みどりの野原

野原の便り

9月4日 芦生演習林

2007年09月04日 | Weblog
昆虫調査の方たちと私たちの2グループで演習林に入る。

事務所で許可書をもらい、鍵をもらって道路の鎖を開けて2台の車が入る。

研究林の入り口はそこから少し走ったところ。


        鎖を外す 
               
                        ここが芦生研究林の入り口 

 
           腕章        

長治谷のあたりに車を止め、昼食の後、昆虫班と分かれる。

そこから野田畑峠への道は、時々川を渡ったりしながら、いつも通らない道なき道
であった。

       
        オオバアサガラの実         サンヨウブシ(トリカブト)
    
    カリガネソウ 久しぶりのご対面           カリガネソウ

野田畑湿原の近くで、イグサの原を横切っていくと、雑草進入実験や、鹿の影響を
調べる実験をしておられた。
網で囲って、1年目・2年目と網を開放したところと、囲ってないところ。

囲ってないところは1面のイグサ。 
1年目はミゾソバとイグサが混じっていた。
2年目の網の中はミゾソバが背が高く繁っていた。・・と言うことは、

鹿がイグサ以外の草をみんな食べてしまう、ということになる。
鹿の植物への影響がわかる。

網で囲ったところを開放したばかりのところは、「まもなくイグサばかりになるで
しょう」と研究しておられた方は言っておられた。
ここは一般立ち入り禁止場所。

 
      イグサ野原          網で囲って鹿から守ると2年でミゾソバ畑

横の網の中にはアシュウアザミが背よりも高く伸びていた。
来るときに1箇所花の咲いたのがあったが、たまたま鹿の届かないところにあった。

前に先生がこられた時には、みんな食べられてなかったんだそうだ。
網で鹿から守られてすくすく育っていた。
        
           アシュウアザミ             網の中ではのびのびと

       
          ブナやトチノキ・カツラ の大木が見られた。

斜面には雪の影響を受けた樹形のブナが並ぶ。
原生林特有の均整のとれた樹間を通って、何回も谷を越えて野田畑峠まで行った。
ここが今日の終点。
標識の下には境界石があり、向こうは民有地だそうだ。そして左へ上れば杉尾峠、
右へ上れば三国峠への道になり、これは昔の鯖街道とのことだ。
今の風景からは想像ができない。


 
   キノコも何種類かあった       白いキノコと思ったら・・鳥の卵の殻だった

セミの脱け殻も何種類かあった。
アカエゾゼミ・コエゾゼミ・エゾハルゼミなどがいるそうだ。
私は聞こえにくかったがコエゾゼミがよく鳴いていたととのこと。


  帰りに湧き水をペットボトルに汲んだ 冷たくておいしい 

         
                  ススキの穂が美しい
コメント (4)
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