茎の周りに小さな花が円筒状に咲いている珍しい野生ランです。桜色の花びらに黄橙色の唇弁が小さくついてアクセントをつけており、とても可愛らしい花ですね。銘板によれば、ニューギニア原産で、「Dendrobium pseudoglomeratum」と記されていました。熱帯地方のランですから、冬の寒さには弱いので、温度管理が難しいようです。
つくば実験植物園の研究で、世界で初めて発表された新種だそうです。花の直径は4-5cm程度ですが、淡い黄緑の花弁にくっきり描いたような唇弁の朱色が見えます。人工的に描いたのではないかと思わせるような美しい造形です。多くの人がこの花の前でしばらく見とれていました。銘板によれば、ベトナム原産で、「Dendrobium suzukii」と記されていました。