日本の72の季節
七十二候 第五十九候
朔風払葉
(さくふうはをはらう)
冷たい北風が、木の葉を吹き散らす候
少しずつ強さを増してきた北風が、赤や黄色に染まった木の葉を
吹き飛ばす時候。
気がつけば木々はすっかり葉を落とし、
色を失った景色はとても寒々しく感じられる。
日本海を渡る時にに水分を含んだ北風は、山地にぶつかり日本海側では
多くの雪を降らせます。そして、山を越えた太平洋側では、
乾燥した風になり、「空っ風」と呼ばれます
昭和記念公園 紅葉劇場では、
「ケヤキの黄葉」・「イチョウの黄葉」・「モミジの紅葉」以外の俳優が
紅葉劇場の出番を待ちわびております。
(撮影は11月7日⇒11月21日に実施)
その他の紅葉の主役
アメリカスズカケノキ
(亜米利加鈴懸の木)
スズカケノキ科 スズカケノキ属
日本で見られプラタナス3種の中で、最も切れ込み浅く面積が広い。
黄色くなるカエデ(モミジ)の代表的存在
イタヤカエデ (板屋楓)
ムクロジ科 カエデ属
カエデの中でも大木になる部類で、大きな木が黄色く染まる姿は見事。
黄色くなるカエデ(モミジ)の代表的存在
トウカエデ (唐楓)
ムクロジ科 カエデ属
街路樹や公園樹に多く使われているので、都市部でも最も目にする
機会の多いカエデである。
紅葉も若木の方が赤みが強く出る傾向にある。
モミジバスズカケノキ
(紅葉葉鈴懸の木)
スズカケノキ科 スズカケノキ属
スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種で、全ての形態が中間的。
現在最も多く見かけるプラタナスであり街路樹として植栽されるのは
ほとんど本種である。
橙色を帯びた黄褐色に色づき、落葉すると褐色になる。
ヤマコウバシ (山香ばし)
クスノキ科 クロモジ属
山にあって芳香があるのが名前の由来。
黄色⇒橙色に紅葉した後、葉が褐色になってもほとんど落葉せず
翌春まで枝に枯れ葉が残ることが多い。
アカシデ (赤四手)
カバノキ科 クマシデ属
シデの仲間でももっとも小ぶりなため、コシデの別名がある。
葉は小さくて緑葉の内から葉柄に赤みがかかっていることが多く、
どこか女性的な繊細さをもつシデである。
エゴノキ (野菜莉)
エゴノキ科 エゴノギ属
花後同様、紅葉後、散った葉で埋め尽くされる樹下も壮観。
紅葉のポイント
黄色⇒青褐色に淡く色づくことが多い。
アオギリ (青桐)
アオイ科 アオギリ属
東南アジア原産だが、古くから庭木街路樹として植栽され
暖かい地域では野生化している。
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紅葉のポイント
黄褐色からライムイエロー、黄色、黄褐色になるが
同じ頃熟す果実も一見の価値あり。
アブラチャン (油瀝青)
クスノキ科 クロモジ属
漢字で油瀝青と書くように、全体に油分を多く含み、果実や樹皮から油を取り
灯火に使ったことが名前の由来
紅葉のポイント
黄色く色づき、緑葉の時から赤みがかる葉柄に
赤みが残ることがある。
シナマンサク (支那満作)
マンサク科 マンサク属
中国から渡来したマンサクが名前の由来
厳冬期から濃黄色の花を咲かせる
葉は左右不揃いのゆがんだ広めのたまご形
シマサルスベリ (島百日紅)
ミソハギ科 サルスベリ属
樹皮がしま模様に見えるサルスベリなのでこの名が
暖地性で樹皮は斑紋状。幹が直立性で街路樹や緑陰樹に向く。
葉は細長いたまご形で両端は短くとがる。
ナンキンハゼ (南京櫨)
トウダイグサ科 ナンキンハゼ属
葉の形のおもしろさや紅葉の鮮やかな色合いから、最近は
街路樹や公園樹としてもよく植栽される
暖地でも鮮やかに色づき、赤色、黄色、橙色、紫褐色など、
複雑に混ざる
ユリノキ (百合の木)
モクレン科 ユリノキ属
新緑はもちろん真夏でも明るい色の緑葉は清々しく、
紅葉の色も美しく端正なため、街路樹・公園樹に利用される
紅葉のポイント
基本は黄色⇒黄褐色に色づく。日当たりが良いと色濃くなり、
橙色に近くなる。
半纏のような独特の形をした葉から、ハンテンボクの別名を持つ。
アオハダ (青膚)
モチノキ科 モチノキ属
北海道~九州の雑木林などに生える小高木
葉はカマツカやサワフタギに似る
アキニレ (秋楡)
ニレ科 ニレ属
中部地方~沖縄の河原などに生え、公園などに植えられる
葉は高木としてはかなり小さく2.5cm~5cm。
葉や樹皮がケヤキに似ているためニレケヤキなどの別名がある
コナラ (小楢)
ブナ科 コナラ属
クヌギとともに里山の雑木林の主要な木の一つである。
より標高の高い所に多く見られるミズナラがオオナラと呼ばれるところから
それより小さいのでコナラと名付けられた
都市部では褐色が強く出ることが多いが、寒冷地では
鮮やかな黄や赤に色づくことが多い
モミジバフウ (紅葉葉楓)
フウ科 フウ属
北アメリカ原産の落葉高木で、形の良い樹形と新緑や紅葉の美しさ
排気ガスなどに対する強さもあり、街路樹・公園樹に利用。
赤色や橙色に色づくことが多いが、その過程で暗紫色や黒に
近い色が見られることもある。
リョウブ (令法)
リョウブ科 リョウブ属の小高木
幹はほぼ直立し、株立ち樹形になることも多い。
雑木林や山地のやや乾燥した場所によく生える。
葉先に近い方で葉幅が最大になり、枝先に集ってつくことが特徴。
紅葉
旅路の果ての輝き
紅葉 それは旅路の果ての一瞬の輝き
落葉樹の葉は、春から秋まで黙々と働き
役目を終えると
はなやかに色づいてちっていく
紅葉樹にお詫びします
モミジ・イチョウ・ケヤキだけが美しい紅葉ではない !!
昭和記念公園の「紅葉劇場」において
紅葉劇の主役が、モミジ・イチョウ・ケヤキであるかのごときに
表現をし、残りの紅葉樹は脇役のように
ブログに投稿していたことは
今、世界で起こっている問題、「人種差別」同様
「紅葉樹差別」と気づきました。
深くお詫びを申し上げます。
本日のブログをみて、全ての紅葉がすばらしく
全ての紅葉樹が主役であると感じました
反省をします。