イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2020年12月27日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 5:18満潮 10:36干潮
潮流:5:19 上り3.0ノット最強 9:19転流 11:48 下り1.9ノット最強
釣果:ハマチ 4匹 真鯛1匹 カワハギ1匹


今日も日の出の時刻は午前7時台。出港は午前6時過ぎごろと考えていたので目覚まし時計を午前4時50分にセットしていたのだが目が覚めたのは午前5時半頃だった。目覚まし時計を見てみると、時間が遅れている。電池が切れかけいるのか、それとももう40年近く使い続けているのでそろそろ壊れかけているのか・・。この時計、確かに日によって音の大きさが違ったりもするのだ。定年退職まであと3年、そこまでなんとか壊れないでくれ・・。新聞も読まず、ウ○コもひねらず急いで家を出た。

しかし、天気は上々でほぼ無風だ。快調に加太を目指す。



今日の予定は、上りの潮の途中まで大和堆ポイントに行き、そこからテッパンポイント、下り潮で非武装ポイントへ行こうと考えている。前回の釣行の反省も甲斐なくまたしても途中でカワハギを狙うつもりだ・・。

今日は年末の日曜日ということもあり、田倉崎から見る加太の海域はかなりの船が出ている。船団はテッパンポイント付近、ジノセト付近にできている。僕が目指す大和堆ポイントはまばらだ。
しかし、当初の予定通り大和堆ポイントに入る。



潮はすでに最強に近づいている頃だがそれほどの流れはない。魚探の反応もまばらである。小さな山になっているところを丹念に行ったり来たりしていると間もなくアタリがあった。小さいながら真鯛だ。とりあえずボウズじゃなくなったのがうれしい。これは叔父さんの家に正月の鯛として持って行こう。
その後も同じラインを流すがアタリがないので転流前にテッパンポイントに移動。ここも反応があまりないのでも少し北上。今日は同盟軍が優勢なので相当入り込んでもロックオンされないだろう。せっかく奥まで入ってみたがここでもアタリが無く、完全に潮が止まるまでにカワハギをやってみようといつものポイントへ移動。
途中魚探を眺めていると、かなり反応があるところがあった。急遽仕掛けを取り換え下してみるとアタリが出た。ハマチだ。これで自分の家の分のおかずもできた。
ここら辺りの水深が30メートルだったのでひょっとしてここでもカワハギが釣れるのではないかと仕掛けを下してみると確かにアタリがあった。今日もカワハギゲットだ。カワハギがいるところは水深30メートルが基準なのだろうか。もう少し検証が必要だが・・。
その後、エサ取りばかりなのでいつものポイントに移動。しかしここもエサが取られるばかりでエサが無くなって終了。カワハギについてはここ数回、決まったように1匹だけだ。まるで割り当てが決まっているかのようだ。最初のうちそこそこ釣れたのはフロックだったのだろうか・・。
せめて3匹は釣りたいものだ。

そこから船団できているジノセトに移動。アタリがないのでそのまま非武装ポイントへ。



地ノ島の陰で見えなかったがここにも大きな船団ができている。期待が持てるのだろうか。
海底が盛り上がっているところまで行くと結構な反応がある。しかし、仕掛けを下すもアタリがない。これは間違いなくアタリが出る反応だと思うものに遭遇してもダメだ。
そんなことを繰り返しているとやっとアタリが出た。多分真鯛の反応ではないと思っていたので、反応がある棚まで仕掛けを移動させて竿をあおってやったら鉤に乗った。けっこう引くと思ったらハマチが2匹ついていた。これでハマチが3匹。釣果としては十分だ。同じような釣り方でもう1匹釣り上げて午後0時。ロスタイムを過ごしたいところだが釣りはお昼までと決めているので今日はここまで。

同じように今日出ていた人たちの情報を聞くと、大和堆ポイントで粘っていたTさんはハマチ多数とサゴシを釣ったらしい。サゴシは多かったようで仕掛けをいっぱい切られたということだ。
また、去年ちょうどこの時期、コウイカ狙いで同船していただいたKさんは銅板ポイントで真鯛を釣ったそうだ。
どうも僕みたいに大移動をしなくても沖ノ島の南側でみなさんたくさん釣っていたようだ。
次回の参考にしたい。

年内の休日は今日を含めて2日、次の休日は冬型の気圧配置が強そうなのでおそらく今日が今年最後の釣行になる。とりあえずボウズでなくてよかった・・。
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紀ノ川河口~水軒沖釣行

2020年12月24日 | 2020釣り
場所:紀ノ川河口~水軒沖
条件:長潮 7:32干潮
釣果:ハマチ1匹 コウイカ6匹 マゴチ1匹

今日は午後から雨が降るという予報なので空はどんよりと曇っている。その分風がないので小船でも釣りがしやすそうだ。

今日もブリを狙うべく、紀ノ川河口からスタート。
確かに釣れているらしく、僕以外に3隻の船が出ていた。



Mさんに教えてもらったとおり、紀ノ川右岸からスタート。住金の高炉の前から上流に向かって移動してゆく。
Mさんの指示ではできるだけ岸際を流せということだったので小船の利点を生かしてテトラ帯から10メートルほどのところをネチネチやってみる。
土入川を越えて少し上流まで行って引き返す。他の3隻は左岸の前をウロウロしているので下りは僕もそれに加わる。エネルギーセンター前のテトラ帯を越えてから再び右岸へ移動。
青岸の灯台くらいのところまでやってきたがアタリは無く、ここで時間を使うとコウイカを釣る時間が少なくなると思い、仕掛けを回収し始めたところにアタリがあった。これは幸運というか、フロックというか、とりあえずボウズは逃れた。ブリではなくハマチだった。ここのハマチも脂が乗っていて美味しかった。加太のハマチと遜色ない。海はつながっているのだし・・。

コウイカのほうは、潮は長潮だし少しでも潮のあるところがいいのではないかと考え、この場所から最短の新々波止の先端、赤灯台のそばからスタートした。こっちは好調で、ひと流しめからアタリがあった。ここにイカが集まっていたらしく、3連続でイカを取ることができた。そして型もすべてが大きい。
続いて同じ場所を流すとまた2匹。少し地方に戻って流してみるがここはアタリがない。
また同じところに戻ってみたがアタリはなく、群れはどこかに行ってしまったようだ。
しかし、そろそろ飽きてきたところでまたアタリ。最初はイカかと思ったがどうも魚のようだ。それほど型は大きくはないがマゴチだ。今回もアシストフックがいい働きをしてくれた。がっちり掛かっている。



移動するのも面倒なのでそのまま流し続けるとまたアタリ。今日の6匹目だ。
これだけ釣れれば十分だし、やっぱり去年よりもアタリは少ないのでこれ以上やっても大して数は増えないだろうと思い午前9時すぎに終了。その後新々波止から沖の波止に添って再びブリを狙うべく仕掛けを流し続けたがやっぱりアタリはなく、午前10時前に港へ帰投。
船のデッキの上を掃除してから魚の保存用に持ってきた麻袋を洗い、仕掛けを片付けてエンジンの掃除をして家に帰り、イカと魚を捌いたらちょうどお昼前。寒いと何をするにしても動きが鈍くなる。思った以上に何もかもに時間がかかってしまうのでこれくらいに釣りを切り上げて帰ってくるというのがちょうどよかったようだ。



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加太沖釣行

2020年12月22日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:小潮 5:16干潮 12:35満潮
潮流:5:52 下り2.0ノット最強 9:07転流 12:51 上り2.6ノット最強
釣果:ハマチ1匹 カワハギ1匹

今日も禁断の仕掛けに助けられた。この前、Tさんから、紀ノ川河口で大きなスズキやブリが釣れると教えてもらった。ブリとは相当な大物だ。この釣り方に詳しいのは、以前に高仕掛け用のビニールを託してくれたMさんだとTさんから教えてもらっていたので、SNSを通してMさんから情報を教えてもらっていた。
そして、叔父さんの家での円卓会議でも同じような議題が議論されていて、これは間違いなく本物だ。加太へ向かう前に一度試してみようと水軒一文字周辺で仕掛けを下してみた。



本命ポイントは紀ノ川河口だが、加太への最短距離だとここになる。環境的にはそれほど変わることはないだろう。
すると、仕掛けをおろして間もなくアタリが出た。すわ、ブリかと思ったがそれほどは引かずハマチが上がってきた。この釣り方で大丈夫のようだ。
引き続き仕掛けを流したが、そんなに甘くなく1匹で終了。そのまま加太を目指したが結局、このハマチがボウズを逃れる救いとなった。

昨日は冬至だったので今日の日の出は午前7時2分だ。少し明るくなってから出港しようとしたら午前6時半まで待たなければならない。港を出たところで釣りをしていたので加太への到着は午前7時半を回っていた。転流時刻まではカワハギを狙ってみて潮が上りに変わってから高仕掛けをやってみようと考えた。

いつものポイントに入ってみると、潮流はそれほど早くはないのに底をうまく取れない。風も大したことがないのにおかしい。錘が底を打った感じがわからなくて道糸だけがどんどん出てゆく。それだからか、エサも取られない。今までは簡単に釣れていたがとうとう運も尽きたかという感じだ。1時間ほどやってみたが埒が明かない。そして、魚探にはなにやら魚の反応が頻繁に出る。いっそのこと、ここで高仕掛けをやってみたら何か釣れるのではないかと素早く仕掛けを取り換えて投入。アタリはすぐに出た。小さなチャリコだ。



しかし、こんなに小さければダメだと思い、当初考えていたとおり、潮が速くなるまでは大和堆ポイントでと移動したけれども、ここにここに留まっていたほうがチャンスはあったのかもしれない。
大和堆ポイントでは潮が上りになる時間くらいからかなりの船が集まり始めていた。



期待を込めて僕もその船団に加わったがアタリは1回だけ。鉤には掛かったがおそらくサゴシだったのだろう、竿が絞めこまれた直後にハリスが切れてしまった。その後はアタリが無くなったのでテッパンポイントへ移動。魚探には反応がなく、そのせいか、この海域には僕しかいない。ここで真鯛でも釣りあげればしてやったりというところだがそうは甘くない。そのままナカトシタに移動するも小潮のせいかほとんど潮が動かない。このままではハマチが1匹、加太の海域ではボウズだと思うと残りのゴカイでなんとかカワハギを釣らねばという気持ちが首を持ち上げてくる。
同じ場所で仕掛けを下してみるとアタリがある。2回目のアタリでなんとか1匹ゲット。型は大きい。
それに気をよくして朝一のポイントに移動するがすべてエサを取られてカワハギは終了。残った時間、ジノセトの船団に加わるがまったくアタリがなく、正午まで頑張ったがここで力が尽きてしまった。



約1週間ぶりの上天気であったが作戦の甘さがあだになった。あとで聞いたら、テッパンポイントで朝いちハマチとサバが釣れたそうだ。もちろん、僕がそこにいて同じように釣り上げることができたどうかというのはまったくの疑問だが、カワハギに押されて朝いちのチャンスを逃してしまったのかもしれない。

無意識のうちなのだろうが、どうもカワハギ中心に計画を立ててしまっているきらいがある。カワハギはあくまでも保険だ。食べると美味しくて、生き餌を使っているから確実性があるというところに引き込まれてしまっているようだ。(確かに今日の肝和えも絶品であった。)
年内に釣りに行ける回数は限られている。今度は高仕掛け一本で勝負に臨みたい。

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加太沖釣行

2020年12月12日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 4:28満潮 10:10干潮
潮流:5:02 上り2.7ノット最強 8:52転流 11:30 下り2.0ノット最強
釣果:カワハギ 2匹

この1週間、風が吹いていたというのもあるが、休みが少なくて釣行できなかった。大体は休みをやりくりして2日出勤して休んで3日出勤して休んで1週間で、そのあいだにコロナ休業や有給休暇を入れて休みまでのインターバルを極力短くしていた。それが今週は3日間の出勤が続いた。もともと今の仕事(というか作業だな)は性に合わないと思っているからこんな勤務が続くと発狂しそうになる。
いまはひたすらオセイボの受付だ。郵便で送られてきたリストを見ながら、これで間違いないですか?とひたすら電話をかけている。
多分、95%以上の人は75歳を超えている。だから中には何を書いているのかわからない人がいる。指に力が入らないからといってカタログを切り抜いて貼り付けてくる人もいる。
それくらいならまあ我慢をしながら付き合っているが、「ワタシノカッタオカシノショウミキゲンハイツナノデスカ?」という問い合わせが入った時に少し心がポキンと音がして、「ネットショップデオクリモノヲシタケドトドイデナイジャナイノ」と言われて調べてみると、どうもきちんと操作ができていない模様だったのでそのまま回答したら、「ドウシテソンナヤヤコシイモノヲススメルノヨ!」って怒りだす。ここでもうひとつのこころの支えがポキンと音がした。お前たちは子供か!と心の中でツッコミを入れてしまう。
年間に何百万も買い物をするのならこんなアホにも付き合ってやろうと思うが、年に2回しか買い物をしないくせにと思うと、「いままでそういう形で買い物ができなかったとおっしゃったのはお客様が初めてです。」とつい言葉が強くなる。昔はたくさんの買い物をしたのよと言われても、それがどうしたとしか思えない。
僕のプライベートの周りにはひとりもこんな人たちはいないけれども、世の中にはこんなに自分の責任で生きてゆけないひとがいるのかと呆れてしまう。

ようは、世の中の環境の進み方についていくことができずにそこからこぼれ落ちてしまった人たちを相手するために僕たちはここにいるのだということを思い知らされたということだ。よく考えたら、今時、封筒で情報を受け取って手作業でそれをさばいているってどう見ても時代が三つほど遅れている。そのために総勢30名近い人間が待機しており、その中にはそんな作業に見合わないくらいの高給取り(世間から見るとはるか低い賃金レベルだが・・)の僕みたいな人間も混ざっている。確かにこの会社は儲からないはずだ。すべてネットに集約して、そんなことができない人は切ってしまえばいい。まあ、そんなことがあれば僕はリストラの対象間違いないのだが・・。
そして、僕にはもう、こんな幇間みたいな仕事しか残されていないのかと思うと情けなくなる。一方ではこんな仕事はクズみたいな人間にしかさせることができないという会社の考えもよくわかってしまうのだ。30名のうちの半分以上は僕が見る限りへんな人たちだ。

魚釣りというのは気分転換でもなく、ストレスの発散の場でもない。僕にとって魚釣りというものはもっと神聖なものなのだ。



なので久々の加太への釣行となる。
今日の潮流時刻は早朝に潮が止まってそのあと下りに転じてしまうという僕が最も苦手とするパターンだ。
さてどうするか・・。出港時刻は午前6時半、加太に到着するのは午前7時をまわる。



転流時刻までどこかで高仕掛けをやってみるという手もあるが、わずか1時間だ。カワハギを釣ろうと思うと潮が止まってしまってからでは不安になる。ここは思い切った決断でカワハギを確保してから苦手な下り潮をやってみようと考えた。

いつものカワハギポイントからスタート。今日は南東方向に流れている。うまく溝を流せない。そして当たってくるのはチャリコやベラだ。転々と場所を変えやっと1匹目を釣った時にはエサ残り3匹になっている。いつも思っていることだがやっぱり300円のエサでは少なすぎる。なんとかもう1匹欲しいと思うのでエサを半分に切って節約作戦。それでもアタリは出てくれる。最後のエサで2匹目を確保。これで肝和えはなんとかできそうだ。

そしてこれからどこへ行こうか・・。ここで迷っている時点で今日の釣果は決定してしまっている。

風が強くなければ非武装ポイントを目指すのだが、今日は北西の風が強い。沖のほうを眺めてみると沖ノ島の南の方に船団ができている。



いつも潮の流れが速くて苦手な場所なのだが玉砕するのならそれもよかろう、それも経験だと帝国軍の艦船のそばで釣りを開始。しかし、結果はそのとおり玉砕。潮が早くなっていくにつれて仕掛けが立たなくなってきた。35号の錘に替えてもだめだ。これでは釣りにならないと午前10時に終了。

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紀ノ川釣行

2020年12月08日 | 2020釣り
場所:紀ノ川
条件:小潮 5:39干潮
釣果:ボウズ

今日は陸戦でハゼを釣りたいと思って家を出た。おだんごクラブの方々は最近たくさんのハゼを釣っておられる。僕もかなり昔から、そう、大学受験の頃からだ。さすがに遠くに釣りにも行けないし、「関西のつり」にハゼ釣りの記事が掲載されていて、これくらいなら自転車で気晴らしがてらに行けそうだと思ったのが最初だ。
それから毎年今頃になると釣りに行こうと思いながらほかの釣りばかりでなかなか行けずにいた。今年は小船で1度行ったがそれまでも数十年の間に1回行くか行かないかだった。

おだんごクラブの方々に触発されて今日も行ってみた。紀ノ川と言っても広い。どこで釣れるのかが実はあんまりわかっていない。
とりあえず、港から近いエネルギーセンターの上手に入ってみた。(エサ入れとかは船に積んでいるものを使わないと家には何もないのだ・・)



テトラの上に乗ってみるが、こんなにバランス感覚がなくなってしまっているのかと悲しくなる。ついでに1号以下のラインは老眼が強くなって糸自体が見えない・・。
怖いのと手前は捨て石が入っていてどうみてもハゼはいそうにないのでここは天の声を聞こうとおだんごクラブの管理人さんの土さんに電話してポイントを教えてもらうことにした。
そうすると、僕が想像しているよりもはるか上手、ポイントはきのくに大橋の下だととのこと。
そういえば、子供たちとバーベキューをしながらハゼを釣ろうとしたせせらぎ公園はもっと上手にあった。僕もそこに急いだ。
橋のそばに公園があってそこから歩いて行けると教えてくれたが、どうもそんなところが見当たらない。そのかわり、釣りにはおあつらえ向きの防波堤があった。一体何の施設は知らないが、小さな港のような形になっている。スロープまである。



防波堤の先まで行って仕掛けを下すと、かなり深い。5.4メートルの延べ竿の仕掛けが竿いっぱいまで沈む。こんなところにハゼはいるのかと探っているとアタリがあった。ギンタだ。



こんな魚、久々に見た。昔は和歌浦なんかでたくさん釣れたが、バッチ網でシラスを獲るときに一緒に絡めとられて卵も魚もいなくなってしまったのだと船底塗装の最中に出会ったじいさんが行っていたことを思い出した。こんなところで命をつないでいたのだな・・。
ハゼではないものの魚がいたことに気をよくして釣りを続けるがその後はいっこうにアタリがない。
もっと浅いところがいいのかしらと思い、近くの泥浜に下りてみたりしたがやっぱりダメだ。また防波堤に戻り竿を出していると土さんから電話。今、防波堤の上に乗っていますと報告すると、そこじゃないんです。北岸ですとのこと。ここからもその場所が見えたのだが、流れ込が見えてその少し北側がポイントらしい・・。
今からそこへ行くには北島橋まで戻って紀ノ川を渡らねばならない。お昼までの釣りにしようと思っているので今から行くには時間をロスしすぎる。
ここは釣りをほぼあきらめ、今年の流行語大賞にもなったソロキャンパーを目指そうと100均の貯金箱で作ったストーブの性能を試してみたいと思って持ち出していたのでその辺の立木を拾って点火してみた。ハゼはダメだったがこっちは火力が思った以上だ。今度はやかんを持ってきてコーヒーでも沸かしてみよう。もちろんそのための五徳も作っている。



エサがもったいないので北島橋の下に降りて竿を出してみたけれどもここも気配がない。これで完全に気持ちが萎えてしまった。



港に戻る途中にタラノメの木をみつけた。ここあコンペティターが多そうだが、来年の春には来てみよう。




今日、港に行ったのにはもうひとつ目的があった。同じ港に係留しているTさんの知り合いが、高仕掛け用のビニールを分けてあげると言ってれていて、Tさんが預かって僕の船の物入れに入れてくれていたのを引き取りたかったのだ。再び港に戻ってもらって帰ってきた。



家に持って帰って梱包を開いてみると、何種類ものビニールを入れてくれていた。僕は鈴鹿市のビニールだけを使っているが、この方のコレクションはすごい。敦賀市や南あわじ市くらいはわかる。宮津市は袋にイラストが描かれていて天橋立のあるところというのがなんとなくわかったが七飯町に至ってはどこにあるのか、読み方さえもわからない。鈴鹿市でも微妙な色違いが3種類ある。(ネットで調べると七飯町って北海道にあるらしい。)
しかし、よくこれだけの種類のビニール袋を集められたものだ。どうやってこの町はこんな色のゴミ袋を使っているという情報を知ることができたのだろう。そして買い求めることができたのだろうか・・・。釣り師の執念というのだろか。
これだけの種類の色を使いわけておられるというと相当な知識と経験を持っている人のようだ。すごい。僕は逆に使う色を絞り込んで迷わないでおこうという考えでやってきたが、その考えは根本から見直さねばならないのかもしれない。

たかがハゼ、されどハゼ。一筋縄ではいかない。ビニールもただのゴミ袋だが、よく考えたら魚と対峙する最前線がこのビニールなのである。一番気を遣わねばならないのは間違いがない。

この方は僕の港のもうひとつ奥にある港に船を係留しているそうだ。ぜひお会いして技と考え方を伝授していただきたいものだが、こういうのは秘伝中の秘伝なのだから、モノはあげるけど自分で道を切り開きなさいとという、イスカンダル星のスターシャのメッセージのように、今も未来も同じなのかもしれない。
これは船を降りるまで完成されない修行なのかもしれない・・。
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水軒沖釣行

2020年12月04日 | 2020釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 9:01満潮
釣果:コウイカ1匹

今日はもともと釣りに行く予定ではなかった。冬型の気圧配置の日なので風が強いだろうということと、休日連続で釣りに出ていたので今日は小休止して給油と崩壊しかけているフェンダーの補修をして午後からは仕掛けづくりをしようと考えていた。



しかし、ゆうべの予報を見てみると、午前9時ごろから少し風が弱くなってくると出ていた。これならコウイカに行けるかもしれないと思い、補修のための道具と釣竿を持って家を出た。

船の舳先に取り付けているフェンダーだが、紫外線の劣化で痛みがひどく、医療が崩壊する前にこっちが崩壊寸前のもようだ。



大きいほうは以前に補修していたが、それでもだんだん傷んできている。小船の方は何もしていないのでひどいものだ。これ、買うと相当高い。大きいほうになると3万円、5万円という感じになる。だから完全にちぎれる前になんとかしておきたいのだ。

最近ゴミの集積場なんかで鳥よけのためによくみられる青や黄色の網が紫外線にもけっこう強くてそれを巻いて補修をする。今回はケチってそれを100均で買ったら使われている糸がやけに細い。今日はこれしかないので仕方がないが、また補修をし直さなければならない。安物買いの銭失いだ・・。

大きいほうの船のフェンダーの補修をし、小船の方に向かうと、護岸になにやら嫌なものが見える。これはどう見てもウ〇コだ。



そしてどう見ても動物のものではない。どう見ても人が創りしものだ。よく見たら近くにティッシュペーパーも落ちている・・。
一体誰がやったんだと想像するに、というか、ここに来る人間はここに船を係留している人たちと渡船屋の釣り客だけだ。渡船屋では感染対策のためにずっとトイレを閉鎖している。きっと今朝来た釣り人がここでひねり出したに違いない。しかし、よりによって船の目の前でしゃがまなくてもいいだろう。近くにはコンビニもあるし、24時間営業しているスーパーもある。そこに行けばいいじゃないか。
今日は補修が主な目的だからゆっくりやってきたが、普通に釣りに出る日ならこいつらが渡船に乗る時刻とほとんど違わない。しゃがんでいるところを見られたらどうするつもりだったのだろう。
こっちもそんなところを見つけたら怒りのままにそのまま後ろへ押し倒してしまうところだ。
汚いにもほどがある。このウ〇コが消滅するまでどのくらい待たなければならないのだろう・・。
気分が悪いまま小船のほうの補修を済ませて午前9時過ぎに出港。確かに港の中は無風状態だ。期待が持てる。



しかしながら港内の埋め立て地の前を過ぎる頃から波が高くなっきた。港内でこんな状態なら一文字を越えるともっとひどいことになっているだろう。そして案の定けっこう風と波が強い。いつものポイントまで行く気力が萎え、切れ目を出たところで仕掛けを下してみた。しかし、いっこうにアタリがない。せめて今夜のおかずの分だけでも釣って帰ろうと意を決して水しぶきをあびながら新々波止に向かう。



風と波とはうらはらに、空気はどこまでも澄んでいる。淡路島は目の前にあるように見え、その先に見えるのは四国の山々だ。
そういえば、伊弉諾命と伊邪那美命が最初に生み出した島は淡路島だったななどと釣りにはまったく関係のないことをふと思った。




バッチ網が出ているのが気になるがアタリがないまま波止に沿って少しずつ沖に移動してゆく。
2番目の切れ目の跡付近を流しているとやっとアタリ。なんとかボウズは免れた。しかし、この数回の釣行を振り返ってみると、今年は絶対に去年よりも個体数は少ない感じだ。二けたを釣ることはできないとみるしかない。
その後はどんどん風が強くなり、30号の錘でも底が取れなくなった。今日はもとからおかずだけ釣れればそれでよいと考えていたので午前10時過ぎに終了。1時間かけてやっと1匹だから辛い。

まあ、ボウズじゃなかっただけましとしておこう。

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加太沖釣行

2020年12月01日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:大潮7:03満潮
潮流:7:57 上り3.3ノット最強 11:53転流
釣果:サバ6匹、真鯛2匹、ハマチ1匹、カワハギ4匹、イラ1匹

週間予報を見ていたら今週は冬型の気圧配置になっていたので釣行は無理だと思っていたが、今日は少しましなようだ。せっかくエンジンオイルも交換しているし、無理をしても行ってみようと考えた。だめなら引き返してくればいい。

夕べは満月。空模様だけはいい感じだがあまり風が強い日に暗いうちから出港するのは怖いから十分明るくなってから出港。今日は航海灯も点けなかった。



田倉崎まではそれほどでもなかったが、そこから先はかなり吹いていて波も高い。完全な冬の加太の海だ。



今日は大和堆ポイントでサバとアジを狙ってみて、そこから北上してその後は定番になったカワハギを狙ってみようと考えている。

大和堆ポイントへ到着すると船は2隻ほど。潮は最強時刻を迎えつつあるがなんとか底は取れる。しかし魚探には反応がない。そうこうしていると、少し北の方に船が集まり始めた。もうひとつの漁礁のあるところだ。僕もそこに移動。少しだが反応があり、ほかの船も魚を上げている。しばらくして僕にもアタリ。しかしこれはドラグを緩め過ぎていた。続いてまたアタリ。こんどはしっかり掛かっている。そしてけっこうな引きだ。これはまわりの状況から見ても間違いなくサバだ。手にできれば今夜は脂のりのりのしめ鯖にありつける。慎重に取り込んで一気に2匹をゲット。これで叔父さんの家の分も確保できた。
その後もアタリがあったが、サバが走り回って仕掛けをスクリューに巻かれて魚も仕掛けもロストしてしまった。その次は4連だ。

釣れるポイントは限られてるようで、漁礁の周りに船が殺到している。船体が当たりそうなほどで、まるで白兵戦だ。相手は帝国軍ではないが漁船の番号を付けていて容赦はない。どんどん突っ込んでくる。
4匹掛かった魚とやりとりしている最中でも「そこをどけ!」という声が聞こえてくる。人の声が聞こえるほど接近しているということだ。よく見ると相手も魚を掛けている。向こうはそれがお金に変わるのだからそれは必死だろう。仕方がない。



午前8時を過ぎると潮の向きが変わってきた。まだ上り潮が残っているはずだが、船が北風に押され始めたようだ。白兵戦にも疲れたし、上りの潮が残っているうちに真鯛とカワハギをやりたい。
戦場をあとにして北上。この時点でも北西の風が強く、右側の生け簀を開けた状態で左側から風を受けるので船が大きく右に傾く。あんまり速度を上げると横転しそうなほどだ。やっぱり冬の加太の海だ。

テッパンポイントから少し北に入ったところで魚探の反応が見えた。すぐに仕掛けを下すとアタリ。真鯛が一荷で上がってきた。これはうれしい。
その後も大きなアタリがあったがこれはバラし。
もう1回だけ同じラインを流して今度はハマチ。
この時点で午前10時。残りの時間はカワハギだ。

いつものポイントに入るも潮の流れが悪いのかアタリがない。チャリコが1匹だけだ。さすがに毎回は釣れないのだろうとあきらめかけていた時に強烈なアタリ。一気に竿先を持って行かれた。これは真鯛だと確信したが頭を振らない。何なのだろうかと思ったら、図鑑でしか見たことのないような魚だ。実は前の晩に箕島の「はまのうたせ」に売っていたというこの魚の画像をアップしている人がいて、イラという名前だと知った。偶然にもそれを釣り上げたというわけだ。

この魚、磯場にいるのか、砂地にいるのかはわからないが、アマダイにも似ているし、勝手にこの下は砂地なのかもしれないと判断し、場所を移動。いつもの通りの潮の流れならゴロタ石のところをトレースできたのかもしれないが、船の流れが変わると違うところに流れて行っていたのかもしれない。

そして、その場所移動が奏功した。その後はアタリが連発。わずかの場所移動でこんなに変わるのかという感じだ。1匹釣り上げ、その次は一荷だ。そして最後の1匹でもカワハギを釣り上げることができた。最後のエサで魚を釣り上げることができるとなんだかきっちり終われた感があってうれしいものだ。300円分のエサは1時間ほどでなくなってしまった。
サバ、真鯛、カワハギと一荷が続いた日でもあった。

今日から12月。朝はさすがに冬になってしまったと思ったが、加太の海をあとにする頃にはヒートテックと雨合羽を着こんでいると汗をかいてくるほどに暖かくなってきた。
真冬の天気までにはもう少し時間がありそうだ。


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水軒沖釣行

2020年11月27日 | 2020釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 4:41満潮
釣果:コウイカ5匹

2日連続で悪天候(でもなさそうな日もあったが・・)が続き、僕の中では久々の釣行だ。今日は船のローテーションからいくと小船の日なのでコウイカ狙いだ。例年ならすでに全盛期に入っているはずだが、今期はまだ1匹だけなのでなんとか数を稼ぎたい。

今日はグッと気温が下がっている。最初、ヒートテックの下だけを履いて家を出ようとしたがやけに寒い。結局上も着なおしてバイクにまたがった。若いときは、いちばん暖かくなる時刻に合わせて着るものを選んでいたが、最近はいちばん寒い時刻に合わせて選ぶようになってしまった。これも歳のせいだろうか。まあ、その若いときというのは、体重が90キロ近くあって肉襦袢を着ているようなものであったので条件はだいぶん違うということもあるのだが・・。
ああ、そういえばお通じも早朝に起きると出にくくなってきた・・。

例の煙突の煙は大きくたなびいていたが、東からの風なので港はまったくの無風状態だ。ゆっくり準備をして辺りが明るくなるのを待って出港。



エンジンが不機嫌なのは相変わらずだが、最近はやたらと排ガスの煙が濃くなってきたような気がする。風向きの具合とアイドリングの回転数が高いことがあるのかもしれないが、また気になってきた。全然整備らしいこともしてやらないので不機嫌になって当たり前をいえば当たり前なのだが・・。

いつものポイントに到着。今日は防波堤の工事はないような感じだ。新波止と新々波止の交差点からスタート。
期待に反してアタリがない。穏やかとはいえ、風のせいで気持ち船が流れすぎている感があるので錘を30号に変更。交差点を諦め、新々波止の元の切れ目の前に移動してやっとアタリ。最初のアタリがあるとホッとする。
その後、同じラインでまたアタリ。これで叔父さんの家へ持っていく分もできてまたホッとする。
今日は地方よりも沖のほうがいいようなので次の切れ目跡に移動。ここでも2匹。途中魚らしきアタリもあった。ここはけっこう魚が居着いているようだ。毎年コチが釣れるのがこの辺りだ。そしてグッと重みのあるアタリが・・。この辺りはときたまキロ以上のモンゴウイカが釣れるので期待をしたが途中でバレてしまった。仕掛けを回収してみると、鉤が1本折れてしまっていた。



イカのわりにはジェット噴射の引きがなく、ただのゴミだったのだろうか?それならぐりぐりリールを巻かずにおけばよかった。まだまだ経験が足りない。

今日は5匹は釣りたいと思うのでもうひとつ沖、赤灯台の先端へ出てみた。



ここではすぐにアタリがあった。しかし、やはりここまでくると流れが速い。30号の錘でも底が取れない。
バッチ網の船もポイントの上を往来しはじめたのでこれを潮に終了。

しかし、今日も派手に墨を吐いてくれたものだ・・。




家に帰って獅子ゆずのピールの完成作業。今年も美味しく出来上がった。それに加えて干し柿もいい感じに干しあがっている。叔父さん曰く、中まで乾燥させると硬すぎるので、中が柔らかいほうがいいとのことだ。いわゆる、あんぽ柿というやつだ。これをウイスキーを飲みながら食べると美味しいのだ。また、昼間から飲んでしまいそうだ・・。

 

ひととおりの作業を終えて今年回収した電気ウキを売りに行ってきた。たかが電気ウキだがこれがバカにならない。今年は全部で1700円の水揚げになった。

 

そしてそのお金でコウイカ用のスッテを買う。



アユ釣りはおとりを取り換えながらの循環の釣りと言われるが、電気ウキを拾ってお金に換え、それをスッテに替え、またイカを釣り、また電気ウキを拾う季節を待つ。これもある意味循環の釣りと言えるだろうか。
それよりも、拾ったウキを中古釣具屋に売り、それを買った釣り人がここでウキを落とし、僕がそれを拾ってまた中古釣具屋に持っていく。これはタイで放生会のために魚や亀を売って、それをまた池から回収して売るというあこぎな商売の方に似ているだろうか・・。
どちらにしても、スッテは結構高い。エギなら100円で売っているものもあるが、市場が狭いコウイカの世界なので売り手市場というのは仕方がない。
それに代わるものもなく、お金をかけずにイカを釣るには循環の釣りかあこぎな商売というのがいちばんだ。
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加太沖釣行

2020年11月18日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 8:39満潮 14:05干潮
潮流:5:03転流 9:06下り3.3ノット最強 13:03転流
釣果:ハマチ3匹 カワハギ3匹(画像は二人分の釣果)

今日は森に暮らすひまじんさんにお声がけをしての釣行だ。回数は少ないとはいえ、毎年必ず一緒に釣りに出てもらっている。例年ならチョクリの季節が始まる頃にサバを狙って釣行するのだが、今年はコロナウイルスの影響で実現しなかった。(まあ、あんまり釣れなかったからそれはそれでよかったのかもしれないが・・)今年はチャンスがないかと思っていたら、今週はすこぶるいい天気が続くとの予報だった。そして、計画を立てた頃は加太の海はけっこうな釣果が出ていた。早速連絡をして今日の釣行となった。

まずは紀ノ川河口でサゴシを狙ってみた。ここで1匹釣れれば少し心に余裕が出る。前回アタリがあった場所を2往復だけやってみようと考え、ひまじんさんに仕掛けを持ってもらって流してゆくが、途中、「軽くなってしまいたよ。」との声。あれ・・、また切れたかと仕掛けを回収してみるとやはり仕掛けの大元から切れていた。これは構造的な欠陥ではなく、多分使っている紐が悪かったのかもしれない。今日は前回とは違う仕掛けを使っていたのだが、使っていた紐は同じものだ。僕が持っている紐の中で一番太いものを使ったのだが、この紐が根本的に水分と引っ張りに弱いものなのかもしれない。一応、クレモナの紐のはずなのだが・・。
加太への到着は少し遅れるが、一度だけ引き返して探させてくださいとお願いし探索するが、おとといと同じで、広い海の中で小さな仕掛けを探すのは不可能に近い。ここで時間を浪費するのは申し訳ないと針路を加太へ向けた時、幸運にも浮かんでいる仕掛けを発見した。この仕掛けは僕の隣に係留していた大先輩のイトウさんが引退するときにもらったもので、大切に使い続けたいと考えていたので安堵した。

仕掛けを回収して一路加太へ。

潮流の速度は最強で3.3ノット。少し速い日なのでとりあえず四国沖ポイントに入って様子をみて、ひまじんさんが底を取りづらければ沖へ、大丈夫ならテッパンポイントを目指そうと考えていた。
幸いにというか、船でのこういった釣りの経験はあまりお持ちではないはずだが様々な釣りの経験が豊富なひまじんさんは正確に底を取っておられる。これなら大丈夫ともう少し潮が速いはずのテッパンポイントへ。ここには船団ができていたので期待が持てる。



仕掛けを下して早速僕にアタリがあった。おろしている途中のアタリであったので間違いなく青物だ。よく引くと思ったら一荷で掛かっていた。これでおみやげはできた。あとはひまじんさんに釣ってもらうだけだ。
そしてひまじんさんにも間もなくアタリが出た。うまくハマチを取り込んでひまじんさんもボウズがなくなった。船頭の僕としてはこれで今日の責務の半分は終わったという感じでホッとすると同時に気持ちにも余裕ができた。
しかし、その後僕に1回、ひまじんさんに1回アタリがあったがその後は沈黙。アタリがあった頃は海水はきれいだったが、次第にスラッジが目立つようになってきた。これが出てくると厳しいというのは今までの経験からなんとなくわかっている。
そこからは場所を転々としたがいっこうにアタリがない。最強時刻を越えて1時間。そろそろ今日の2番目の獲物、カワハギを狙うべく移動。真鯛も釣りたかったが、今日はぜひ、ひまじんさんにあのデカいカワハギを味わっていただきたいと考えていた。

いつものポイントに移動して釣り方を伝えて仕掛けを下すとひまじんさんが早速竿を曲げている。あれ、もう釣れたの?と魚が浮き上がってくるの待っていると、相当大きなカワハギだ。計ってみると27センチもある。これだけ大きければご夫婦で堪能しても余るほどの薄造りができる。もともと、1匹釣れれば御の字だと考えていたのでここでもホッとした。
その後僕にもアタリ。ひまじんさんにもアタリ。魚を締めて釣り座に戻ると僕の竿がない・・。尻手ロープにつながって水没してしまっていた。魚が食っていたようだ。尻手ロープをつけておいてよかった。備えあれば患いなしだ・・。
引き揚げてみると大きなカワハギが掛かっていた。磯でも大きなカワハギを釣ったことはあるけれどもこれほど大きなカワハギは釣ったことがなかったのではないだろうか。
その後ひまじんさんが最初の大物に劣らないほどの大物をし止めて今日は終了。

真鯛と、脂が乗ったサバも釣りたかったが欲は言えまい。出船した知り合いの人も今日は朝一だけで終わってしまったそうだ。やはりスラッジが影響していたのだろうか。
そして、天気が良かったこともありがたかった。今までは風が吹いていたり波が高かったりでゆったり釣りをしてもらったときが少なかった。体力的にも少しは楽をしてもらえたのではなかったろうか。



今日の夕食は定番の薄造りだ。GOTOトラベルで行ってきたという、ひまじんさんからいただいた新潟の純米酒は香りが高く、濃厚なカワハギの肝にも負けていない。いつもは紙パックのお酒ばかりだが、濃厚なカワハギの肝にはこれくらいの芳醇な香りがよく似合う。



今日は僕のほうがよい思いをさせていただいたという感じだ。


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水軒沖釣行

2020年11月16日 | 2020釣り
場所:水軒沖
条件:大潮 6:59満潮
釣果:コウイカ 1匹

いやはや、今日は仕掛けを落としてばかりだ。そして予備の仕掛けを持ってきていないのであっという間に僕の戦いは終わってしまった。

朝一はいつ頃まで釣れるのかわからないサゴシを狙ってみた。しかし、気合が入りすぎていたのか、港に早く到着しすぎてしまった。出港したときはまだ真っ暗だ。これじゃあサゴシには絶対に早すぎる。



ゆっくり船を進めて青岸の沖から仕掛けを流し始める。しかし、太陽が昇って来る前に仕掛けを落としてしまった。今日持ってきた仕掛けは多分僕の祖父が作ったものだと思うのだが、どうもバランスが良くなくて水を噛んでしまうことがよくあった。強引に引っ張って修正をしていたのだがそれが悪かったのか、仕掛けを結んでいる紐が切れてしまった。
仕掛けは水面に浮かんでいるはずなので引き返して海面を凝視するが、さすがに広い海の中で小さな仕掛けを探すのは無理がある。本体ももったいないが、ヘッドももったいない。前にも書いたがこれがけっこう高価なのだ。
何度か行ったり来たりを繰り返したがやっぱり見つからない。諦めてコウイカのポイントへ移動しようとしたときに海面にわずかに浮かぶ小さな影を見つけた。運がいいことに仕掛けを見つけることができた。
この浮かび方だと改良を加えることも難しいので新しく作ることが必要かもしれない。今度はもっと目立つ色に塗っておこう。

コウイカのポイントに到着した頃にやっと太陽が顔を見せ始めた。



一番いいポイントは護岸工事が続いているので少し沖からスタート。アタリがないのでここのセオリー通りに新々波止に沿って少しづつ沖に移動。
そこで最初の獲物。アタリがないので移動しようとして仕掛けを回収しようと竿をあおったときにイカが乗っていた。まったくアタリは感じなかったがうれしい今シーズン初の獲物だ。

おお、ここにはイカがいるのだと確信し、仕掛けを下すとまたアタリらしきものがあった。このアタリは乗らなかったがすぐにまたアタリ。大きく合わせたら、軽い・・・。
あれ、・・・仕掛けが切れてしまった。どこから切れたのかしらと道糸を巻き取ると先端部分のちち輪のところから切れている・・。



去年から同じ仕掛けを使い続けていたので糸が劣化していたのかもしれない。去年はかなり釣れたのでスッテは布が破れてしまっていてそろそろ替え頃かと思っていたがそれでももったいない。めったに落とすことがないのでいつも仕掛けはひとつしか持っていない。万事休すだ。
僕の今日の戦いは午前7時に終わってしまった。

港に戻って大きい船の給油を済ませ、いくつかの消耗品を買うために四つの店舗を回った。



画像に写っているものはひとつひとつすべて違う店舗で購入した。それぞれ、安い店、そこにしか置いていない店を回わらねばならない。
ついでに和歌山城の紅葉を散策しても家の近くまで戻ってきた時刻は明日の勤務のために乗る時刻の電車が駅を出発するところであった。

 

備えあれば患いなし。予備の仕掛けくらいはやっぱり準備しておかねばなるまい。
エンジンオイルを買った県漁連の事務所の〇下さんにお手軽なコウイカ仕掛けを教えてもらったのでそれを作って船に積んでおこうと心に誓ったのであった。
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