イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「100分 de 名著 老子 あるがままに生きる アンコール放送」

2013年09月23日 | Weblog
日本放送協会/編集 NHK出版/編集 蜂屋邦夫/著 「100分 de 名著 老子 あるがままに生きる アンコール放送」読了

難しい本を読んでもわからないので、たまたま再放送を見たのでテキストを買ってみた。

無為自然に生きる=水のように生きる これが老子の真髄だ。

無為とは何もしないのではなくて作為的なことはしないこと。自然とはあるがままに生きること。それを水のように生きるのだと説いている。水というのは自由に形をかえて作為的なことをしなくても自然と重力にしたがって下ってゆく。

老子には国を治めるための指針もたくさん記載されているそうだが、水のように生きるということを国の統治のヒントにもしている。大海はたくさんの川を集めて大きくなっている。それは一番下にいるからで、大国は小国に対してへりくだっているのがいちばん安泰であるのだ。ということだ。
これは会社の組織にもあてはまるのだろうと思った。部下にたしいてはへりくだって対応しているくらいが伸び伸びやってくれるのだろう。
しかし、これがなかなか難しい。老子の時代は何もしない、何も考えないでいると間違いなく死んでしまうような社会だっただろう。だから最低限の生き延びるための何かはだれでもやっていたはずだ。
今の日本は憲法で最低限の生活は保障されているし、サラリーマンもそこそこ身分の保障はされている。そんな中では無為とはいいながらどれだけのことができるだろう。

それでもいちど、無為自然にやってみたいと思う。
こんなことをやったらどうだろう・・・。他の会社ではこんなことをやっているそうだぞ・・・。我々は遅れてはいないか・・・。いつもそんなことを考えて、自分で勉強もしてみたけれども、老子の教えではそういうことも争いを生む元凶でしかなく知恵をつけることもよくないそうだ。
これも無為自然。

う~ん。本当にこれでいいのだろうか?
ひょっとして、「生活する。」と「生きる。」この二つは分けて考えないとダメなのではないのだろうか?

しかし、テレビの中ではバカボンのパパの考え方は限りなく老子に近いのだと言っていた。
だからやっぱり、これでいいのだ。

コメント
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