goo

2008.7.13 「茄子の揚げ煮」に感動の夏です。そして食器の思い出。

先日の、Yさん宅の食卓写真の中に、魚の揚げ煮がありました。
Mさんからも、茄子の揚げ煮をしょっちゅう作っていますと聞きました。

え~?「茄子の揚げ煮?」
私の大好物ではあ~りませんか?若い頃、よく作っていました。
それは、小型の茄子に、茶せんの様に縦に細かい切り目を入れたものを
少し捻って味を沁み易くして、軽く片栗粉をはたき、丸のまま揚げて、
揚げたものを器に盛り、そこへ大根おろしともみじおろしを載せて、
あつあつの八方出汁をかけ、大根おろしとさらしねぎと、摺りしょうが
を載せた、私としては本格的な日本料理でした。

(私はこの料理の為に、清水焼きの器を買っていました。「乾山写し」
の清水焼で、なでしこ、もみじ、秋草、など5個とも、模様が違っていて、
大好きな自慢の器でした。特に、すすきは、すすきだけを描いており
(色んな色で、金色も)、単なる線描きだけですのに、その素晴らしさ
は格別でした。値段迄、はっきり覚えています。5個組3500円でした。
でも、当時の私にとっては一大決心で、数年考えました。ある時その
お店の店頭に飾っていなかったので「あ、この作家は亡くなったのだ。
しまった!遅かったか。」と思って、泣きそうになりました。
しかし、店頭のガラスケースに入れていないだけで、注文すれば入ると
聞いた時の嬉しかったこと。いよいよ買うべき時が来たと思い注文しました。

我が家の大型の食器棚は、その様にしてようやく手に入れた食器が詰
まっていて、それらの各々に、手に入れる迄のドラマがありました。
友人達は、我が家に泊まりに来る度に、そのドラマの1つずつを聞きた
がりました。「え?これ?あるのよ~、これにもドラマが~。これを
手に入れたいきさつはね…。」と、私も得意になって説明するので、
あまりの数なので、深夜になっても終らない程でした。
もちろん、阪神大震災では、これらの身を削って(!)集めた、食器
類は、全滅しました。今となっては、懐かしい思い出です。)

その揚げ茄子の料理の美味しかったこと、ほっぺたが落ちるとはこの
ことだと言っても、過言では無いほど、美味しいものでした。
でも我が家は揚げ物をほとんどしない家で、私も、この料理をするのは、
大層な感じがして、そう度々は作らなかったのです。


しかし、今回気付きました。
別に、以前の様にシャカリキにならなくても、いつもの美味しい出汁に、
チタン鍋で揚げた茄子を入れるだけなら、そんなに大層なことではあり
ません。
私は、嬉しくなって、さっそく「茄子の揚げ煮」を作ってみました。
そして、その美味しさに私は、本当に感動したのです!

それからというもの、「茄子の揚げ煮」が食べたくてたまりません。
一週間に一回は作っています。
多めに作りますので、3回は充分食べられます。
冷たいのも美味しいです。

茄子は、茹でるより、炒めるより、蒸すより、煮るより、何と言っても
揚げるのが、最高だと私は思います。

そんな私の、「茄子の揚げ煮」の食卓をいくつか…。
もちろん、揚げ煮以外のおかずも、ご飯も、全部チタン鍋料理です。



(1)
チタン鍋で揚げた茄子と、薄揚げと、その時あったそら豆と炊きました。
他は、牛肉の炒めものとチタンボールで漬けた糠漬けです。満足でした。



(2)
翌日の昼食です。美味しい煮物の翌日には、私がやらない訳がない^^
にゅうめんです。(半田麺です。)
私は、煮物はいつも沢山の出汁を使って炊いていて、翌日はそれで、
にゅうめんにするのが楽しみです。

この「茄子の揚げ煮」のにゅうめんは、見た目の地味さに反比例して、
さすがの美味でした。



(3)
夕食です。
あまりに美味しいので、あるだけの揚げ茄子を食べてしまいました。
大好きな「大根の皮のきんぴら」には、早く食べないと傷みそうな枝豆
を一緒に入れて炒めました。これは私の新しい好物となりました。



(4)
豆ご飯の日です。
この日の揚げ茄子の下にあるものは、自家製のがんもどきです。
枝豆の茹でたのが悪くならない内にと、豆腐等と混ぜて捏ねて揚げた
ものです。(つまり、がんもどき「もどき」ですね。^^;)

左の小鉢の、緑色のものは、「空芯菜」の炒めものです。「空芯菜」は
美味しいですね。癖のない野菜で、油炒めがとても合うと思います。



(5)
この日の「茄子の揚げ煮」には、ししとうと「たかっぽ」という竹の子
を煮合わせました。
この「たかっぽ」は、私の好物です。煮てもシャキシャキと歯ごたえが
残っていて、爽やかな美味しさです。今頃の時期に出る竹の子です。

チタン鍋で、とうもろこしを茹でて、包丁で削って食べました。
とうもろこしは、甘くて美味しくておやつにもなります。
手前右は、ちしゃの酢味噌和えです。


※ なお、Mさん直伝のちしゃの酢味噌合え、「ちしゃもみ」に付いて、
近日中に、お知らせし致します。
Mさんのばあやさんが、「血がきれいになるから、必ず食べる様に」と、
常々言われていた料理です。お楽しみに!



コメント ( 0 ) | Trackback (  )