日本航空は、経営不振に陥っていましたが、稲盛和夫さんが、2010年に会長に就任して、高収益企業に生まれかわせることに成功しました。
赤字続きだった日本航空を3年足らずで再上場させました。
その日本航空は、今回、パイロットの飲酒飛行の不祥事で揺れています。
飛行機を利用する側としては、不安になります。
民間だけでなく、官公庁でも不祥事が起きています。
組織は、民間であれ、行政であれ、経営を預かる側としては、不祥事が起きないようにするにはどうすべきかを考えます。
自治体や学校でも不祥事が起こるたびに、綱紀粛正・法令遵守が叫ばれますが、なかなか不祥事が防げません。
箕面三中も、そこには生徒がいる、保護者がいる、地域の人たちの願いがある。
できるだけ、その願いに応えていきたいと考え、教育を進めていっていますが、期待に添えていないこともあります。
その上で、教職員の不祥事などがあると、学校への信頼はなくなります。
私は、「組織愛」が不祥事予防の一つではないかと思います。
転勤してきて、その学校の職員になった人がよく
「ここの学校では・・・」とか、「前の学校では・・・」と言う人がいます。
私は、「三中では・・・」とか「私の学校では・・・」と言いなさいと思い、教職員に諭す場合があります。
「ここの学校では・・・」とか、「前の学校では・・・」と言っている限り、その人は、片脚を三中に入れ、もう、片脚を前の学校に残して、三中教育を説明します。
この発言を聞いた生徒や保護者はどう感じるでしょうか。
一方、「三中では・・・」とか「私の学校では・・・」という教員は、安心感を与えるのではないでしょうか。
三中の生徒や保護者にとって、ほかの学校は関係ないのです。
三中のことを自信を持って語れる教職員、三中を愛する教職員のもとで、生徒は三中が好きになります。それをみて、保護者からの安心感が高まります。
三中の教職員であることに、自信と矜恃をもつことで、自分の背中には「箕面三中」の看板を背負っているという自覚が生まれます。
三中に関係している全ての人をガッカリさせたくない。
その強い意志が、不祥事の予防につながる面があるのではないかと、私は考えます。