イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「百魚歳時記」読了

2012年08月27日 | Weblog
岩満重孝 「百魚歳時記」読了

続と続々編を古本屋で見つけていたのでやっぱり正編も読まないとと探してみたら、ネットでなんと1円の値段がついていた。
送料は250円。この古本屋のシステムは商品代金より送料で利益を出すバリューチェーンのようだ。
しかし、なんとも便利な時代になったものだと改めて思う。10年前だったら絶対にめぐり合うことはなかった本だろう。

続編はなかなかマイナーな魚が出ていて、正編でネタが尽きたのかと思いきや、この本もなかなかマイナーな魚が掲載されている。
ただ、ちゃんと食べられる魚介類が多いのはやっぱりネタが豊富だったんだろう。

とりあえず、読みましたという感想だ。
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水軒沖釣行

2012年08月25日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:小潮 6:00干潮
釣果:ボウズ

今日は休日出勤なので短時間勝負だ。
相変わらずスズキを狙いに出たが台風15号の影響なのだろう、ウネリがかなり出ていた。
いつもの場所でトップウオーターからはじめたが、このウネリでは魚は水面に出てこないだろう。

しかし、技術の無さがここで出てくる。
アホのひとつ覚えでトップウオーターばかりやってから、ほかの応用がきかない。

いろいろルアーを取っ替え引っ替えやってみたがダメなものはダメだった。



天気はこの前よりはるかにいいんだけれど、やっぱりウネリが原因なのだろうか・・・。



午前6時に切り上げて急いで家に帰って道具を洗って午前8時23分発の電車に乗り込んで大阪まで・・・。
なんとも疲れる1日であった。

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水軒沖釣行

2012年08月22日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮 2:56干潮
釣果:スズキ 72センチ 1匹

今日もスズキ釣りだ。8月はこれに徹しよう。
午前3時半過ぎに家を出ようとすると南の空で雷が光っている。う~ん、これはどうしたものかと思いながら、せっかく起きちゃったし、船を出せなくても紀ノ川へ陸戦で行けるかと、とりあえず港へ向かった。
港に到着しても西の空は派手に光っている。
しばし船の前でたたずんでいると、タチウオ釣りの名人、愛称ユウイッチャンがやってきた。「おっちゃん、行けんの?」って聞いたら、「何言うてんねん、行ける、行ける。昨日も光ってた。」とのこと。このおじさんはこの時期は毎日タチウオ釣りに出ているのだ。釣った魚はどうしているんだろうといつも疑問に思うユウイッチャンである。
そうこうしているうちに渡船屋さんも出て行くし、25馬力船外機の平均年齢推測77歳トリオもやってきた。
これで僕が船を出さなければ臆病者の謗りを受けてしまう。
でも内心はやっぱり行きたくないな~。である。

とりあえずいつのものポイントでいつものルアーを投げると2投目でヒット。次のキャストでもまたまたチェイスがあったがこれはフッキングに至らず。
この間わずか10分足らずで南の空、推測下津沖あたり(実はもっと南なんだろうが・・・)で稲妻が走った。漫画みたいな稲妻だった。
空の色も見たことがないような赤みを帯びているしゴロゴロも鳴り出した。



これで完全に意は決した。帰ろう。臆病者と言われようがなんと言われようが帰ろう・・。

帰港前にやっと朝日が顔を出していた。
いままでの最短釣行時間を更新しちゃったのではないだろうか。



港に帰ったら、愛称ユウイッチャンも平均年齢推測77歳トリオもまだ帰港していなかった。
先に帰港している僕の船を見て、「なんや、もう帰ってるやんけ・・」と思われるだろうが仕方がない。
しかし、次に会った時には、ちゃんと72センチのスズキを釣って帰ってきたんだからねというのは強調して述べておこう。


家に帰って道具を洗って空を見たら見事な虹がかかっていた。
空には水分が満載されているのだろうか。こんなに見事に端から端まで繋がった虹も珍しいのではないだろうか。
海の上で見てみたかった。

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「ブルーオーシャン戦略」読了

2012年08月21日 | Weblog
W・チャン・キム、レネ・モボルニュ/著 有賀裕子/訳  「ブルーオーシャン戦略」読了

ブルーオーシャン戦略というのはサムソンがこれを採用して成功したというので一躍有名になったマーケティング戦略だ。
著者のひとりが韓国人だったというご縁なのだろうか。

競争の激しい市場で戦うのではなく、新しい市場を創造して競争のない世界で利益を享受しようというものだ。
よく考えたら、普通の経営戦略でSTPの穴のあいているところを狙っていきましょう。といような感じがしないでもないが、やっぱりちょっと違うらしい。
しかし、本文の中にはユーロは安泰だとか、モードはすばらしいとか、今となっては負け組みを絶賛しているのだからこの戦略もたいしたことはないんじゃないかと勘ぐってしまうのだ。

そして、この戦略を実践するためには、メンバーの信頼、献身、自発的な協力が欠かせないとされているが、実際の世界、特にウチの会社ではそんなものを求めようとしてもまったく無理なのである。
何もしないのが当たり前で、斬新とまでは望まないから何か新しいことを考えてくれと思っても前年踏襲を是としか考えていない。
こいつらは何が楽しくて会社に来ているのかとこっちも考えてしまうから信頼も献身もあったものではない。

ドラッカーはマネージメントとに不可欠なもののひとつとして“真摯さ”を挙げているが、それもメンバー間の信頼があってこそ生まれるものであるはずで、こいつらに託しても何の答えも返ってこないとわかってしまうと真摯さも吹き飛んでしまう。

僕の義務のひとつには部下の指導育成というものがあり、社長は考え方を変えろと鼓舞しているが、穴のあいたザルに一所懸命水を注ぎ込んでも何も貯まるまい。
企業の体質というのは因果なものだ。
もちろん、僕もその体質にどっぷり浸りきっているので、ここに書いた“こいつら”にも偉そうなことを言えないのはわかっているのだが・・・。

ウチの会社で、ここに書いた、“STP”という言葉の意味をすぐに答えることができる管理職はどれくらいいるだろうか?
これがウチの企業体質の腐り加減を証明している。
それでも何とか給料はいただけているのだから、この会社もたいしたものだ。ありがたいと感じておこう。
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水軒沖→和歌浦沖釣行

2012年08月19日 | Weblog
場所:水軒沖→和歌浦沖
条件:大潮 6:56満潮
釣果:スズキ、セイゴ68センチ以下3匹 マゴチ1匹 キス27センチ以下4匹

今日は単独釣行ではなくMixiで知り合った友人と3名での釣行だ。
漁か釣りかわからないのはなかなか誘うことができないが、スズキは普通のルアー釣りだから誘いやすい。

夜明けはどんどん遅くなり、午前4時半でもまだまだ暗い。タチウオが釣れているという情報もあったのでルアーを投げてもらうがこれは不発。そのままスズキポイントへ移動して3人でルアーを投げまくった。
今日はボイルが全然なかったが、ルアーを投げ始めて15分位だろうか、ルアーにチェイスしてきた。そのまま投げ続けると1匹目がヒット。大きさはたいしたことがないが、ボウズを免れた。ボイルがなくてもずっと投げ続けたら釣れるもんだ。
その後2匹を釣り上げて和歌浦沖へ移動。

キスを狙うが全然アタリがない。
今回も正しい日本の正しい夏の海の景色だが魚はいない。いったいどこにいるのやら・・・。



チヌが釣れたり、マゴチが釣れたり・・・。うれしい外道だがこれはこれでどうしたものかと悩んでしまう。



しかし、キスは4匹だけだったがこれはこれで大きい。最大は27センチ。それも同じような大きさのものが2匹一荷で掛かってくる。これはこれでうれしいが、やっぱりキス釣りの醍醐味はこれではない。
同行してくれた人の情報では今年はキスが少ないとのこと。
確かに少ないのかもしれない。
今年のキスつりはこれで終了だ。来年は大漁を祈りたい。

帰りにいつもお世話になっているちからさんのお店へ3人でご挨拶。
開店前にもかかわらずカキ氷を作っていただき生き返った。
帰りはいつのとおり叔父さんの家に1匹おすそ分け。
山のように野菜をもらって帰ってきた。今日もわらしべ長者で終了だ。



船の速度は一気に遅くなってしまっていた。2週間前はほぼ通常通りの速度が出ていたのに、この間にかなり船底に潜む生物が巨大化したようだ。
これで夏の釣りの行動範囲が一気に狭くなってしまった。今年はドック入りを少し遅らせることができるかと思ったが、予定通り9月に入ったらドック入りの段取りをしなければならないようだ。




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「続 百魚歳時記」読了

2012年08月07日 | Weblog
岩満重孝 「続 百魚歳時記」読了

この本は「百魚歳時記」という本の続編らしいのだが、続編というだけにかなりマニアックな魚が掲載されている。
魚釣りになじみのある人でも、こんな文字を読める人は少ないのではないのだろうか。

醤蝦、鮋、魳、鯣

その他モロモロ、著者の飄々とした文体が面白い著作であった。

どこかで正編を探さなければならない。
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水軒沖釣行

2012年08月07日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮 9:10満潮
釣果:スズキ 84センチ以下2匹 ツバス2匹

8月になるとなぜかスズキが集まってくる場所がある。双子島と大島に囲まれた湾内だ。

去年も1匹だが75センチを釣り上げたので今年はじっくり狙ってみようと考えている。

夜明けはどんどん遅くなり、今日は午前4時半になっても暗いままだった。



ひときわ輝いて見える星は金星だそうだ。

夜明けすぐに現地に到着し、まずは大島周りからキャストし始めたがここではアタリがない。湾内へ侵入したがボイルがないのでちょっと不安になる。しかし、とりあえずトップで釣らなきゃとキャストをしていると2投目でいきなり水面を割ってきた。フッキングには到らなかったがそのままリトリーブを続けるとまたまた水面が割れた。今度はがっちりフッキングしたようだ。
ラインは太いものを使っているから掛かればこっちのものだ。船底にラインがこすれるのだけを気にしながらやり取りをして上がってきたのが84センチ。これはでかい。今年も釣れてしまった。
なかなかこの釣りはダイナミックでおもしろい。

続いては60センチくらいのサイズがヒット。
もう1匹ヒットがあったがこれは途中でバラしてしまった。
その後ツバスがヒットしたがすぐに沈黙。この間約1時間。
濃密なひと時であった。

魚のサイズが大きいのでタモで掬ったらそのタモの枠が折れてしまった。



〆ようと思ったら、ナイフの柄が折れてしまった。



なんとも、なんとも・・・。

タモは壊れていたものを拾って修復して使っていたので仕方がない。
ナイフは父親が使っていたものをそのまま遣い続けていたので、いったい何年間船の上にあったのかわからない。
もうどれくらいの魚の血を吸っているのだろう。

急いで修理をしておかなければ次の釣行に間に合わない。
とことん擦り切れるまで使い続けるのだ。


今日は父親の命日なので釣りの帰りに墓参りに寄ってきた。
殺生をしたあとで墓参りとは不謹慎きわまりないが、まあ、仕方がない。
ウチのお墓の線香立てはこんな感じ。



父も魚釣りが釣りが好きな人だったのでちょっとだけ喜んでくれているだろうか。
父が死んだ日はどうしても会社に行かなければならない日で看取ってやることができなかった。
誰かが代わりをしてくれればよかったものだが、それをしてくれる人がいなかったのだ。まあ、自分が部下を育てていなかったという報いだったわけだが、臨終の場にいないと本当に死んでしまったのかどうかが自分でもわからなくなっていた。
この時期になると当時のことが悔やまれる。

僕はずっと昔から船舶免許は持っていたが、こと船に関してはまったく知識がなかった。すべて父親が船のめんどうを見ていたので燃料の補給さえしたことがなかったのだ。
だから、何かトラブルが起こると、「そうだ、お父ちゃんに聞けばいいんだ。」などと、ふと考えてしまう。たぶん、3,4年は続いただろうか。
親の死に目に会うというのは親への供養ではなく、自分が親と決別するための儀式みたいなものなのだろうと最近になって思うようになった。



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もれる、漏れる、モレル・・・

2012年08月03日 | Weblog
船の雨漏りが直ったと思ったら、やはり排気管からも冷却水が漏れていた。かなり塩がふいていたので怪しいと思っていたが、やっぱりだ。

なんとか耐熱パテで修復できないかと排気管に巻いているグラスウールをはずしたら、えらいことになっていた。
見るも無残な腐食具合だ。



水が漏れていそうなところはかえってきれいなものでどこから水もれしているのかわからずじまいだ。
まったくよくわからない。
これでは手もつけられないので仕方なくそのまま新しいグラスウールを巻きつけてお茶を濁してしまった。



機関室が臭うのはどうもこの腐食のせいだろう。どこからともなく排気ガスが漏れてきているに違いない。燃料を買うときに使うポリタンは底が割れたようで原チャリの足元は軽油漏れ。昨日から下痢気味でお尻からはOOが漏れ・・・。と限りなく何もかもが漏れていく今日この頃だ。

世間は猛暑などと言われているが、海を渡ってくる風は心地がいい。家の中が一番環境が悪いのかもしれない。




帰りに船のことにはめっぽう詳しいマイミクのちからさんのお店に寄って、かき氷をいただきながら教えを乞うた。



この抹茶のかき氷はかなりの美味しさだ。抹茶の苦味があとに引く!!

これだけいっちゃってしまっては交換しかないとのこと・・・。
近いうちに交換をしなければ・・・。

その他もろもろ、気をつけなければならないことも教えていただいた。
感謝、感謝だ。
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「インパラの朝」読了

2012年08月01日 | Weblog
中村安希 「インパラの朝」読了

この著作は、第7回開講健ノンフィクション賞を受賞したものだ。
以前からタイトルだけは知っていたがたまた古本屋で見つけたので、是非とも読んでみようと買ってみた。

小さなセンテンスが詩のような文体で進んでいくのが小気味いい。惜しむらくは、後半、貧困や格差、国際貢献に対するメッセージ性を持たせようとしているところがちょっと・・・。
できればただの旅人に徹してほしかった。
師の著作にも僕が知る限り明確なメッセージは出てこない。それは自分で考えなさいということだろう。

「私は自分の人生を、楽しく生きる権利がある。ある程度快適な生活と食べたい食事ややりたいことを、私自身の基準の中で可能な範囲で追求しながら好転していく未来の姿を想像する権利がある。悲観的に落ち込むことほど無意味なものはこの世にない。」
このフレーズは旅の後半、無気力に、まずい食事を口に運ぶ男を見て著者が思う言葉だが、僕は同じようなことを釣り好きだったかつての上司が亡くなったときに感じた。
いまでもそれを継続できているかどうかはわからないがそうあらなければならいとは今でも思っている。
まあ、こんなことを思える今の環境に感謝をしなけばならいのだろう。


イデオロギー的なメッセージは面白くないが、こんなメッセージは心に響くのだ。
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