箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

心の持ち方次第

2018年12月19日 11時37分49秒 | 教育・子育てあれこれ



最近の天気予報は精度が高くなり、雨が降ると言えば、本当に雨がかなりの確率で降ります。

20、30年前の天気予報とは、その正確さでいえば大きく進歩しました。

しかし、そんな天気予報でも、雨が降るとは言ってなかったのに、小雨が降ることは時々あります。


でも、そんなとき、「雨が降れば、雨を楽しめばいい」のです。

晴れの日があれば、雨の日もあるのです。



今から、30年ほど前のことです。

ある女子中学生が、病気になり、箕面市立病院に入院しました。

学年の生徒でしたので、私はお見舞いに行きました。

病室をノックすると、その子のお母さんが迎えてくれ、話しました。

「先生、よく来てくださいました。娘は、『みんな学校へ行っているのに、なんでわたしだけが病院にいないといけないの』と嘆いているんですよ」

「そうですか・・・」

わたしは、その生徒と学校の様子などを話しました。

そして、最後に付け加えました。

「◯◯さん、なんで私だけがと思う気持ちはわかる。人には晴れの日もあるなら、雨の日もあるとわたしは思うよ」。

あとで、お母さんから聞きました。

娘は、先生の一言で、「そうだな」と思い、気が楽になりました。あの言葉は忘れないだろうと言っています。




こんな経験から、思うのです。

人には晴れの日も、雨の日もあります。

不幸だと思うことに出会ったときには、つとめて「こんなときもあるよ」と、雨を楽しめばいいのです。

幸せも、不幸せも、心の持ち方次第です。