場所:加太沖、水軒沖
条件:中潮8:26満潮 14:25干潮
潮流:5:36転流 9:11上り2.4ノット最強
釣果:ハマチ5匹 サバ1匹
先週の日曜日、運転免許の更新に行ってきた。
そこでの講習によると、70歳になると普通の講習だけでは免許が更新できないらしい。あと10年経つと僕もその歳に限りなく近くなる。ものすごく歳を感じた。
そして、昨日のニュースで笑福亭鶴瓶が亡くなったということを知った。66歳だったそうだ。若い頃、深夜ラジオや夜中のテレビでよく聞いたり観たりしていた人だが、そんな人が亡くなったと聞くとなんだか死というものがほんのすぐそばに佇んでいるような気になってくる。松本零士が亡くなったというニュースにも無常さを感じるし、現代のトレンドにはついて行けず、歯が悪くなって噛み切れなくなったたくあんをペロペロ舐めるような感じで自分の若い頃によくテレビで見た人たちやその作品を楽しむのが一番いいと思うのだが、そういったものがどんどん遠くに行ってしまうような気がしてしまう。
僕の体にもちょっとした異変があり、ここ数ヶ月、左目の後ろが痛い。そのせいだろうか、目も見えにくくなってきた。だから、せっかくの綺麗な星空も乱視がきつくぼやけて何重にも見えてしまう。
加えてそこから続く首筋もずっと痛い。ずっと首が凝っている。なにか怪しいものができてしまったのかもしれないと思うと、とっておきのお酒は先に飲んでおかねばと思い先日の品質表示がさかさまに貼られたワインの栓を開けることになった。今週はとっておきの黒牛を飲んでいる。
まあこれは、日本酒なんて長く置いておくものではないというのもあり、5年近くも放置していては味が悪くなるという恐れもあったからである。
歳歳年年人不同。変わらないのは四季の自然のサイクルだけである。
週末からそんなことを考えていると天皇誕生日になった。
長らく祝日とは無縁の日々を送っていたので、天皇誕生日が2月に移動していたとはまったく知らなかった・・。しかし、4月29日は昭和の日として残っているのに12月23日はいつの間にか平日になってしまっている。これでは上皇様がかわいそうだと思うのは僕だけだろうか・・。まあ、歴代天皇の誕生日を全部祝日にしていたらそのうち1年中が祝日になってしまうことになるのだからこれも仕方がないか・・。
週末は天気が荒れそうなので前回の釣行から1週間も経っていないけれども加太に向かった。小船にも長らく乗っていないので紀ノ川にでも行こうかと思っていたがちょうど出港の時刻くらいには雨が降っていると予報だったのでオーニングのない小船では辛かろうという思いもあった。
同じように考えている人たちも多いのか、雨模様にも関わらず今日は大浦や西浜のボートパーク、紀ノ川方面からも続々と船が出てゆく。
予報では朝の一時だけが雨ということであったが、結局、お昼前までだらだらと小雨が続く天気であった。遠くはずっと霞んだままであった。
田倉崎の沖に到着してみると、今日も大きな船団ができている。
妥協の産物だとは思いながらもとりあえずはここからスタートしてみるがやっぱりアタリはない。
(それが妥協の産物ではなかったということは後ほどわかることになる。)早めに切り上げてワカメを採りに行きたいと思っているので早々と見切りをつけて銅板ポイントへ。
三度の幸運を願って来てみたがここにも反応がない。仕方がないので最後の望みであるテッパンポイントへ。
上り潮の時、ここは僕を裏切らない。高仕掛けに変更して後、しばらくしてアタリが出た。途中で逃げられないようにじっくり鉤掛かりを待つ。このアタリの感じでは真鯛かと思ったがハマチであった。
その頃にはこの海域にも船が集まってきた。その賑わいと同じく、アタリもポツポツある。1時間ほどでハマチ5匹を確保した。毎回ハマチばかりだと貰ってくれるところもないし、これくらいの釣果がいちばん上品でよろしいとも思う。ちょうど午前10時を過ぎた頃でもあったので今から港に戻ってワカメを採りに行くにも潮の引き具合もよいだろうと帰り支度を始めた。
しかし、この時間でも四国ポイントでは船団が解散せずに留まっている。う~ん、やっぱり釣れるのだろうかともう少し四国ポイントに移動して粘ってみることにした。船団の隅っこでサビキ仕掛けに変更して様子を見ているとアタリが出た。途中でバラしてしまったが感触ではアジだったに違いがない。そうしていると魚探にも大きな反応が現れ始めた。この船団はこの反応が現れるのを待っていたようだ。妥協の産物ではなかったのである。
おそらくはこの海域にある漁礁の周りを中心にして魚群がウロウロしているのだろう。その魚群が自分の船の下を通ったときにアタリがあるかもしれないと、その魚群をひたすら待っているというのがこの船団であったようだ。
今日の新聞で、「ゴドーを待ちながら」という戯曲が紹介されていたが、この船団はまさにゴドーが来るのをひたすら待ち続ける不条理な一団ようにも思えてくる。こういうのはどうも僕の性には合わないし、そもそもこの密集した状態にはちょっとした恐怖を覚える。少しの油断が事故につながりそうだ。もう、魚を釣っているというよりも船を操縦しているだけのような気もしてくる。
そんなことを思いながらもまたアタリがあった。今度はしっかり鉤掛かりしているようでうまく取り込むことができた。久々のサバだ。
もう1匹サバを釣れば叔父さんの家へのいい土産になると思ったがその前に根がかりをしてしまいニュータイプのサビキ仕掛けをロストしてしまった。この時点で午前11時。これが潮時と加太の海を後にした。
このニュータイプのサビキだが、効果を発揮してくれるのかと疑心暗鬼であった。
釣果としてはたった1匹であったのだが、この海域に浮かんでいたSNSのメンバーの方々の情報によると釣果は僕とは大して変わらなかったようだ。僕がこの海域にいた時間は30分ほどだったことを考えるとそんなに悪くはなかったともいえそうだ。アムロを超えることはできなかったものの、セイラさんくらいの戦力はあったのかもしれない。もうひとつ作ってみて様子を見てみたいと思う。
港に戻り、小船に乗り換えてワカメの調査へ。大島の北側にははっきりとワカメの影が見える。今年は暖冬だったので生育具合を心配していたが順調に育っているようだ。干しワカメにするにはまだ小さいが生で食べるには最適のサイズである。今日食べる分だけを採り水軒一文字の際の磯へ移動。
こっちは生育が遅いのでごく小さいワカメしかなかったがここも順調に生育しているようである。
叔父さんの家に持って行く分だけを採り帰港。
夕食はこれも恒例のワカメのしゃぶしゃぶ。濃厚なワカメの香りは春の味がするのである。
釣ってきたハマチは1匹を生ハムに仕込んでみた。
森に暮らすひまじんさんにいただいたハイテクシートに包んで1週間ほど熟成させる予定だ。
塩加減がわからないので腐らせてしまうかもしれないが期待を込めて待ってみようと思う。
条件:中潮8:26満潮 14:25干潮
潮流:5:36転流 9:11上り2.4ノット最強
釣果:ハマチ5匹 サバ1匹
先週の日曜日、運転免許の更新に行ってきた。
そこでの講習によると、70歳になると普通の講習だけでは免許が更新できないらしい。あと10年経つと僕もその歳に限りなく近くなる。ものすごく歳を感じた。
そして、昨日のニュースで笑福亭鶴瓶が亡くなったということを知った。66歳だったそうだ。若い頃、深夜ラジオや夜中のテレビでよく聞いたり観たりしていた人だが、そんな人が亡くなったと聞くとなんだか死というものがほんのすぐそばに佇んでいるような気になってくる。松本零士が亡くなったというニュースにも無常さを感じるし、現代のトレンドにはついて行けず、歯が悪くなって噛み切れなくなったたくあんをペロペロ舐めるような感じで自分の若い頃によくテレビで見た人たちやその作品を楽しむのが一番いいと思うのだが、そういったものがどんどん遠くに行ってしまうような気がしてしまう。
僕の体にもちょっとした異変があり、ここ数ヶ月、左目の後ろが痛い。そのせいだろうか、目も見えにくくなってきた。だから、せっかくの綺麗な星空も乱視がきつくぼやけて何重にも見えてしまう。
加えてそこから続く首筋もずっと痛い。ずっと首が凝っている。なにか怪しいものができてしまったのかもしれないと思うと、とっておきのお酒は先に飲んでおかねばと思い先日の品質表示がさかさまに貼られたワインの栓を開けることになった。今週はとっておきの黒牛を飲んでいる。
まあこれは、日本酒なんて長く置いておくものではないというのもあり、5年近くも放置していては味が悪くなるという恐れもあったからである。
歳歳年年人不同。変わらないのは四季の自然のサイクルだけである。
週末からそんなことを考えていると天皇誕生日になった。
長らく祝日とは無縁の日々を送っていたので、天皇誕生日が2月に移動していたとはまったく知らなかった・・。しかし、4月29日は昭和の日として残っているのに12月23日はいつの間にか平日になってしまっている。これでは上皇様がかわいそうだと思うのは僕だけだろうか・・。まあ、歴代天皇の誕生日を全部祝日にしていたらそのうち1年中が祝日になってしまうことになるのだからこれも仕方がないか・・。
週末は天気が荒れそうなので前回の釣行から1週間も経っていないけれども加太に向かった。小船にも長らく乗っていないので紀ノ川にでも行こうかと思っていたがちょうど出港の時刻くらいには雨が降っていると予報だったのでオーニングのない小船では辛かろうという思いもあった。
同じように考えている人たちも多いのか、雨模様にも関わらず今日は大浦や西浜のボートパーク、紀ノ川方面からも続々と船が出てゆく。
予報では朝の一時だけが雨ということであったが、結局、お昼前までだらだらと小雨が続く天気であった。遠くはずっと霞んだままであった。
田倉崎の沖に到着してみると、今日も大きな船団ができている。
妥協の産物だとは思いながらもとりあえずはここからスタートしてみるがやっぱりアタリはない。
(それが妥協の産物ではなかったということは後ほどわかることになる。)早めに切り上げてワカメを採りに行きたいと思っているので早々と見切りをつけて銅板ポイントへ。
三度の幸運を願って来てみたがここにも反応がない。仕方がないので最後の望みであるテッパンポイントへ。
上り潮の時、ここは僕を裏切らない。高仕掛けに変更して後、しばらくしてアタリが出た。途中で逃げられないようにじっくり鉤掛かりを待つ。このアタリの感じでは真鯛かと思ったがハマチであった。
その頃にはこの海域にも船が集まってきた。その賑わいと同じく、アタリもポツポツある。1時間ほどでハマチ5匹を確保した。毎回ハマチばかりだと貰ってくれるところもないし、これくらいの釣果がいちばん上品でよろしいとも思う。ちょうど午前10時を過ぎた頃でもあったので今から港に戻ってワカメを採りに行くにも潮の引き具合もよいだろうと帰り支度を始めた。
しかし、この時間でも四国ポイントでは船団が解散せずに留まっている。う~ん、やっぱり釣れるのだろうかともう少し四国ポイントに移動して粘ってみることにした。船団の隅っこでサビキ仕掛けに変更して様子を見ているとアタリが出た。途中でバラしてしまったが感触ではアジだったに違いがない。そうしていると魚探にも大きな反応が現れ始めた。この船団はこの反応が現れるのを待っていたようだ。妥協の産物ではなかったのである。
おそらくはこの海域にある漁礁の周りを中心にして魚群がウロウロしているのだろう。その魚群が自分の船の下を通ったときにアタリがあるかもしれないと、その魚群をひたすら待っているというのがこの船団であったようだ。
今日の新聞で、「ゴドーを待ちながら」という戯曲が紹介されていたが、この船団はまさにゴドーが来るのをひたすら待ち続ける不条理な一団ようにも思えてくる。こういうのはどうも僕の性には合わないし、そもそもこの密集した状態にはちょっとした恐怖を覚える。少しの油断が事故につながりそうだ。もう、魚を釣っているというよりも船を操縦しているだけのような気もしてくる。
そんなことを思いながらもまたアタリがあった。今度はしっかり鉤掛かりしているようでうまく取り込むことができた。久々のサバだ。
もう1匹サバを釣れば叔父さんの家へのいい土産になると思ったがその前に根がかりをしてしまいニュータイプのサビキ仕掛けをロストしてしまった。この時点で午前11時。これが潮時と加太の海を後にした。
このニュータイプのサビキだが、効果を発揮してくれるのかと疑心暗鬼であった。
釣果としてはたった1匹であったのだが、この海域に浮かんでいたSNSのメンバーの方々の情報によると釣果は僕とは大して変わらなかったようだ。僕がこの海域にいた時間は30分ほどだったことを考えるとそんなに悪くはなかったともいえそうだ。アムロを超えることはできなかったものの、セイラさんくらいの戦力はあったのかもしれない。もうひとつ作ってみて様子を見てみたいと思う。
港に戻り、小船に乗り換えてワカメの調査へ。大島の北側にははっきりとワカメの影が見える。今年は暖冬だったので生育具合を心配していたが順調に育っているようだ。干しワカメにするにはまだ小さいが生で食べるには最適のサイズである。今日食べる分だけを採り水軒一文字の際の磯へ移動。
こっちは生育が遅いのでごく小さいワカメしかなかったがここも順調に生育しているようである。
叔父さんの家に持って行く分だけを採り帰港。
夕食はこれも恒例のワカメのしゃぶしゃぶ。濃厚なワカメの香りは春の味がするのである。
釣ってきたハマチは1匹を生ハムに仕込んでみた。
森に暮らすひまじんさんにいただいたハイテクシートに包んで1週間ほど熟成させる予定だ。
塩加減がわからないので腐らせてしまうかもしれないが期待を込めて待ってみようと思う。