春の気配
令和の年を迎え早や一カ月の時が過ぎようとしています。
世の中は新型肺炎で大騒ぎをしていますが、川崎の翁は
長期計画に基づき8回/1月も出向き、植物と遊んでおります
1月30日 七十二候 大寒の末候
「鶏始乳(鶏はじめてとやにつく)」。
「とや」とは「鳥屋」、つまり、ニワトリたちが産卵のため
鶏小屋に入る時期という意味だそうです。
野山に暮らす植物・動物たちも鋭敏に春の気配を感じ取って
いるのでしょう。特に野や里に、春の気配がただよいはじめます。
国営昭和記念公園に咲く 一月の野草
(花の解説には、公園財団の「植物ガイドブック 花ごよみ」を参考にしました)
クリスマスローズ
キンポウゲ科 多年草
花に見える部分は、本来萼片と呼ばれる部分で、萼片が長く残ることから長期間、
花を楽しむことができます。
いろいろな花型や花色があり、タネから増やすこともできる
比較的強健な性質で育てやすいことも魅力。
スノードロップ 待雪草
ヒガンバナ科 多年草
アダムとイブが、雪の降る中、エデンより追われた時、天使は彼らをなぐさめ、
そっと雪に触れ、雪をスノードロップに変えたという伝説がある。
名前にもあるように、しずくのような形の白い小さなつぼみを吊り下げます
雪のなかから、顔をのぞかせることもあり、
春を告げる花として愛されてます。
フクジュソウ 福寿草
キンポウゲ科 多年草
一番に春を告げる草という意味から、江戸時代には「福告ぐ草」と呼ばれていました。
その後、おめでたい「寿」に差し替えられ「福寿草」になったといわれています。
旧暦の正月頃に芽を出すことから「元日草」とも呼ばれています
日が当たり温かくなると花が咲き、気温が低い夕方や曇りの日などは閉じている。
セツブンソウ 節分草
キンポウゲ科 多年草
日本原産の植物で、関東地方以西に分布し、その名の通り節分の頃に開花する。
冬の寒空の下、可憐な白い花を咲かせます
2007年には環境省の準絶滅危惧種に指定された
ニホンズイセン 日本水仙
ヒガンバナ科 多年草
シルクロードを通って古くに中国から渡来したとも、海流に乗って漂着した球根が
野生化したともいわれています。
「水仙」の名前の由来もはっきりしていません
水を好む性質と、清楚で美しい姿が関係しているといわれています。
香りも良く、古くから生け花や茶花に好まれて使われた