
最近の天気予報は精度が高くなり、雨が降ると言えば、本当に雨がかなりの確率で降ります。
20、30年前の天気予報とは、その正確さでいえば大きく進歩しました。
しかし、そんな天気予報でも、雨が降るとは言ってなかったのに、小雨が降ることは時々あります。
でも、そんなとき、「雨が降れば、雨を楽しめばいい」のです。
晴れの日があれば、雨の日もあるのです。
今から、30年ほど前のことです。
ある女子中学生が、病気になり、箕面市立病院に入院しました。
学年の生徒でしたので、私はお見舞いに行きました。
病室をノックすると、その子のお母さんが迎えてくれ、話しました。
「先生、よく来てくださいました。娘は、『みんな学校へ行っているのに、なんでわたしだけが病院にいないといけないの』と嘆いているんですよ」
「そうですか・・・」
わたしは、その生徒と学校の様子などを話しました。
そして、最後に付け加えました。
「◯◯さん、なんで私だけがと思う気持ちはわかる。人には晴れの日もあるなら、雨の日もあるとわたしは思うよ」。
あとで、お母さんから聞きました。
娘は、先生の一言で、「そうだな」と思い、気が楽になりました。あの言葉は忘れないだろうと言っています。
こんな経験から、思うのです。
人には晴れの日も、雨の日もあります。
不幸だと思うことに出会ったときには、つとめて「こんなときもあるよ」と、雨を楽しめばいいのです。
幸せも、不幸せも、心の持ち方次第です。