杉江松恋 「芸人本書く派列伝」読了
いつも思うのだが、テレビに出ている人たちというのはみんな頭がいい。バカがテレビに出てお金を稼げることはないのだから当たり前のことである。
創造力はもちろん、記憶力、集中力、その他もろもろの力。それに加えて芸人というひとはコミュ力、人間観察力、などなど並外れた力を持っている。もちろん本業の「芸」を分析する力も・・。
そして一度でも、本を書く機会を持てるくらいに売れた芸人でもそれまでには数々の辛酸をなめてきている。厳しい現実を隠して甘い香りと夢を届けているのが芸人なのである。
この本は、そんな経験をしてきた芸人たちが書いた本に対して書かれた著者の批評を集めたものだ。
著者はライター・文芸評論家・書評家という肩書を持っているそうだが、演芸にも造詣が深いそうだ。当たり前だが、書評を書く人の著者に対する知識の豊富さ、内容の分析力はすごい。著作についての評価だけではなく、著者がたどった歴史、相方を含めた人間関係、その他の著作、あらゆる面から書評を展開している。
書評は感想文と違って客観的にしかもこれから読みたい人に対して、「これを読みたい」と思わせてしかもネタバレしてはいけないという、ある意味ゼロから文章を書くよりも難しいことかもしれない。僕は芸人が書く本に興味があるわけではないが、それでも393ページを読めてしまうほど著者の“書く力”の強さに感嘆してしまう。
それでも著者は足りないと思っている。そのジャンルを評論するためには、世間の人を量で圧倒するほどの実地体験があり、それによって培われた見識があることが望ましいという。
それなら、僕のブログはどうなっているんだと思ってしまう・・。
もっと時間があれば取り上げられていた本のいくつかは読んでみたいと思うが、残念ながら通勤電車の中でしか本を読まない現在では優先順位が低い。しかし、「これを読みたい」と思わせてくれるほどよい文章であった。
いつも思うのだが、テレビに出ている人たちというのはみんな頭がいい。バカがテレビに出てお金を稼げることはないのだから当たり前のことである。
創造力はもちろん、記憶力、集中力、その他もろもろの力。それに加えて芸人というひとはコミュ力、人間観察力、などなど並外れた力を持っている。もちろん本業の「芸」を分析する力も・・。
そして一度でも、本を書く機会を持てるくらいに売れた芸人でもそれまでには数々の辛酸をなめてきている。厳しい現実を隠して甘い香りと夢を届けているのが芸人なのである。
この本は、そんな経験をしてきた芸人たちが書いた本に対して書かれた著者の批評を集めたものだ。
著者はライター・文芸評論家・書評家という肩書を持っているそうだが、演芸にも造詣が深いそうだ。当たり前だが、書評を書く人の著者に対する知識の豊富さ、内容の分析力はすごい。著作についての評価だけではなく、著者がたどった歴史、相方を含めた人間関係、その他の著作、あらゆる面から書評を展開している。
書評は感想文と違って客観的にしかもこれから読みたい人に対して、「これを読みたい」と思わせてしかもネタバレしてはいけないという、ある意味ゼロから文章を書くよりも難しいことかもしれない。僕は芸人が書く本に興味があるわけではないが、それでも393ページを読めてしまうほど著者の“書く力”の強さに感嘆してしまう。
それでも著者は足りないと思っている。そのジャンルを評論するためには、世間の人を量で圧倒するほどの実地体験があり、それによって培われた見識があることが望ましいという。
それなら、僕のブログはどうなっているんだと思ってしまう・・。
もっと時間があれば取り上げられていた本のいくつかは読んでみたいと思うが、残念ながら通勤電車の中でしか本を読まない現在では優先順位が低い。しかし、「これを読みたい」と思わせてくれるほどよい文章であった。