中上健次「枯木灘」読了
前に読んだのはいつ頃だったろうか。
そのときは意味がわかりにくい読みにくい本という印象であったが
今回は前に読んでいる「夏芙蓉」の続編として読んでみると物語の流れが
よくわかった。
複雑な家庭と南紀の風土が作り出す心の動きがおもしろい。
自分の生い立ちを呪いながらも生きてゆく意味を見つけようとする生き方が心強い。最後にはそれに負けてしまうのだが・・・。
田辺の街中を通っていてもこの雰囲気の町がこの物語を作り出すのかと
思うと少しもの悲しくも生命力というか、力強いバイタリティを感じてくるのである。
前に読んだのはいつ頃だったろうか。
そのときは意味がわかりにくい読みにくい本という印象であったが
今回は前に読んでいる「夏芙蓉」の続編として読んでみると物語の流れが
よくわかった。
複雑な家庭と南紀の風土が作り出す心の動きがおもしろい。
自分の生い立ちを呪いながらも生きてゆく意味を見つけようとする生き方が心強い。最後にはそれに負けてしまうのだが・・・。
田辺の街中を通っていてもこの雰囲気の町がこの物語を作り出すのかと
思うと少しもの悲しくも生命力というか、力強いバイタリティを感じてくるのである。