ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

究極のピノ・グリといえば

2011-10-13 11:48:37 | ワイン&酒
ピノ・グリ、またはピノ・グリージョのワインは、親しみやすくて手軽に買えるタイプが多いですが(かつて紹介した例:仏アルザスのピノ・グリ伊トレンティーノのピノ・グリージョ)、
“究極のピノ・グリ” といえば、

アルザスヴァンダンジュ・タルディヴセレクション・ド・グラン・ノーブル でしょう

ヴァンダンジュ・タルディヴは遅摘みセレクション・ド・グラン・ノーブルは貴腐菌のついたブドウを選り分けて収穫しますが、どちらも手摘みが求められます。
ブドウ品種はピノ・グリ、リースリング、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネールに限定され、それぞれ規定の糖度が決まっています。
よって、毎年できるとは限りません。

ヴァンダンジュ・タルディヴ は、ブドウそのものの個性が強く現れ、色々な料理とのマリアージュが楽しめるワインになります。

セレクション・ド・グラン・ノーブル は、ヴァンダンジュ・タルディヴより糖度規定が高くなり(甘くなる)、料理と合わせて楽しむより、誰と一緒に楽しむかが大事なワインといわれています。



さて、先日の試飲会で出会ったピノ・グリがコチラです。


Pinot Gris Grand Cru Sommerberg Vendanges Tardives 2005 Albert Boxler

アルザスのドメーヌ・アルベール・ボクスレーのヴァンダンジュ・タルディヴのピノ・グリ。
この造り手のリースリングはよく飲むのですが、これはもしかしたら初体験かも?
輸入元希望小売価格は 8,300円(税抜)(500ml)。さすがにいいお値段です。

グラスから匂い立つ甘い濃密な香りにクラッとします。
口に入れると、とろりと濃厚な甘いエキス分がねっとりと舌に絡みつき、複雑な甘さが口の中いっぱいに広がります。甘美な余韻は長く続き、うっとり~
これぞ、究極のピノ・グリ

フォアグラとのマリアージュが定番ですが、このピノ・グリに合わせるなら極上のフォアグラでないと負けてしまいます。
チーズなら、トロットロのマンステール(アルザス地方のウオッシュチーズ)を

ああ~、想像しただけで涎が出てきそう(笑)

特別な日に選びたいピノ・グリですね


(輸入元:横浜君嶋屋)
コメント
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