグループは全部名前を知らなかったがそれでもクネクネ踊る姿を見ているのは可愛くてなかなか心地がよかった。男子グループも同じくほとんど知らないわけだが、ダンスのシンクロと歌唱力に恐れ入った。ジャニーズのタレントたちが全員出演を辞退したというのは自分たちのクオリティの低さが露呈してしまうのが怖かったというのが本当の理由ではないのかと訝しんでしまった。Number iというのはジャニーズ出身だが色眼鏡で見ているのかもしれないが、はやりクオリティはほかのグループに比べて大したことはない。横浜流星が見どころを聞かれて、「見どころ?」とつぶやいたのはもっともだ。
名前を知らないから純粋に踊りと歌のパフォーマンスを楽しめたのだからこれはこれでいいのだと思うのである。
そして圧巻はB‘zだろう。出るらしいと聞いていたがまさか生のステージに出てくるとは思いもしなかった。名前は知っていてもまったく聞いたことのないグループで、僕みたいな人間が聞くようなジャンルの歌手ではないのはわかっているのだがいっぺんに好きになってしまった。なんといっても「出てやってる」感がまったくなかったのがいい。



そして、THE ALFEEもよかった。みんな70歳だというのが信じられない。南こうせつとイルカも同じくだ。
こういう、今も頑張っている往年のスパースターの出演というのがこれからの紅白歌合戦の新しいパターンになってゆくのかもしれない。今年はきっと小田和正が登場するだろう・・。僕は浜田省吾にぜひ出演してもらいたい・・。


翌日の元旦の朝、僕は鼻血を出して目を覚ました。目下のところ、30日の朝から3日の朝まで5日連続で寝ているときに鼻血が出た。それもけっこうな量で便座にうつむいているとボタボタと血が落ちてくる。鼻の血管というのは脳の血管と同じらしく、ひょっとしてターボ時代のF1のポップホフバルブみたいに高血圧状態を開放することによって僕の脳の血管が切れる前に鼻のほうが切れることによって僕の脳を守ってくれているのかもしれないと思うとありがたいかぎりだが、真っ赤な血を見ていると怖くなる。6年前の出来事の再来かと恐ろしくなってきた。正月だから耳鼻科も休みだ。困ったと思うのだが、幸いなことに押さえていると10分ほどで止まってくれる。
だから元旦は毎年のとおり初詣に出かけることができた。今年はいつものルートと逆向きで、途中、伊太祈曽神社に向かった。

 

年末に観ていた映画のロケ地のなっていたというのをエンドロールで知ったからだ。もう一度各シーンを観直してみたら確かにそこは伊太祈曽神社であった。これはぜひ杉咲花が座ったかもしれない石段を見なければならない。



本殿にお参りして名草神社に向かうのだが、近道はないかとまったく知らない道を走っていると偶然にも、主人公の杉咲花が子供の頃を過ごした団地のロケ地はここではないのかと思える寂しい団地に紛れ込んでしまった。なんという偶然かと新年早々の幸運に感謝した。しかし、ここで運を使ってしまうと残りの364日が怖くもなるのであるが・・。



名草神社では長らく途絶えていた甘酒の振る舞いが復活していた。

 

どんど焼にあたりながらかじかんだ両手をほぐして次の中言神社へ。次に竈山神社に向かって1回目の初詣を終了。



翌日2日、例年なら軽く釣りを済ませて港近くの神社に初詣に回るのだが本格的に加太を目指した。
今日からは例年の潮流表を使えない。ネットのグラフのドットは10分刻みなので冒頭の潮流情報も10分単位になってしまう。なんだか信頼性がなさそうに見えてしまう。

今日の戦術は、潮流が最強を迎える頃まではサビキをやってみてその後高仕掛けに変更しようと考えている。
正月早々あんまり早くも出たくないので午前6時50分に出港。



今日の日の出時刻は午前7時6分なので間もなくだ。
天気がよいとはいえ、正月早々船を出しているバカなやつはそんなにいないだろうと思っていたら、紀ノ川方面からは続々と船が出てゆく。まあ、魚は暦を知っているわけではないのでお正月だからといってまったりしていないのだからいつもと変わらない。人間も魚を釣りたかったら暦などを気にしていてはいけないのは確かだ。
途中、海から見るのは新年初の初日の出を拝んでいざ加太の海へ。



四国ポイントに反応があればサビキを下ろしてみようかと思っていたが何の反応もなく即テッパンポイントを目指した。
その判断と最初はサビキでという選択は当初は正解であった。すぐにアタリがあってハマチが3匹。その後も間もなくチダイも掛かった。これはひょっとして今日は大漁かと思ったがその後がまったくダメだった。ハマチは3匹あれば十分だと思ったので高仕掛けに変更したのだがまったくアタリがなくなった。魚探の反応はあるのに・・。
時々アタリがあっても追って来ない。唯一、途中から一番下の鉤に取り付けた毛糸には少し長く真鯛らしき魚が追ってきたけれども、もう大丈夫だろうと本格的に魚とのやり取りを始めたがあっけなく抜けてしまった。
これで気力途切れてしまって午前11時に終了。
これはアタリも何もなかったのだが、オモリが海底に着いた直後、完全にテンションが無くなり、引き上げてみるとクッションゴムが途中から切れてしまっていた。



経年劣化ならまっすぐ切れているのだろうが斜めに切れてしまっている。サワラかタチウオか、歯の鋭い魚でもいるのだろうか・・。


港に戻る前、同じく初釣りに出かけているNさん一行にご挨拶をしたり、



後片付け、給油や、叔父さんの家に魚を持っていったりしていたら午後2時になってしまい、今日の初詣は断念。

翌日、行けなかった初詣に出かけた。その前に焚き火だ。渡船屋が休みなので港を自由に使える。そして、家ではほとんど食べさせてくれない牛肉を焼くのだ。
いつものスーパーで3割引きになっているステーキ肉を買い。港の氏神様に一番にお参りしていざ港へ。



霜が降りた焚き付けはなかなか着火しないが、ライターを使わず火を熾すことはできた。
ステーキ肉の味付けは冷蔵庫に転がっていたステーキソースを持ってきたのだが、これは圧倒的に塩コショウのほうがよかった。



船のロープの補修を少しやって雑賀崎の衣美須神社へ。



次は田ノ浦の衣美須神社。



ここはお神酒がセルフサービスになっていていくらでも飲んでしまいそうだが、さすがにバイクではそれをやってはいけない。なくなく一杯だけいただいて天満宮へ。ここでも梅酒をいただくと東照宮の階段が登れなくなってしまった・・。歳は取りたくない・・。

  

塩竈神社、玉津島神社といつものルートで初詣をやって正月の行事をすべて終了。

 


あるPR詩に角田光代のエッセイが載っていて、この作家は年末が近づくと次の年の抱負を真剣に考えるそうだ。



そして、それを書いたり言ったりしたほうがいいという。それは、抱負というのは現実になるのに時間がかかるので書いたり言ったりしなければ抱負自体をわすれてしまうからというのがその理由だそうだ。
僕は逆で、今までの人生、自分のやりたいことを人に言うとそれが現実しないというジンクスをずっと抱えてきた。だからまず、人にそんなことを言うことはなかった。まあ、今となってはこれから先、こんなことをしたいということもないので人に言うこともない。
願わくばこれまでやって来たことを何事もなくやり続けられればそれでいい。しかし、実はそれが一番難しい。逃げ切ることが最も難しいとはなんとも生きづらい世の中になったものだ。このブログを書いているのは1月4日だが、コウイカのスッテを買おうと思って釣具屋に行くと、メーカーが廃番にしたのでもう手に入らないという。コウイカも釣れなくなったがそれを釣る仕掛けを作れなくなってしまう方が早かった。
何かいいことを探して景気づけにしようと思っても何もない・・。
新年早々嫌なことばかりである・・。
コメント
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