みどりの野原

野原の便り

9月29日 大峯奥駆道 大天井岳

2007年09月29日 | Weblog
妹が申し込んで、朝ハガキを見せてもらったら、健脚コースと書いてあり、
ついて行けるか?と思ったが、登山口まで車で連れて行ってくれ、
下りたところまで車が迎え、というツアーだったので、私でも行けた。

川上村はひんやりと涼しい。うっとおしい曇り空だ。

「たっちゃん」こと辻谷さんと川上村の人たちの案内で出発。

登り口付近ではハガクレツリフネやミカエリソウやアキノキリンソウ・
野菊の仲間が満開だった。


        ミカエリソウ満開


     登山口からはいきなり急な登り           

でもペースがゆっくりなので大丈夫。

間伐された木は「捨て切り」で放置されてちょっと見苦しい。
切り出す費用や手間と採算が合わないのだろう。

林業の未来は?

天川村と川上村を分ける尾根へ出る。尾根は歩きやすい。


             女人結界門

ここから先、山上ヶ岳へは女性は入れないことになっている。

1300年の歴史のある聖地であり、信仰に理解をいただいて、女人結界の
護持にご協力願いたいとのお願い看板がたっていた。

最近は女性も隠れて?登っている人もあると聞くが、行っては行けない
と言われるといってみたくなる?
信仰心よりも登山と考えてることもあるだろう。

この道は参詣道としては世界で2つ目の世界遺産になっている信仰の道。
今も修行の人たちが歩かれる。
近畿自然歩道にもなっているらしい。


五番関 大岩(この岩の上は碁盤状らしい?)

五番関の大岩をから少し登ると大天井ヶ岳 ここでお弁当


         大天井ヶ岳(1438,7メートル)

ここからお天気が良ければ見晴らしも利いただろうが、今日は無理。

ここから下りとなる。


      ロープにつかまりながら急坂を下る。

雨が降りだした。
新道と古道が交差しながら続いている。
私たちは古道を歩いた。

途中に茶屋跡・百丁茶屋跡があった。
こんな山の中に茶屋があったなんて信じられないが、昔はもっと参詣
の人が多かったんだろうな。
茶碗のかけらなどが散らばっていて、なるほどとそれらしく思えてくる。
 

      山の中に開けた土地は茶屋跡

百丁茶屋跡には「二蔵宿」という建物が建っていた。
古道の管理活動をする人たちの拠点らしいが、一般の人の非難小屋にも
なっており、中には囲炉裏や薄い布団も用意されていた。

そこから下って、百丁口へ下りてきた。
待っていたマイクロバスに乗り込んで集合地点のもくもく館へ。

蜻蛉の滝(せいれいのたき)がすぐ近くだと言うので聞いたら、マイクロ
バスで連れて行ってくださった。
落差60数メートルもある見事な滝だった。
説明版によると、本居宣長も菅笠日記にその美しさを記し、松尾芭蕉は
「ほろほろと山吹散るや滝の音」と詠んだとか。

今日は思ったほどではなかったが、登りくだりも急だったので、明日は足
が筋肉痛になるかな?
コメント (2)
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