みどりの野原

野原の便り

9月2日 摂津峡

2007年09月02日 | Weblog
今日の担当は当会会員で、しろあと歴史館でガイドをしておられるN氏

一昨年に計画があったが、雨で中止。延期になった去年も雨で中止という、因縁の
三年越しの摂津峡観察会。

どうやら今日は天気は大丈夫そう。と言っても、朝方雨が降った地域もあったよう
だが。

上の口バス停から歩き始め、まもなく芥川は大きい岩が連なる渓谷の様相を呈して
くる。下の口までの約4キロメートルの渓谷だ。

今日は夏休み最終日とあって、川遊びをしている子供や大人・バーベキューをして
いる人たちがあちこちに見られる。


遊歩道を右へ少し入ると白滝 

             
                      八畳岩もバーベキューの桟敷に


1時間ぐらいで抜けてしまうぐらいのちょっと物足りないような渓谷だけど、
地学的には見所が多いようだ。

そして、「摂津峡公園」と書かれているだけあって、みんなのレクリェーション
の場になっている。「利用する渓谷」といえる。

この芥川流域の動植物などを展示した「あくあぴあ芥川」という施設の前で解散。
後は各自見学した。


    あくあぴあ芥川
             
                   鳥の剥製が充実しているのに驚いた。

淡水魚や川の生き物の展示もすばらしい。
スッポンを間近に見るのは初めてだ。底で半分砂に埋もれているスッポンが、時々
域を吸うために水面に鼻先を出す。その長い首にはびっくりした。
昆虫の標本・動物の剥製もあり、しっかり見ようと思えば何時間もかかりそうだ。

駅までバスで戻り、近くにある上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)へ。
ここには珍しい竹で作った本殿があるという。

このあたりは古く土師氏の拠点となったところで菅原道真も土師氏の系統だとい
う。戦乱の地でもあったようだ。


竹作りの本殿

拝殿を入り正面に本殿はあった。
屋根の垂木も木は一部だけで、ほとんど竹。壁も、柱も竹である。
丸いままの利用、貼り付けたり。集成材にしての利用もされている。

             
         後で宮司さん?が説明してくださり、竹林へも案内してくださった。

ここは創建が927年と大宰府についで2番目に古い天満宮だったが、平成8年に放火
による火災で焼失し、再建に当たって、境内にある広大な孟宗竹の竹林の利用を
考えたらしい。


       シイの古木が歴史を感じさせる

境内にある野見宿禰を祭った社には、昭和35年頃までは大阪場所が始まる前に、
ここに土俵を築いて儀式相撲が行われていたとのことだった。

道路で天満宮と分断された昼神車塚古墳も見て駅へ戻った。
コメント
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