みどりの野原

野原の便り

9月8日 ② 「綱(ちな)・ちゅら・エイサー祭-与那原大綱曳イン大正区」

2012年09月08日 | Weblog
友達が仕入れた情報で、夕方からエイサー祭りを見に行くことになった。

大正駅周辺はお祭りの雰囲気はない。
バスで開催場所の区役所前の千島公園グラウンドへ。

 
テントの屋台も立ち並び、人がいっぱい。沖縄だ~。祭りは朝から始まっている。


さっそく、ゴーヤいり焼きそばとご飯入りさつま揚げとオリオンビールを購入。
すでに人いっぱいの観覧席の隅に座って食べて飲む。

沖縄衣装の人、顔にペインティングした人、太鼓や鐘の鳴り物・・沖縄気分が盛り上がる。

大正区は沖縄出身者が多く住む町らしい。前に1回沖縄料理を食べに来たことがある。
エイサー祭りは毎年行われるが、今年は沖縄本土復帰40周年、大正区制80周年を記念して、特別に沖縄から「与那原(よなばる)の大綱」を招き、今から大綱曳きが行われるのだ。8年ぶりの招致だそうだ。そんな時に来合わせてよかった~。
前に沖縄に行った時、大縄が準備されているのは見たことがあるが大綱引きは見たことがない。

 
エイサーを踊っている人達がいた。外側で一緒に踊っていたら輪の中へ引っ張られた。楽し~。
グラウンドの端の方には大綱が準備。2本あると思ったら、雌綱と雄綱らしい。
先が輪になり、片方は縦、もう一方は横になっている。

 
       大綱                端

 
  出発を待つ   花輪(言い方がわからない)これは西地区のもの。
これを持ちあげて揺らす。
雌綱雄綱合わせて長さ90メートル、重さ5トンもあるとか。8月に与那原で使われたものを持ってきたそうだ。

しばらくして動きがあり中央部へ移動。

 
花のトンネルから行列が出て来た。綱は反対側から出てくるらしい。

 
綱の来る中央部を広く開けて待つうちに綱登場。綱の上には人が乗っている。18:20

2本の長い綱が入場して降ろされるまでには時間がかかる。
雨がポツッ。あれ、早く早くと気が急くが、舞台ではまだ来賓の挨拶が続いている。

やっと両綱が落ち着いた。
沖縄での大綱曳きの謂れが放送されている。
「不作・害虫の発生で餓死寸前だった村人たち。途方にくれた村頭がアムトに捨てた老人に相談したところ、村人総出で鐘太鼓を打ち鳴らすと害虫は死ぬ。そして大綱を曳くように教えられた。国王は毎年綱引きをして豊年祈願をするように奨励し、老人を捨てる風習を禁じた」
それ以来与那原で行われている400年の伝統を持つ神事だ。
ここでは地域を東西で分けた住民が無病息災や子孫繁栄の願いを込めて引き合う。

今から雌綱と雄綱の合体が行われる。

綱の下に刺しこまれている棒を持ちあげて綱を持ち前進。

  
雌綱が高く掲げられる    

  
合体直前 向こう側が雄綱  横の輪の中に縦の輪をくぐらせて棒で止めて合体。
これで2本の綱が1本になった。18:30

太い綱には曳くための細い縄を沿わせ、横からも曳けるように縄が何本も出ていた。

写真を撮り回っていた私たちもいつしかその綱をしっかり握っていた。
お兄さんお姉さんおじさんおばさん・・周りの観衆
私たちが握っているのは西地区の綱。赤いハチマキも渡された。東は東地区で紫。


綱引きに合う服装ではなかったが(サンダル)、こうなったらには力いっぱい。よいしょよいしょ えいさえいさ・・
周りでは鐘や太鼓の囃子

なかなか勝負はつかない。途中ひと休みのような間があった後よいしょよいしょ えいさえいさでドドドッと・・1回目はこちら西地区の勝利3分近くかかったらしい。
うぉ~! みんなでときの声。「次もガンバルゾ~!」 ウォ~!

2回目もまた合体するところから始まる。2回目も西地区の勝利でそこら中の人とハイタッチ。もう汗まみれ。

与那原には「曳き清らさ、勝ち清らさ、敗け清らさ」と言う言葉があるらしい。勝っても負けても和気あいあい。さわやかだ。

 
お互いの健闘をたたえ西地区の花輪と東地区の花輪がすりあわされた。 
 右)終わった後の綱は無病息災の縁起物。こんなのをいただいたが、短いのと交換してもらった。
 
食べて踊って大綱を曳いて・・大正区の人・沖縄と一体化した楽しさだった。 雨は降らなかった。

大綱曳きは今日だけだが、明日はエイサーの踊りがあるらしい。近ければ来たいけどなあ。
19:30会場を後にする。

しばらく行ってない沖縄。ますます行きたくなってきた。
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9月8日 ① クジラ 

2012年09月08日 | Weblog
クジラを撮影している方のお話を聞く。

先ず、①クジラのイメージ ②捕鯨について ③陸上動物の何に近いか?などを問われた。

①年配の人は食べ物のイメージを持つ人が多い。②では賛成か?反対か?どちらかと言えば賛成・反対 これはむつかしい。
③ではゾウ・サイ・カバ・ウシの何に近いか? 全くわからなかった。
クジラは偶蹄目の仲間。その内でもカバにもっとも近いという。

イルカ等もも含んでクジラといい、3mより大きいものをクジラというのは聞いたことがある。
クジラ目には約86種があり、ヒゲクジラとハクジラに分けられる。
私が知っているのは10種にも満たない。

シロナガスクジラ・ザトウクジラに代表される「ヒゲクジラ」。
プランクトンを食べるもの、小魚を食べるものもいて、広範囲を回遊するのだそうだ。

 
ヒゲの見本 もっと毛の部分が多いのかと思っていたが、ほとんどは板だ。つやつやして波打っていた。
「このヒゲは確かからくり人形のゼンマイに使われていたと聞いたことがある」と友達がいう。そういえばそんなことを聞いたような。ネットで調べると、昔は他にも傘の骨や扇子の要、物差し(鯨尺名が残る)他いろいろ使われていたらしい。
今は食糧や資源として使われることもほとんどなくなった。
ヒゲは長いものでは5mにもなるものもあるとか。このヒゲ板が250~300枚口の中に並んでいるそうだ。

マッコウクジラやバンドウイルカ、シャチなどは「ハクジラ」と呼ばれる。


ハクジラの歯 中は空洞   横は背骨の一部軽い。すかすかした感じだった。

ハクジラには小魚などを食べるタイプ、大型の魚や温血動物を食べるタイプなどなどがあり深く潜水する。回遊するもの定住性のものもいる。

クジラを撮影する目的として、生態を知り広く知ってもらう他に固体識別の意味もあり、識別することにより、クジラが海域をどのように利用しているのか行動範囲などもつかめると言われた。
実際に小笠原にいたものと座間味で見つかったものとがマッチングしたり、オホーツク海のものが沖縄で見つかったりすることがあるとか。
尾びれの欠損や体の傷や模様で識別できるという。 
尾は真後ろから撮るとか、背びれは頭に向かって左側の真横から撮るとかルールがあるらしい。

シャチの♂♀の見分け方(オスは背びれが大きい)

ホエールウォッチングのあり方も近づき過ぎるなどの問題点もあるらしい。
撮影時には行動を理解するとタイミングも合いやすいとのこと。
繁殖期間の短いミンククジラは増えているらしいが、シロナガスクジラなどは2年に1度の繁殖しかなく、捕鯨も種類によって考えていかねばとのことだった。

撮影の経験談や苦労話なども話された。
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