イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2011年03月25日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮9:01 満潮
潮流:7:52転流 10:28上り0.7ノット最強  12:42転流
釣果:オコゼ 29センチ1匹

天気予報を見てみると午前中は波が高くないらしい。昼前からは南の風が入ってかなり荒れるようだが潮の回りはよさそうなので加太へ行くことにした。早く帰らなければ天候が心配なので朝は4時起床で5時には出港しようと思っていたが、起きてみると午前5時40分を回ってしまっていた。目覚まし時計の電池が弱くなっているのか、最近音が小さめでおまけに夕べは帰宅が11時を回っていたのでついつい寝過ごしてしまった。
いつもなら新聞を読んでゆっくりトイレに入ってから家を出るのだが、トイレにも行かずに出発した。これでまた当分便秘が続いてしまう。
ほぼ転流時刻に加太沖へ到着。予報どおり波も風も穏やかなので遅くなりついでに友が島の北側に行ってみた。反対側を見ると淡路島の町並みが手に取るように見える。ここはなんと兵庫県との県境でもあるのだ。



水深は30メートルほどから一気に100メートル以上まで深くなっている。風は穏やかとはいえボ~っとしていると一気に深くなる。僕の魚探は200kHzしか出力しないのでほとんど底が見えない。やっぱり素人が来るところではなさそうだ。アタリもないので今度はナカト方面へ移動。毎週金曜日は遊漁船が休みらしく船も少ない。いつもならこんなところは船を泊めただけで罵声が全方向から飛んでくるところだ。
少し下ってナカトシタからスタート。何度目かの流しで底にオモリが着いたとたんにアタリが出た。どうも魚のようだが真鯛とは違うようだ。ほとんど抵抗なくあがってきたのはボロ雑巾か思うような魚だ。泥だらけだったがよく見るとこれはオコゼらしい。初めて見る魚だがこれはかなりの高級魚だ。調べてみるとキロ10,000円はくだらない値のつく魚らしい。多分5,000円くらいはしそうだ。
調子に乗ってナカトまで出張っていったが、この頃から風が強くなり始めた。まだいけるかともたもたしていると周りから船が消えてしまっていて僕が殿になってしまっていた。とりあえずスパンカーだけ畳んで帰路についたがすでに大荒れの様子になっていた。風は南からだから余計にたちが悪い。ほとんど微速でしか前進できない。紀北の釣り公園の沖に差し掛かったときが一番の難関で、大げさではなく確実に船は30°は傾いていただろう。デッキにの上でクーラーボックスは吹っ飛び、イスは転げまわっていた。ベテランの方々にはなんともない波なのかもしれないが、ど素人でおまけに何事にもドンくさい僕には乗り越えていけるかどうかの瀬戸際だ。
それでもなんとか紀ノ川河口にたどりつき、港内に逃げ込むことができた。沖を見てみると黒い雲が迫ってきており、低気圧の端っこがぼくに襲いかかろうとしている寸前だった。へへ~、ざまあ見ろ、逃げ切ってやったぜ!と1枚写真を撮る余裕もようやく出てきた。



しかし、ちょっとだけ死にそうになった釣行であった。
やっぱり海をなめてはいけないのだ。

コメント (4)
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