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2023.06.07 万年青(おもと)の花の近況。

お隣の奥さんが、我が家の万年青の花にびっくりされた。
万年青の花なんて、知らなかった、初めて見たとのこと。

彼女は、土いじりが大好きで、2年前に転居以来、前居の一軒家の庭の木々を、こちら
に持ってきて、ベランダに植え替えていた。
ところが、最近会った時、手と足が大きく腫れていた。
激痛で、今ではベランダの木は、手入れができず全滅とのこと。

そして、我が家の玄関の万年青を見て、びっくりされた。
いままで万年青の花なんて知らなかったし、見たことがなかったとのこと。
園芸大好きな人でも知らない人が多い様に思う。
「そうなんよ。私も、引っ越しの時、縁起物だからと勧められて、この鉢植えを持って
きたけれど、花が咲いたのは、10年ほどしてからよ。花が咲くのは、珍しいらしいよ。」
と答えた。

「家康が江戸城に引っ越す時に、お付きの人が万年青の木を、引っ越し前日に運び入れた。
そうすると、江戸幕府は、260年も続いたと言われていて、それから、引越しの縁起物
になったそうよ。」と教えてあげた。

万年青の木は、だいたい14年が寿命で、それ以降は、球根が腐ってくる。
それで、我が家のおもとは、花を付けなくなったので、新芽3本を、新しい鉢に植え
替えたのが、この鉢たち。


この後継者たちの、左から、長男、次男、三男と呼んでいる。
長男は、花茎をつけてくれて、次男も、それに続いた。三男は、素敵な新芽を伸ばしている。

縁起に詳しいSさんの助言を聞いて、18年前の引っ越しの荷物を運ぶ前日に,万年青の
鉢植えを、自分の胸に抱いて持ち込んだ。

先日、そのSさんがやってきた。
後継の木が育っていること、そして、更にそれらが花を付けたのを見て、「良いことが
あるよ、あるよ。」、自分ことの様に、喜んでいた。

万年青は、花は地味だが、実の赤色は、いろんな赤い実の中で、私は一番素晴らしい赤色
だと思っている。
その証拠に、実が成るとご近所の人たちの評判になる。わざわざ、見に来られる方もいる。
秋になって、ご近所の人々を、楽しませてくれる日々を待ち遠しく思っている私である

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