箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

歴史を学ぶとは

2018年12月10日 15時16分03秒 | 教育・子育てあれこれ





みなさんは、過去にやった過ちや失敗を、また繰り返したという経験はありませんか。

私には、あります。

そのときには、
「また同じことをしてしまった」という反省の念が起こります。

私は、「歴史」というものは、ある意味で、人間が同じ過ちを繰り返さないためにあるのではないかと考えることがあります。

過去の失敗や過ちは、それ自体は修正することはできません。

しかし、歴史を学び、失敗や過ちを繰り返さないようにすることはできます。

たとえば、生徒同士のトラブルがあり、そのときの教職員の対応は、こんな点に不備があった。だから、今回は、この点に十分留意する。

大切なのは、失敗や過ちで学んだ知識を次に生かすことです。

平和教育の意義の一つも、この点にあると考えます。


三中では、3年生が沖縄修学旅行、その前には2年生からの平和学習、7月に全校生徒に平和集会をやり、夏休みには平和作文を書き、先日の朝礼では作文朗読をしました。


過去の戦争に突き進んでいった日本の歴史を顧みて、再び同じ道をたどらない。

沖縄へ行って、沖縄戦の実相に向き合う、平和集会で過去の戦争を描いた映画を観る。

平和学習の意味は、過去の歴史から学ぶことにあると言えます。

大切なことは、過去の歴史をしっかりと見つめ、なぜその流れに向いてしまったのかを深く考えることから、同じ失敗や過ちをくりかえさないようになるのでないかと思います。