みどりの野原

野原の便り

9月22日 山門水源の森のキノコ

2007年09月22日 | Weblog
山門水源の森
ゴルフ場になるはずの森を滋賀県が買収して保全されている保安林で
ブナ林・高層湿原を含む63.5ヘクタールの森だ。

湿原のミズゴケは6メートルの深さがあると言う。
その中には25000年前の桜島の大噴火の火山灰が20センチの厚さで
積もっていることがわかっているそうだ。

自然環境がよく残った森には多様な生物や植物やキノコがある。
キノコは200種が見つかっているとのこと。

この森を次世代に引き継ごうと関係者の人たちが力を尽くしておられる。

森に入る前に「外部から植物の進入を防ぐ」ために、靴底を水で洗って入る。

          
             サワギキョウが出迎えてくれた           
キノコの観察
3つのコースがあるが、私たちはキノコの観察コースを選んだ。
キノコの先生含み3人の先生と一緒にコースを歩く。
散策コースとなっていたが、登りくだりの多い山道だった。

最初、小さいキノコまで気にしていたが見ていたが、途中から大きなのがいっぱい
でてきた。

 
           ヌメリイグチ               チシオハツ

      
              コテングダケモドキの幼菌(毒)

     
             コテングタケモドキ成菌

動物でもなんでも子供はかわいい。キノコの赤ちゃん(幼菌)はかわいい。
そして、成菌になり、年老いて(老菌)になり朽ちていく。

 
カラハッタケ(乳液は辛い 試してみた)        アカヌマベニタケ

    
       シロオニタケ            ドクツルタケ(猛毒)
ドクツルタケは水酸化カリウムの溶液をたらすと黄色に変色する。

           
                   キブリイボタケ

          
          一番の大物 オオオニテングタケ 直径20センチ

先生が一つ一つ同定され、聞いたことのない名前がいっぱい出てきた。
40種近いキノコが見つかった。

キノコは森の掃除やさんとして枯れた木材を土に返したり、木の根と共生して森を
守ったりと、森での働きは大きい。

傘の十分開いていない幼菌を取り尽くすと胞子が落ちないためキノコは出なくなる。
残念ながら、先生お墨付きの「おいしいキノコ」には出会わなかった。

毒のあるキノコ、猛毒のキノコもあった。
先日は摂津峡で間違えて毒キノコを食べ死者が出た。知り合いもキノコであぶない
目にあった。
素人では見分けがつかないものも多い。
山のキノコは見るだけにしよう。
コメント (1)
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