昨日子育て関係の講演会が近場であったので、
子ども達が学校や幼稚園へ行っている間に参加してみたところ、
「親子のスキンシップには読み聞かせがいい」という話が出て、嬉しくなりました。
「絵本の読み聞かせをしよう!」という講演タイトルだったら、
読み聞かせに関心がない人は来ないと思うんです。
けれど、別の講演タイトルなのに、講演の中で読み聞かせをさりげなくすすめていると
「読み聞かせがオススメ」という印象で、抵抗なく聞くことができました。
子育て中のお母さんって、ただでさえ忙しく、
これ以上家事や育児の量を増やしたくないと思うのが、自然だと思います。
読み聞かせは絶対ではなく、親子のコミュニケーション手段の一つだと思うので、
手段の一つとして考えておくと、気持ちが楽だなぁと感じました。
専門家としての発言よりも、子どもを育てたことのある方の子育て体験談の方が、
生活に密着しており、参考になるんです。
あとは、抽象的なことに関しては、難しい言葉で説明するよりも、
目に見えてイメージしやすい例をあげてみることなども参考になりました。
講演内容もよかったのですが、講演の仕方に興味がいってしまうのは、
私に分析癖があるからでしょうか(笑)
今回の講演はたまたま隙間時間を利用して行けたので、
かまえないで気軽に聞いていたのですが、その聞き方が私にはよかったようです。
かしこまって話す(聞く)よりも、何気ない会話の中に、
読み聞かせの話題が入る方が、読み聞かせへの敷居が低く感じるのでしょう。
講演を聞いた後、聞き手に「自分は全然できていないダメ母だわ・・・」
といった印象を与えるよりも、
「今日からやってみようかしら?」といった、印象を与える方がいいです。
そこで、良質な絵本がどうこうと言われると、ウンザリすると思うので、
まずはお金をかけないで、家にある絵本や図書館の絵本などで・・・
と言ってもらえる方が、気楽さがさらに上がると思います。
そうした絵本でも、親子のコミュニケーションはとれるので。
コミュニケーションという意味では、絵本の質にはさほどこだわらなくても
いいと思うのですが、良質な絵本の絵や文は、子どもの想像力が膨らむので、
子どもの想像力などに関心がある方は、絵本の質にこだわってみるのもいいかもしれません。
世の中のお母さん(お父さん)たちが、絵本の読み聞かせを、
子育ての負担が減るツールの一つ、コミュニケーションの一つくらいに考えて、
ちょっとやってみようかなと思ってもらえると、とても嬉しいなと思いました。
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【今日(昨日)読んだ本】
★ ト―ベン・クルーマン 作 /金原瑞人 訳 『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』 ブロンズ新社、2015年。
「息子のお気に入り。本の作りや絵に作者のこだわりを感じる。小学校中学年以降の、自宅での読み聞かせにおすすめ。(特に男の子)」(179/200 絵本)
★ モーリス・センダック 作 /じんぐうてるお 訳 『まよなかのだいどころ』 冨山房、1982年。
「ハッチンスやセンダックの絵本が好きな娘がよくもってくる絵本。寝る前に兄弟で楽しめる絵本。(再読)