ヘミングウェイ/大久保康雄訳「ヘミングウェイ短編集(二)」読了
前回に引き続いてヘミングウェイの短編集だ。
いろいろな人のいろいろな場面を切り取っている物語の集まりで、どうしてこの物語を書かなければならないの?と思うような話も出てくるが、それは凡人にはわからないことなのである。
(一)、(二)を通してニックアダムスという人物が出てくる短編がいくつからある。解説を読んでいると彼はヘミングウェイ自身を描写してるということだ。
医者の父親に連れられてインデアンので人の死に遭遇する話から始まって、最後は自分の子供との交流を描いている。
「父と子」という最後の短編で彼は自分の父親び感謝する二つのこととして釣りと射撃を挙げている。そして彼は自分の子供にもそれを引き継いでいかせようとしているのだが、うちの場合は残念なことに今もって僕の子供は魚釣りがどうも嫌いなようだ。全然一緒に来る気配がない。
僕も父親の姿を見て釣りを覚えてきたわけだが、父は生前、孫である僕の子供には「釣りなんか覚えんでいい。」とよくこぼしていた。老人特有のひねくれ心かはたまた本心だったかは定かではないが僕の息子はそうなってしまった。
日本では射撃は無理なわけだが、ニックと同じようにほかの事はともあれ魚釣りを教えてくれたことについては確かに感謝している。
今となってはわからないことだがこのまま生きていたら僕の子供と一緒に船を出してくれただろうか。
僕はやっぱり魚釣りが好きなので、父親も魚釣りとは人に受け継いでもらいたいと思えるほどすばらしいものだと思っていたと思いたいものである。
明日は父親の命日。ふとそんなことも思ったのであった。
前回に引き続いてヘミングウェイの短編集だ。
いろいろな人のいろいろな場面を切り取っている物語の集まりで、どうしてこの物語を書かなければならないの?と思うような話も出てくるが、それは凡人にはわからないことなのである。
(一)、(二)を通してニックアダムスという人物が出てくる短編がいくつからある。解説を読んでいると彼はヘミングウェイ自身を描写してるということだ。
医者の父親に連れられてインデアンので人の死に遭遇する話から始まって、最後は自分の子供との交流を描いている。
「父と子」という最後の短編で彼は自分の父親び感謝する二つのこととして釣りと射撃を挙げている。そして彼は自分の子供にもそれを引き継いでいかせようとしているのだが、うちの場合は残念なことに今もって僕の子供は魚釣りがどうも嫌いなようだ。全然一緒に来る気配がない。
僕も父親の姿を見て釣りを覚えてきたわけだが、父は生前、孫である僕の子供には「釣りなんか覚えんでいい。」とよくこぼしていた。老人特有のひねくれ心かはたまた本心だったかは定かではないが僕の息子はそうなってしまった。
日本では射撃は無理なわけだが、ニックと同じようにほかの事はともあれ魚釣りを教えてくれたことについては確かに感謝している。
今となってはわからないことだがこのまま生きていたら僕の子供と一緒に船を出してくれただろうか。
僕はやっぱり魚釣りが好きなので、父親も魚釣りとは人に受け継いでもらいたいと思えるほどすばらしいものだと思っていたと思いたいものである。
明日は父親の命日。ふとそんなことも思ったのであった。