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2021.01.21 素晴しい花瓶と花台登場。



私は、正月に金粉入りのお酒を買うことが多いが、その際の箱に、小型のガラスや
瀬戸物の花瓶等を入れて、何焼であるか、どなたに頂いた物か等の、ラベルを
貼って、クローゼットに入れている。
こうすると、壊れ難いし、分かりやすいし、保存に最適だと思っている。




小型の花瓶と言うと、急にこの花瓶を思い出した。
小学校以来の大の親友で、岡山に嫁いだ人が、地元の備前焼の花瓶をお土産に
持って来て呉れたことがあり、その素晴しさに感動したことがあったが、この
品の良い和風の風情にうまく合わせらずに、仕舞いっぱなしになっていた花瓶
であった。





去年の年末に、御影の市場で買って来た南天の実は、大好きなチタンの
タンブラーに活けていて、11カ月間も持った。
チタンに入れているからか、毎年、年末近く迄持つ。



今年も、これに活けていたが、この際、備前焼に活け換えることにしたい。
備前焼も、水を浄化すると聞いているので、多分、長持ちしてくれるものと
思うが、念のため、チタンのスプーンを4本程、備前焼の花瓶の中に入れておく。




南天を備前焼きの花瓶に活け替えてみた。
す・す・素晴しい〜!
なんとまあ、この花瓶に合っていることか?
やっぱり、和風の植物は、和風の花瓶に合うのだと知った。

さて、これを玄関に置くについて、この素晴しい花瓶の下に、台が欲しい。
今日も、骨董店は、休みなので(引き取りに出向いている)、聞けないし、
と思っていると、またまた、ここで、大きな気付きがあった。
(私は、アイデアの宝庫。困難に出会っても、つぎつぎアイデアが湧いて
来るので、全然諦めることが無い。)

そこで、思い出したのが、阪神大震災で、ぼろぼろになった、父の遺品のタバコ盆。
たしか、その下に、台が付いていたと思う。
ぼろぼろで、はげはげになって、蓋は失われてしまった汚いタバコ盆だった。
この他に、木製の菓子鉢があって、それは不思議な程無傷で美しく残ったが、
妹が欲しいと言ったので、貰って貰った。




これが、そのタバコ盆。相当汚い。誰も欲しがらなかった。
今回洗剤で洗ってみたが、こんなもんだった。
このタバコ盆は、地震の時、飛ばされて、瓦礫の山に埋もれていたらしく、
見るも無惨な程に傷んでいるし、蓋も見つからなかったので、これを欲しい
と言う人は居ないと思うが、どういう訳か、私は捨てなかった。
15年前の引越の時も、大量の物を捨てるチャンスで、いろいろな物を捨てて
来て、あとで悔やんだことが多かったのに、この時も、何故か、こんな汚い
物を持って来ていた。
今回、ふと、この台が、使えるのではないかと、そう思った。

ここで、諦める私と思うなよ。(怖い!^^)
ハゲチョロケの色は、油で拭き上げたら、少し見栄えよくならないかしら?
骨董屋さんが、休みでなかったら、相談出来るのだけど、仕方が無い。
古いTシャツを切って、ボロ布として束ねておいた柔らかい布で拭いてみよう。
台所の米油を塗って、磨いて見た。
一度でなく、今後何回もやると、多分、色も深くなり、艶が出ると思う。

父は、お酒もタバコもたしなむ人だったが、3歳頃の私は、父の膝の上が
自分の定席で、タバコの臭いを、良い臭いだなと思って嗅いでいた。
大人になってからは、そう思わないので、もしかしたら、昔のタバコは臭いが
良かったのかしら?

父が、このタバコ盆を使っていたかどうかは、全く覚えていない。
客用として、応接間に置いてあったのでは無いかと思う。



油を付けて、磨いた台を、取りあえず置いて、花瓶を乗せてみた。
おお! 素晴しい。大成功!
南天は、新しい花瓶と花台に、すっきりと収まってくれた。
チタンの花の飾り物を、隣に置く。最高!


まあ、花台は、これで良いのではないの?
敗者復活の花台は素晴しい。^^





新しい玄関の風情です。
Bちゃんの提言のお陰で、こうなりました。(玄関は小さな花瓶で良いのでは
ないの?大きな方を、居間に置いて楽しむ方が良いのではないの?と言ってくれた。)
Bちゃん、ありがとう。確かにそうだよね。

これらの様子を、備前焼を呉れた友人に写真に焼いて、知らせようと思う。
彼女は、身体を悪くしていて、私が連絡を取ると,いつも喜んでくれて、
「友達は、持つものね〜」と言って泣いてしまう。
彼女から頂いた花瓶に活けられた南天の写真は、それこそ、彼女への病気
見舞いにふさわしいと思うので、送るのが楽しみである。


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