箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

理屈通りにはいかない

2018年12月12日 17時35分40秒 | 教育・子育てあれこれ




パワーハラスメントをしてやろう、いじめてやろうと思って仕事をしている人は、まずいないでしょう。

仕事の中で、結果としてパワハラをしてしまうことがほとんどでしょう。

パワハラは、その人間関係により起こるものですが、それを踏まえた上で、パワハラを起こしやすい傾向をもつ人がいるそうです。

起こしやすい人の10個の傾向(『パワハラをなくす教科書』方丈社 和田隆著)

①仕事に対して、「こうあるべきだ」と考える人

②ものごとを白か黒か、はっきりさせようとする人

③プライドが高い人

④ほかの人より、自分は実績を残してきたと思う人

⑤自分の思っていることや気持ちを表に出さず、我慢することが多い人

⑥「失敗したらダメ」「なぜできないんだ」というネガティヴな言い方をよくする人

⑦相手の気持ちや感情より、正しいかどうかの理屈の方が大切だと思う人

⑧正当な理由があれば、力で相手をおさえるのもしかたないと考える人

⑨仕事は結果がすべてだと考えている人

⑩ストレスが高い人、睡眠に課題をもっている人


私も、三中教職員にパワハラを起こさないか、10項目に照らしてみました。

2個は、確実にあてはまりました。

私も教職について、30年以上が経ち、齢(よわい)を重ねてきています。

「こうあるべき」と思っても、実際にはそうならないことも多く経験してきて、教職員に対しては「こうあるべき」というよりは、「こうあってくれればいいな」という願いをもっています。

また、理屈で相手を言ってきかせても、人は理屈ではなく、感情で動きます。

ですから、相手がどう感じているかを大切にするようになりました。


感情豊かに、教職員自身が、自分で「こうしよう」と答えを見つけるよう、はたらきかけたり、問いかけをしたり、促したりすることが多くなりました。

その基本的な軸は、「答えはいつも自分の中にある」です。

相手に考えさせ、自分でどうするかを決めるのは、私が三中生に求めていることと、基本的には同じです。