ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ヴェネト州の料理に舌鼓

2011-10-16 12:18:01 | レストラン&店
イタリアのヴェネト州の料理を代官山の 「オステリア イータリー」 にて楽しみました。

ヴェネト はイタリア北東部の州で、州都は水の都として知られる ヴェネツィア


ヴェネツィアは“マスカレード”(仮面舞踏会)でも有名ですね

小麦、トウモロコシなどの農産物をはじめ、酪農製品(チーズではグラーナ・パダーノ、タレッジオ、モンテ・ヴェロネーゼetc...)、魚介類ワイン(プロセッコ、ソアーヴェ、ヴァルポリチェッラetc...)など、豊かな食材に恵まれています。

ということは、当然、美食が期待できるというわけです



Piccola Entratina

キノコのマリネ

ほどよく酸味のきいたマリネ。キノコのつるんとした食感も心地よく、食欲が刺激されます。
ワインはプロセッコがオススメです。

Antipasto

バッカラ(塩タラ)とポレンタの前菜

塩タラはヴェネト州の南部でよく使われる食材。
今回は、戻した塩タラと玉ねぎ、牛乳、オリーブオイルなどをミキサーで混ぜてまとめたもの(左)と、ジャガイモ(インカのめざめ)と練り合わせたもの(右)の2種が出されました。

左の前菜に敷いてあるのが、ヴェネト州の北部でよく食べられているポレンタ
トウモロコシの粉を練って作られます。

塩タラの塩気が他の食材と合わさってちょうどよく、これはワインが進みます(笑)


フォカッチャをはじめ自家製パンが数種類

Primo piatto

アンチョビと玉ネギのビゴリ

ビゴリとは、ヴェネト地方の卵入りの手打ち生パスタ。この日の朝、シェフがブロンズ製の専用マシンで生地を押し出して作ったとのこと。見た目はまるで少し細めの“うどん”で、表面がザラザラしているのでソースがからみやすくなっています。

麺はもちもちむっちりとしていてボリュームがあり、これにからめたアンチョビのソースが絶品!濃いソースの味が太めの麺によくからみ、シャキシャキ感の残る紫玉ネギのやさしい甘さとマッチ。

Secondo piatto

うさぎ肉の煮込み

ヴェネト州ではうさぎ肉もお馴染みの食材で、よく白ワインで煮込まれるそうなのですが、今回は赤ワインで煮込み、オリエンタルな風味を出すためにナツメグやシナモンなどを加えたとのこと。

うさぎ肉は臭みがあって食べにくいことがありますが、この煮込みは全く臭くない!
脂っぽさがなく、ホロホロほぐれ、サッパリした鶏肉のような食感でした。
赤ワインで煮込まれているので旨味が増し、スパイスがいいアクセントになっています。

Dolce

トルタ サッピオーザ

サッビアとは“砂”、つまり、砂のように崩れるデザート。
マスカルポーネチーズのクリームがと。
見た目けっこうボリュームがありますが、ザクザク崩れ、スーッとお腹に収まります。



コーヒー&小菓子


  オステリア イータリー   OSTERIA di EATALY

   東京都渋谷区代官山町20-23 代官山ラベリア内 EATALY 2F
   TEL.03-5784-2739
   http://www.eataly.co.jp/top/welcom.html




イタリアはどこも美味しい!ですが、ひとつの州にテーマを絞って料理をいただくのも面白く、特に色々な食材に恵まれたヴェネト州は、オススメのひとつ。

「オステリア イータリー」では、ヴェネツィアを舞台とした映画『ベニスに死す』とタイアップしたスペシャルランチ&ディナー(いずれもワイン付き)が楽しめる企画が用意されていますので、この機会に楽しんでみてはいかが?

お問合せ&お申し込みは「オステリア イータリー」に直接どうぞ

ランチ  2011年10月19日(水)11:30~  5,000円
○小さな前菜
○ソフトシェルのフリット
○甲イカ墨のリゾット
○トルタ サッビオーザ
○ウエ・ウエ・テナンゴのコーヒーと小菓子
☆ヴェネト産ワイン(Serafini & Vidotto) 3種

ディナー 2011年10月21日(金)19:00~  7,000円
○小さな前菜
○バッカラ(塩タラ)、蛸のサラダ、サルディンサオール 3品盛り合わせ
○甲イカ墨のリゾット
○うさぎモモ肉の赤ワイン煮(シナモンとナツメグ風味)
○トルタ サッビオーザ
○ウエ・ウエ・テナンゴのコーヒーと小菓子
☆ヴェネト産ワイン(Serafini & Vidotto) 3種



コメント
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