先日、小3の息子が寝る前に、「久しぶりに・・・」と言いながら、
にしまきかやこさんの『わたしのワンピース』(1)をリクエストしてきました。
年少の娘がすかさず「それ、スカートが出てくるから、おんなのこのえほんだよ!」
と言ってきたのですが、「ちがう!」と妹に言い切ります。
この絵本は、息子のために買ったというより、私の趣味で買った絵本で、
乗り物好きな息子は、ほとんどといっていいほどリクエストしてこなかっただけに、
リクエストされ、内心とても驚きました。
子どもと絵本の関係は、目に見えてわかるような単純なものではないことを、
改めて感じさせられた瞬間でした。
そういえば、ここ数日娘は『かしこいビル』(2)を寝る前によく持ってきます。
以前は全然関心がなかったので、「絵本選び、失敗したかなぁ」と思っていたのですが、
最近関心が強くなってきたようです。
買った当初はあまり興味を示さなかった絵本でも、
ある時期になり、急に興味が出てきたという絵本は何冊もありましたが、
この手の体験の多いこと!!
なので、マンションという限られた空間であっても、
できるだけ家に絵本をストックしておきたい気持ちが強いのです。
昔から子どもと絵本は、深い部分で繋がっていると感じていたものの、
それは何度も読んできたお気に入りの絵本だけではなく、
あまり回数を読んでいないような絵本とも、深い部分で繋がっている・・・
読んでいないからと言って、親の思い込みで勝手に処分してしまうことは、極力避けた方がいいなと思いました。
以前、あまり読まない絵本は移動する(3)といっておきながら言うのもなんですが・・・
子どもと絵本の関係くらい、私はわかっていると思いきや、
「全然わかっていないじゃん!」と痛感する日々です。
こんなに奥の深い、子どもと絵本の不思議な関係を、
見て感じることができるのは、本を手渡す人間の特権でしょうか。
これからも子どもと絵本の関係を、見守り続けていきたいです。
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【注】
(1)にしまきかやこ 文・絵 『わたしのワンピース』 こぐま社、1969年。
(2)ウイリアム・ニコルソン 作/ 松岡享子・吉田新一 訳 『かしこいビル』 ****年。ペンギン社。
(3)過去ログ
「増え続ける絵本の置き場 5 ―あまり読まない本を移動する―」 参照。
【今日(昨日)読んだ絵本】
★ 杉山亮 作・廣川沙映子 絵 『わんわん探偵団 おりこう』 偕成社、2004年。
「最近の息子のお気に入り。児童書が苦手な子も楽しめる本。親が読んであげても。」(32/50 児童書)
★ 平山衛 作・絵 『いたいのいたいのとんでけ』 福音館書店、1999年。
「読んでいるとほのぼのする絵本。絵本の中に流れている空気がなんともいえない!シリーズ本。」(再読)