今週、ルクセンブルク貿易投資事務所が行った「発見!石川の味覚とルクセンブルクワイン」の記者会見に参加してきました。
ルクセンブルク といえば、ベネルクス三国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)のひとつとして教科書的には覚えていますが、その場所は?どんな国?というのが、なかなか見えてきにくい国ですよね?
ルクセンブルク大公国の面積は神奈川県とほぼ同じ、人口約50万人と、非常に小さい国ですが、ユネスコ世界遺産に登録されたルクセンブルク旧市街の町並みや、国内に数多くあるミシュランの星付きレストランを求め、観光客にも人気が高い国となっています。
美食につきもの、といえば、ワイン
ルクセンブルクでもワインが生産されています。
その歴史はローマ時代まで遡るほど古く、2000年以上になります。
主体は白ワイン(90%) で、全体で年間130~180ヘクトリットルが生産されています。
栽培農家は450、協同組合が6、ドメーヌが52と、やはり小規模。
ワインの生産地域はモーゼル川流域になります。
え?モーゼルといえばドイツでは?
実はこのモーゼル川は、ルクセンブルクにも流れているのです。
ちょうどモーゼル川が国境となり、西岸がルクセンブルク、東岸がドイツとなります。
ただし、対岸のドイツ側はワイン産地ではなくなっています。
大陸性気候で、夏はカラッと乾燥し、秋から冬に雨が降ります。
暖流の影響で冬でもそれほど雪が積もることはありません。
モーゼル川流域のワイン産地は南北42kmにわたって広がっています。
北部は石灰土壌で、傾斜のきつい斜面の畑となり、酸がしっかりとして複雑味のあるワインになり、南部では粘土質土壌となり、ふくよかな味わいのワインになるといわれます。
ブドウ品種はフランスのアルザスとほぼ同じで、ワインは辛口に仕上げられます。
リーズリング、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、オーセロワ、エルブリング、リヴァネール、ピノ・ノワール。
リヴァネールとエルブリングはドイツ系ですね。
ユニークなのはオーセロワで、ブレンドで使われることがほとんどであるこの品種を、ルクセンブルクでは単一品種のみでワインをつくります。
赤ワインはほぼピノ・ノワール。赤ワインの歴史はまだ浅い(15~20年前くらい)のですが、地球温暖化の影響を受け、今後はルクセンブルクでも赤ワインの生産が増えることが予想されています。

ルクセンブルクのワイン法は、1932年に制定され、1935年からラベル表記が導入されました。
ルクセンブルクワインの等級は4つになります。
・ Marque Nationale-Apellation Comtrolee
・ Vin Classe
・ Premier Cru
・ Grand Premier Cru
上記以外に クレマン・ド・リュクサンブール(Cremant de Luxembourg Apellation Controlee)が1991年4月に制定されています。
これはスパークリングワインで、ルクセンブルクでの伝統的な製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵です。
ピノ・ブラン、リースリング、オーセロワ、エルブリングなどの複数のブドウをブレンドすることが多く、その品質の高さは、欧州のクレマンコンクールでも毎年金賞を受賞するほど。
面白いのは格付審査で、欧州の他のワイン産地であれば、地域や畑、シャトーなどによって格付けが決まりますが、ルクセンブルクワインの場合は、毎年その銘柄1本ごとに審査&格付が行われます。
よって、今年はGrand Premier Cruであっても、次の年はVin Classeに格下げされてしまうかもしれません。これは小さな産地だからこそできることで、生産者としては毎年ヒヤヒヤものですね(笑)
記者会見の際にいくつかワインを試飲しましたが、泡、白、赤、どれも軽快でエレガントなタイプが多い印象を受けました。
あまり自分を主張しすぎない、料理に寄りそうタイプのワインだと思いますので、普段の食卓にも使いやすいのではないでしょうか?



Domaine Viticole CEP D'OR のワイン各種 (輸入元:デシーマジャパン)

さて、タイトルで紹介した 「冬の石川」 は、いよいよここで登場です
石川県は海の幸、山の幸、名水に恵まれ、金沢の加賀料理に代表されるような洗練された食文化を持っています。
美食はもちろん、美しい自然、町並み、文化、温泉などの魅力もたっぷりです。
特に冬においしくなる食材も豊富ですので、これからぜひ出かけてみたい!と思う人も多いのではないでしょうか?


石川県の小松空港にルクセンブルクの貨物航空カーゴルックスの定期便が就航した(1994年)ことをきっかけに、ルクセンブルクと石川のさまざまな交流が始まりました。
このご縁から、また、エレガントなルクセンブルクワインは石川県の和の味覚にピッタリなのではないか?ということから、この冬、石川県内で美味しいマリアージュのイベントがいくつか開催されます。
石川の味覚とルクセンブルクワインのマリアージュを体験しに出かけてみてはいかがでしょうか?
-----------------------------------------------------------------------
発見!石川の味覚とルクセンブルクワイン
「ANAクラウンプラザ金沢」 ルクセンブルクワインフェア開催
(2011年10月26日~12月末まで)
「ANAクラウンプラザ金沢」内レストラン4店舗(カスケイド、花梨、雲海、加賀)にて
ルクセンブルクワイン 11月は白2種、・赤1種、12月はスパークリング、白、赤各1種
(グラス@800円~、ボトル@4,000円~)
なお、11月25日(金)11:30~、同ホテル19Fスカイバンケット「アストラル」にて、
「ルクセンブルクワインと石川県の食材」ランチセミナーが開催されます。
参加費:3,500円(1名)

問合せ先:ANAクラウンプラザ金沢 Tel.076-224-6111
http://www.anacrowneplaza-kanazawa.jp/
山城温泉「あらや滔々庵」でルクセンブルクワインを提供
(2011年10月26日~2012年3月24日まで)
山城温泉で18代続く「あらや滔々庵」(あらやとうとうあん)(代表取締役 十八代荒屋源右衛門)で、ずわい蟹の解禁(11/7)に合わせて、ルクセンブルクワインを提供します。
ルクセンブルクワイン 白2種、スパークリング1種
グラス@840円~、ボトル@4,200円~
問合せ先:山城温泉 「あらや滔々庵」 Tel.0761-77-0010
http://www.araya-totoan.com/

ルクセンブルク といえば、ベネルクス三国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)のひとつとして教科書的には覚えていますが、その場所は?どんな国?というのが、なかなか見えてきにくい国ですよね?
ルクセンブルク大公国の面積は神奈川県とほぼ同じ、人口約50万人と、非常に小さい国ですが、ユネスコ世界遺産に登録されたルクセンブルク旧市街の町並みや、国内に数多くあるミシュランの星付きレストランを求め、観光客にも人気が高い国となっています。
美食につきもの、といえば、ワイン

ルクセンブルクでもワインが生産されています。
その歴史はローマ時代まで遡るほど古く、2000年以上になります。
主体は白ワイン(90%) で、全体で年間130~180ヘクトリットルが生産されています。
栽培農家は450、協同組合が6、ドメーヌが52と、やはり小規模。
ワインの生産地域はモーゼル川流域になります。
え?モーゼルといえばドイツでは?
実はこのモーゼル川は、ルクセンブルクにも流れているのです。
ちょうどモーゼル川が国境となり、西岸がルクセンブルク、東岸がドイツとなります。
ただし、対岸のドイツ側はワイン産地ではなくなっています。
大陸性気候で、夏はカラッと乾燥し、秋から冬に雨が降ります。
暖流の影響で冬でもそれほど雪が積もることはありません。
モーゼル川流域のワイン産地は南北42kmにわたって広がっています。
北部は石灰土壌で、傾斜のきつい斜面の畑となり、酸がしっかりとして複雑味のあるワインになり、南部では粘土質土壌となり、ふくよかな味わいのワインになるといわれます。
ブドウ品種はフランスのアルザスとほぼ同じで、ワインは辛口に仕上げられます。
リーズリング、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、オーセロワ、エルブリング、リヴァネール、ピノ・ノワール。
リヴァネールとエルブリングはドイツ系ですね。
ユニークなのはオーセロワで、ブレンドで使われることがほとんどであるこの品種を、ルクセンブルクでは単一品種のみでワインをつくります。
赤ワインはほぼピノ・ノワール。赤ワインの歴史はまだ浅い(15~20年前くらい)のですが、地球温暖化の影響を受け、今後はルクセンブルクでも赤ワインの生産が増えることが予想されています。

ルクセンブルクのワイン法は、1932年に制定され、1935年からラベル表記が導入されました。
ルクセンブルクワインの等級は4つになります。
・ Marque Nationale-Apellation Comtrolee
・ Vin Classe
・ Premier Cru
・ Grand Premier Cru
上記以外に クレマン・ド・リュクサンブール(Cremant de Luxembourg Apellation Controlee)が1991年4月に制定されています。
これはスパークリングワインで、ルクセンブルクでの伝統的な製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵です。
ピノ・ブラン、リースリング、オーセロワ、エルブリングなどの複数のブドウをブレンドすることが多く、その品質の高さは、欧州のクレマンコンクールでも毎年金賞を受賞するほど。
面白いのは格付審査で、欧州の他のワイン産地であれば、地域や畑、シャトーなどによって格付けが決まりますが、ルクセンブルクワインの場合は、毎年その銘柄1本ごとに審査&格付が行われます。
よって、今年はGrand Premier Cruであっても、次の年はVin Classeに格下げされてしまうかもしれません。これは小さな産地だからこそできることで、生産者としては毎年ヒヤヒヤものですね(笑)
記者会見の際にいくつかワインを試飲しましたが、泡、白、赤、どれも軽快でエレガントなタイプが多い印象を受けました。
あまり自分を主張しすぎない、料理に寄りそうタイプのワインだと思いますので、普段の食卓にも使いやすいのではないでしょうか?



Domaine Viticole CEP D'OR のワイン各種 (輸入元:デシーマジャパン)

さて、タイトルで紹介した 「冬の石川」 は、いよいよここで登場です

石川県は海の幸、山の幸、名水に恵まれ、金沢の加賀料理に代表されるような洗練された食文化を持っています。
美食はもちろん、美しい自然、町並み、文化、温泉などの魅力もたっぷりです。
特に冬においしくなる食材も豊富ですので、これからぜひ出かけてみたい!と思う人も多いのではないでしょうか?


石川県の小松空港にルクセンブルクの貨物航空カーゴルックスの定期便が就航した(1994年)ことをきっかけに、ルクセンブルクと石川のさまざまな交流が始まりました。
このご縁から、また、エレガントなルクセンブルクワインは石川県の和の味覚にピッタリなのではないか?ということから、この冬、石川県内で美味しいマリアージュのイベントがいくつか開催されます。
石川の味覚とルクセンブルクワインのマリアージュを体験しに出かけてみてはいかがでしょうか?
-----------------------------------------------------------------------
発見!石川の味覚とルクセンブルクワイン

(2011年10月26日~12月末まで)
「ANAクラウンプラザ金沢」内レストラン4店舗(カスケイド、花梨、雲海、加賀)にて
ルクセンブルクワイン 11月は白2種、・赤1種、12月はスパークリング、白、赤各1種
(グラス@800円~、ボトル@4,000円~)
なお、11月25日(金)11:30~、同ホテル19Fスカイバンケット「アストラル」にて、
「ルクセンブルクワインと石川県の食材」ランチセミナーが開催されます。
参加費:3,500円(1名)

問合せ先:ANAクラウンプラザ金沢 Tel.076-224-6111
http://www.anacrowneplaza-kanazawa.jp/

(2011年10月26日~2012年3月24日まで)
山城温泉で18代続く「あらや滔々庵」(あらやとうとうあん)(代表取締役 十八代荒屋源右衛門)で、ずわい蟹の解禁(11/7)に合わせて、ルクセンブルクワインを提供します。
ルクセンブルクワイン 白2種、スパークリング1種
グラス@840円~、ボトル@4,200円~
問合せ先:山城温泉 「あらや滔々庵」 Tel.0761-77-0010
http://www.araya-totoan.com/
