イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか」読了

2010年11月30日 | Weblog
サイモン・コンウェイ・モリス 木下智子/訳 「カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか」読了
前回の本に引き続き、カンブリア紀の化石の話だ。著者は「ワンダフル・ライフ」の中にも出てくる古生物学者だ。
スティーヴン・ジェイ・グールドは生物の進化というのは爆発的にいろいろなデザインが発生した中から「悲運多数死」をくぐりぬけたものだけが現在に生き残ったということで、たとえ人間といえども場面が少しずれていればここには存在しなかったという考えだが、モリスのほうは、地球という環境でで生き残っていける生物はどんな筋道をたどるかは別として最初から決まっていた。と言う主張をしている。海で生活する動物は流線型の体を持つのは必然で、動物を捕らえて食べる動物には必ず大きな牙が生えてくるということだ。
どちらが正しいかなどと言うことは凡人の僕にはわからないが、人間は幸運と偶然でここに存在してるというストーリーのほうがうれしいと思う。

グルードはエディアカラの時代からカンブリア紀の境目でいろいろなデザインの生物が突然ある意味、脈絡もなく発生して悲運多数死によって滅んでいったと考えている。僕も、モンスターエンジンがやっているような「メンフィス」と「メンフェンティス」が暇をもてあました神々の遊びで、「わしはエビの頭にゴカイをくっつけてやったぞ。」「私はなんかわからんが、そのへんにあったホースに目玉を5個も付けてやったぞ。」などと言いながら次から次にいろんな生物を海に放ったのだと考えるほうが面白いとおもうのだ。
オチはどこにあるのかは知らないが、「メンフェンティス」のほうは自分の思いどおりにならないと地球を破壊しようとする悪い癖があるそうで、やっぱり「人間は最近、面白いことをやらなくなったから地球ごと破壊してしまってやろう。」と言ってポンッと壊してしまうというのがオチだろうか・・・。ポンッというのは北○鮮の核兵器だったりして・・・。
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水軒沖釣行

2010年11月27日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:小潮3:39干潮
釣果:コウイカ 22匹 マダコ1匹

今日は午後から急遽用事ができてしまった。そもそそ釣りなんぞをしていてはバチが当たりそうな用事なのだが、やっぱり釣りに行きたいのだ。加太へ行く時間はないのでコウイカを狙ってみた。
まずはタチウオ。いったいいつまで釣れるのか試しにやってみたがまったくアタリはなし。釣りに出ている船もないことをみたらタチウオの時期も終わってっしまったのかもしれない。

午前6時半頃にタチウオをあきらめてコウイカポイントへ。
新々波止の先端は工事用のブイがたくさん浮いているのでかなり陸に近いところからスタートした。先端から2個目の波止の切れ目の前に差し掛かったときにやっとアタリが出た。まずは1匹。船はゆっくり沖に流れていてその後もアタリがどんどん出る。やっぱり波止の先端に向かうほどいいようだ。しかし、作業船がやってきたのでこのポイントをあきらめ陸に近いところへ移動したもののアタリが出なくなってしまった。
やっぱり沖のほうがいいようなので作業船のかなり南側に移動してみるとまたまたアタリが出始めた。作業船のかなり近くまで来てしまったので警戒船がやってきた。これは叱られるかと思いきや、おっちゃんが「えらい大きなもん釣ってんな~。どうやって釣ってんの?」と声をかけてきた。と、いうことはここで釣っていてもいいということのようだ。
それからは新々波止の沖合いを流し続けたがどんどんアタリが続く、一時はスッテを下ろすとすぐにアタリがあるような状況だ。とりあえず早い目には帰らなければならないので午前9時過ぎに釣りを終了した。このまま続けていたらきっと30匹は釣れていただろう。やっぱり今年はイカは多いようだ。
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「ワンダフル・ライフ」読了

2010年11月20日 | Weblog
スティーヴン・ジェイ・グールド 渡辺政隆/訳 「ワンダフル・ライフ」読了

夏に錨をかけてキスを釣っていると頻繁にウミケムシがかかってくる。なんとも奇妙でなんとも気持ち悪い生物だが、それを見るたびにカンブリア紀にもこの生物はきっといたに違いないと思っていた。今年の5月に引っ掛けたウミエラを見てからは俄然この頃の生物に興味が出てきた。
この本のタイトルは昔から知っていたが、値段が値段だけに新刊で買うのはもったいない。以来古本屋を探し回っていたがやっと780円でゲットできた。

本の内容は奇妙な生物の紹介とバージェス頁岩から初めて化石を掘り出した古生物学者とその誤りを正した学者の物語に分かれている。

生物の進化というのはずっと長い間、下等な生物から高度な生物に進化し、ダーゥインの進化論にあるように環境に適した優秀なものが生き残っていくと信じられていた。だから人間がこの地球上で一番優れた生物だということになっている。しかし、本当の歴史はこの時代に一気にいろいろな形の生物が出来上がって、そいつらは「不運大量死」をして今の時代につながってきたというのが真相らしい。優れたものが生き残るのではなくて、ほんの些細なことで生き残るか死んでいくかが決まるということだ。人間がこの時代にのさばっているのも単なる偶然だということだ。そういえば、哺乳類というのは恐竜が小惑星の衝突で絶滅していなかったらどうなっていたかわからない存在だったのだ。惑星がぶつかっていなければ体中うろこだらけの人間?がいたのかもしれない。歳をとってくるとうろこが抜けるな~。などと言いながらかつらではなくてつけウロコなどを買おうかおどうかと悩むオヤジがいっぱいになっていたかもしれない。

だから、僕が今、パソコンのキーボードをたたいているのもほんの偶然ということだから小さなことにくよくよしてもまったく意味がないということだ。自分のことを稀代の天才のように思っているどこかの会社の役員さんもいくら威張っていても偶然生きているだけなのだ。どうせ拾った人生だもの・・・ということだろうか。何か楽になれる。

後半の物語は最初にカンブリア紀の化石をバージェス頁岩から掘り出したウオルコットとその分析の間違いを正したウイッティントン達との物語だが、既成概念にとらわれた学者とそれを打ち破った学者の話にはドラッカーが唱えるイノベーションの必要性と共通するものがあるように思う。

なにか思っているのとは違っていた内容だったが500ページを面白く読み進むことができた。
僕の体は有機物で構成されているということは、その有機物はいろいろな生き物の体を経てここにあるはずだから、ぼくの指先のアミノ酸は5億年前は奇妙な生き物の体の一部だったかもしれないと思いながら読んで見ると、う~んとうなってしまうのだ。

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加太沖釣行

2010年11月19日 | Weblog
場所:加太沖
条件:条件:大潮4:58満潮
潮流:5:22上り最強2.8ノット 9:12転流 11:49下り最強2.1ノット
釣果:カワハギ 1匹 ほか

今日は久々の加太への釣行だ。
いつもの釣りではなくてカワハギとアオリイカを狙ってみた。
今日の作戦名は「佐治敬三作戦」だ。その心は、「とりあえず、何でもやってみなはれ」だ。

まずは保険のコウイカをやってみようと思ったが、船の上で潮流表を見てみると5:22に潮流が最速になるらしい。
家で確認をしておけばいいものを・・・。

今日はタチウオを狙わないからゆっくり出てきたのでこのときすでに午前6時半を回っていた。
これでは時間がない。フルスロットルで加太へと向かった。
潮が流れている状況なので沖のほうでアオイソメをつけてアジを狙ってみた。間もなく何かのアタリがあってエサがちぎれて上がってきた。
頭の中では今日はカワハギを釣るぞとなっているので、これはきっとカワハギの仕業に違いないと妙な妄想をおこしてしまった。
今日はカワハギがいるぞ、絶対いるぞ。と仕掛けを変更して田倉崎の際まで移動した。
仕掛けを下ろしてすぐにアタリ。上がってきたのはイソベラだ。カワハギも同じような場所にいるはずだからと思って仕掛けを投入し続けるがべらっばかり・・・。やっぱり妄想だったようだ。
ベラの攻撃にも飽きてきたので朝飯代わりに近所のスパーで買った揚げ出し豆腐を食っていたらまたまたアタリでベラかと思いきやカワハギがついていた。釣れちゃった・・・。まぐれで・・・。
しかし、その後もベラばかり。エサがなくなったので今日の第2弾、アオリイカの仕掛けに変更。先週のNHKBSで見た「にっぽん釣りの旅」に出ていた仕掛けを真似て作った仕掛けだ。しかし、妄想は妄想。やっぱりアタリはない。
そろそう潮が動き始める頃かと思いまた沖に移動してビニールの高仕掛けを下ろしてみるが思ったほど潮は動かず、心も動かず終了となってしまった。

今日の教訓は、二兎を追うものは一兎も得ず。いろいろやってみようという気持ちは前向きのようだが、竿を3本も持ってきてあれやこれや狙ってみてもろくなことがないということだ。

気温は低く、水温が高かったようで、海面はモヤがかかって幻想的な風景であった。まあ、こんな景色を見ることができただけでもよしとしておこう。

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水軒沖釣行

2010年11月07日 | Weblog
 

場所:水軒沖
条件:大潮6:56満潮
釣果:タチウオ 11匹 コウイカ 2匹

昨日から異常に腰が痛い。もともと腰痛持ちだが、いつもの腰の痛さではない。こういうのをぎっくり腰というのだろうか?
少し雨が降りそうだし、火曜日も休みをもらっているので釣りに行こうと思っているからどうしようかと考えたが、とりあえず歩くことはできるのでやっぱり行ってしまった。(間をおかずに3日行ってしまうと燃料代が大変だ。)

加太へは行かずに、まだまだ釣れそうなタチウオとコウイカの試し釣りが目的だ。
前回よりも30分早く出発したが、最初のうちはまったくアタリがない。おまけに予報の時刻より早く雨がこぼれてきた。来るんじゃなかったと思いながらその辺をさまよってもやっぱりアタリがない。

とうとう紀ノ川の河口までやってきてしまった。フェリーが音もなく近寄ってくるし、加太に向かう船が大量に僕の行く手を阻むし、やっぱり来るんじゃなかったと後悔しているとやっとアタリがあった。
こんな怪しい天気によくみんな沖へ行くなと思っていたら、雨は大したことはなく、風もほとんど吹いてこなかった。みんな天気のことをよく解かっているのだろうな。

そのあとはほんの短い時間だがアタリが連発した。

雨は降り続いていたし、コウイカはやめて帰途に着こうと港内に入ったが空を見ると雨はどこかへ行ったような感じだ。急遽、針路を変更。また沖へ向かった。

毎年のポイントで仕掛けを下ろすと、なんとすぐにアタリがあった。まもなくまたアタリ。試し釣りは30分ほどでやめてしまったが、今年は調子がよさそうだ。

しかし、腰が痛いので船の上で踏ん張れない。なんとも、今日の魚釣りに大儀はあったのだろうか?
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水軒沖、加太沖釣行

2010年11月05日 | Weblog
 

場所:水軒沖、加太沖
条件:条件:大潮5:23干潮
潮流:5:56上り最強2.8ノット 9:40転流 12:19下り最強2.3ノット
釣果:タチウオ 2匹 アジ 2匹

気がつけば20日近く船に乗っていない。時間のたつのはなんと早いことか。
平日の休みだが、磯への釣行をやめて加太へと向かった。明日も午前5時に起きてせんとくんとの戦いに臨まなければならないから賢明な選択だろう。

夜明けも遅くなって午前5時を回ってからの出発としたが、少し遅すぎた。出港の頃には辺りがかなり明るくなってしまった。まだタチウオが釣れるだろうかと試してから加太に向かおうと思っていたが試しどころではない。とりあえず、水軒一文字を出てすぐに仕掛けを流し始めたら、潜行板を落とす前にアタリがあった。タチウオはまだまだ釣れるようだ。あと1匹を追加して加太へと向かった。

7:40転流で下りに変わると確認していたが、潮流表をひと月見誤っていた。10月の分を見ていたのだ。
ブログを書き始めて気がついたとは情けない。到着した時にはほとんど潮が止まっているはずなのだが、なぜかわずかに上っている感じでおかしいなと思いながら、大型漁礁の辺りからスタートした。
今日はオキアミの仕掛けだ。

ずっと時刻を間違えているから釣れないのは仕方がないと何も考えずにそのまま釣りを続けていた。実際には上っていたわけだから、叱られるのを覚悟でもっと北に上がっていくべきだったのだ。
少しずつ場所を移動し、沖ノ島の南辺りに移動した頃にはまったく潮が動かなくなった。変だなと思っていたが、実際は潮流表どおりの流れ方をしていたことになる。ここでやっと最初のアタリ。こんなコンディションでは大した魚ではないだろうと思っていが、なんと、アジだった。とりあえずボウズは免れた。そのあとしばらくしてまたアタリがあった。2匹目。
その後は11時までアタリがなく終了。
大潮の割には結局大して潮は動かず、泥のようなゴミもたくさん漂っている状況で、2匹は上出来だったのかもしれない。
家に帰ってさばいてみたら、お腹の中はすごい脂だ。これはきっと美味しいぞ。やっぱり加太の魚は最高だ。
しかし、もっと正確に潮流表を確認していたら、別の釣り方もあったのかも知れないと思うと悔やまれるところもある。


家を出る前にテレビを見ていたら、YouTubeで尖閣諸島の漁船衝突ビデオが流出したとのニュースをしていたが、中国漁船より加太の漁師のおっちゃんのほうが数倍怖いということを知っている人はたくさんいるのではないだろうか。
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