気候がいいと朝からお出かけ気分になります。
ここ十輪寺は善峯寺に向かう途中のお寺。
以前に来たときは雨が降っていました。
その時は3月18日が満開だったとお寺の人に聞いていたんですが、
今日はお花見には少し早かったようです。
JR東海の「そうだ 京都に行こう」のキャンペーンにも使われたのが
この高廊にかかるしだれ桜。
この青空を背景に咲いたら本当にきれいでしょうね。
本堂に入り、じっくりと内部の拝観です。
まず目についたのは
明治28年に奉納されたという押し絵の額飾り。(神社だと絵馬と呼ばれるかも)
以前には全然気付きませんでした。
押し絵などを作るようになったので気付いたのかもしれませんね。
花笠を中心としたお祭り風景、女性は振袖、日本髪。
少し傷んだところもありましたが奉納された当初は
もっと鮮やかな色使いだったことでしょう。
ちゃんと髪飾りもついた人物が15体。
奉納したのは「裁縫生中」とありました。
残念ながらはがれ落ちた部分もあったんですが、
明治28年と言えば1895年。
今年が2024年。130年もの間ご本堂に飾られているんですね。
すごいとしか言いようがありません。
その他、奉納されていたもの、押し絵が多かったです。
昭和3年のものは執筆中の平安女性。紫式部か清少納言か?
現代のものらしいのは押し絵の羽子板、
お地蔵さんがたくさん貼り付けられ瑞雲も押し絵の二つ折れ屏風、
胸に桃の模様の少年武者(桃太郎?)。
圧巻はなんと!押し絵の般若心経。
金地の大型色紙(あつらえ?)に黒の経文。
文字の一つ一つが押し絵になっているようです。
多数の押し絵に同じ名前の雅号が使われていて、もしかしたらお寺の関係者さん?
様々な作品、撮影禁止なのが残念でした。
サクラによく似た花がもう終わりに近くなっていて、
スモモと言っておられました。
お庭にはさすが、西山は竹の里。
竹灯籠がいっぱい。
石灯籠の下に、
後ろの竹は「なりひら桜ライトアップ」
手前の竹には「NPO京都発竹ネット」とあります。
時間もあったので、大原野神社に足を伸ばしました。
広い駐車場、敷地も広くて全部を回るのはあきらめて、本殿にだけおまいり。
長岡京遷都の際に都の守り神として勧請された日本最初の春日大社の分社ですって。
地名から大原野神社と名付けられたとか。
そして藤原氏の氏神さん。
春日大社ゆかりだから、手水舎は鹿が水を出しているし、狛犬ならぬ狛鹿さんがいます。
こんなところにも紫式部がおまいりした氏神と紹介されています。
ところで、「式部」というのは職名ですよね。
本名もわからない平安女性、
古文で習った範囲ですが、なんとかの娘、なんとかの妻、
著作を出し和歌も詠み教養があっても個人として認められていなかった。
なんか悲しい時代でしたね。
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