2012.06/01 (Fri)
ぼやきくっくりさんがいつものとおり、先日の関西テレビ、「アンカー」を書き起こされています。
ニュースでも何回か流れたので、あらましはご存知だと思いますが、菅前総理の今回の答弁、いつものことながら、聞き流してしまったら、どうも耳障りな喋り方だけが記憶に残る。
だから、
「もっとはっきり、しっかりと言えんのか」
くらいな感想は誰でも持つのでは、と思います。
けど、あれを聞いて
「何を言ってるんだ!いいかげんにしろ!」
と、頭から湯気を立てて怒る人は滅多にいないでしょう。
編集の妙、と言いますか、
「まあ、あんな時は誰がやっても抜かった事ばかりになるだろうな」
「ちゃんと陳謝してるじゃないか」
「そうか。彼は情報が挙がらないことにイライラしてたのか」
等の思いが残る。
もしかしたら
「こうやって振り返ってみると、彼が言わなきゃ『全原発停止』、なんてなかったんだよなぁ。そうしてみると、歴史に残る大きな仕事したと言えるかなぁ」
なんてことを、漠然と思い始めている人もいるかも・・・。
でも、この「ぼやきくっくり」さんの、青山繁晴氏の解説の書き起こしを読まれたら、認識を改められるんじゃないでしょうか。
・・・・・というわけで、一部転載させていただこうと思います。
できれば、実際に目を通されることをお勧めします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菅直人 前首相
「原子力事故にあたって、どのような権限が、総理大臣、あるいは本部長としてあるのかということについて、えー、詳しい説明を、総理になった以降、事故までの間に、聞いたという、そういうことは、私は覚えてる限りはありません」
委員
「総理に就任されてから、平成22年に、総合の防災訓練というものが行われていると思いますが、それに、総理は何らかの関わりをされておられたでしょうか」
菅直人 前首相
「えー、そういう機会があったということは、覚えておりますけれども、深く、その時に、特に原子力の、本部長としての権限などを、その時、認識を深くしたかといえば、必ずしも、そういう、形には、私自身、残念ながらなっておりませんでした」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こうやって書かれてあれば、はっきり分かります。
「総理大臣になってから、(権限について)説明を受けたことはなかった」
これ、ウソですね?だから婉曲に「防災訓練あったでしょう?」ということで、答えやすくしてある。そしたら
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菅直人 前首相
「えー、そういう機会があったということは、覚えておりますけれども、深く、その時に、特に原子力の、本部長としての権限などを、その時、認識を深くしたかといえば、必ずしも、そういう、形には、私自身、残念ながらなっておりませんでした」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「訓練には参加したけれども、私は形式上の参加で、何も深くは考えなかった」、つまり、「権限のことは知らない。だから、何も考えたことがなかった。」
こう言ってるわけです。これ、聞き流してしまって良いのでしょうか?
この発言についての青山氏の感覚、これこそが今一番大事なことなんじゃないかなと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
青山繁晴
「これあの、あえて長めにね、そのままご紹介したんですけど、僕、今もう一回聞いてもね、この辺(胸)に熱い物が差し込まれるようなね、ショックで、もう胃が縮むような気がするんですよね。こんなひどい話はないんですよ。というのは、まずですね、その、事故にあたってどのような権限が総理にあるかについてっていうのは、これはつまり、原子力事故を含めた、要するに国家が、あるいは国民が危機に晒された時に、総理大臣の権限、つまり総理が何をしなきゃいけませんかということについて、わたしゃ、要するに知らなかったと言ってるわけですよ」
「要するに国家が、あるいは国民が危機に晒された時に、総理大臣の権限、つまり総理が何をしなきゃいけませんかということについて、わたしゃ、要するに知らなかったと言ってるわけですよ」
「この辺(胸)に熱い物が差し込まれるようなね~」
これが「義憤」と呼ばれるものでしょう。
国家国民の生死をあずかる総理大臣が「知らなかった」といけしゃあしゃあと言ってのける。それを委員も新聞、テレビ等のメディアも大して問題にもしない。よくて「自己弁護ばかり」「弁明に追われた」程度。
これ、早い話が、青山氏、頭に血が上った、というところなんですが、「私憤」ではない証拠が、この「(胸)に熱い物が差し込まれるような~」という言葉です。
こんな感覚。身体で、その前総理の言を
「尋常ではない。それが一国の、国民の命を預かる者の言うことか!」
と憤った人、マスメディアに何人いたでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
村西利恵
「すごいことですよね、これね」
青山繁晴
「ええ。で、全然、恥じずにおっしゃってるわけですよ。まるで、誰かが教えてくれなかったのが悪かったみたいな話をされてるわけですね。で、そして、さすがにその国会の事故調の委員の方も、ま、ツッコミにしてはあんまりにも弱いけれども、ね、あなたは、本当は原子力災害の総合訓練やったはずじゃないですかと、こう聞くべきですけどね、何らかの関わりありましたかって、関わりあるに決まってますよ。その、何らかの関わりありましたかって委員の方はお聞きになったけど、そんなのあるに決まってんですよ。何でかというと、ここに総合防災訓練って書いてあるんですけど、これ一昨年の10月にですね、浜岡原発で、例の問題の、菅さんが止めた浜岡原発で、原子力災害を想定した総合防災訓練やって、指揮官はこの方だったわけですよ、菅総理だったわけですね。ところが、その訓練で、原子力対策本部がこれできましたと、これ法律に基づいて作るんですが、その時の本部長は総理がやるんですが、自分がどんな権限があるのか、何をしなきゃいけないのかっていうのは、深く認識したかといえば、そうじゃないって言って、要するに訓練には形だけ出て、要するに、自分の責任は自覚しなかったってことをですよ、皆さん国会で堂々と、前総理が言うんですよ。これ、主権国家、あるいは、世界2位3位の経済力を持ってる国の総理の言うことですか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以外にも、
「菅前総理は、緊急事態宣言の遅れについて、『それによって何か支障があったかと問われれば、特に支障はなかった』と答えました」
「震災発生の翌日に、福島第一原発を視察したことについて、『現場の考え方、見方を知る上で極めて大きなことだった。吉田所長の、顔と名前が一致したことは、極めて大きなことだった』」
『東電の武黒フェローは、原子力部長も務めた原子力のプロ中のプロだ。そういう技術的なことが分かっているはずの人が、なぜ吉田所長に「止めろ」と言ったのか、率直に言って全く理解できない』
などの事柄についても解説されています。
やはり、一度、実際に目を通される方が良いのではないでしょうか。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1201.html
ぼやきくっくりさんがいつものとおり、先日の関西テレビ、「アンカー」を書き起こされています。
ニュースでも何回か流れたので、あらましはご存知だと思いますが、菅前総理の今回の答弁、いつものことながら、聞き流してしまったら、どうも耳障りな喋り方だけが記憶に残る。
だから、
「もっとはっきり、しっかりと言えんのか」
くらいな感想は誰でも持つのでは、と思います。
けど、あれを聞いて
「何を言ってるんだ!いいかげんにしろ!」
と、頭から湯気を立てて怒る人は滅多にいないでしょう。
編集の妙、と言いますか、
「まあ、あんな時は誰がやっても抜かった事ばかりになるだろうな」
「ちゃんと陳謝してるじゃないか」
「そうか。彼は情報が挙がらないことにイライラしてたのか」
等の思いが残る。
もしかしたら
「こうやって振り返ってみると、彼が言わなきゃ『全原発停止』、なんてなかったんだよなぁ。そうしてみると、歴史に残る大きな仕事したと言えるかなぁ」
なんてことを、漠然と思い始めている人もいるかも・・・。
でも、この「ぼやきくっくり」さんの、青山繁晴氏の解説の書き起こしを読まれたら、認識を改められるんじゃないでしょうか。
・・・・・というわけで、一部転載させていただこうと思います。
できれば、実際に目を通されることをお勧めします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菅直人 前首相
「原子力事故にあたって、どのような権限が、総理大臣、あるいは本部長としてあるのかということについて、えー、詳しい説明を、総理になった以降、事故までの間に、聞いたという、そういうことは、私は覚えてる限りはありません」
委員
「総理に就任されてから、平成22年に、総合の防災訓練というものが行われていると思いますが、それに、総理は何らかの関わりをされておられたでしょうか」
菅直人 前首相
「えー、そういう機会があったということは、覚えておりますけれども、深く、その時に、特に原子力の、本部長としての権限などを、その時、認識を深くしたかといえば、必ずしも、そういう、形には、私自身、残念ながらなっておりませんでした」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こうやって書かれてあれば、はっきり分かります。
「総理大臣になってから、(権限について)説明を受けたことはなかった」
これ、ウソですね?だから婉曲に「防災訓練あったでしょう?」ということで、答えやすくしてある。そしたら
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菅直人 前首相
「えー、そういう機会があったということは、覚えておりますけれども、深く、その時に、特に原子力の、本部長としての権限などを、その時、認識を深くしたかといえば、必ずしも、そういう、形には、私自身、残念ながらなっておりませんでした」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「訓練には参加したけれども、私は形式上の参加で、何も深くは考えなかった」、つまり、「権限のことは知らない。だから、何も考えたことがなかった。」
こう言ってるわけです。これ、聞き流してしまって良いのでしょうか?
この発言についての青山氏の感覚、これこそが今一番大事なことなんじゃないかなと思います。
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青山繁晴
「これあの、あえて長めにね、そのままご紹介したんですけど、僕、今もう一回聞いてもね、この辺(胸)に熱い物が差し込まれるようなね、ショックで、もう胃が縮むような気がするんですよね。こんなひどい話はないんですよ。というのは、まずですね、その、事故にあたってどのような権限が総理にあるかについてっていうのは、これはつまり、原子力事故を含めた、要するに国家が、あるいは国民が危機に晒された時に、総理大臣の権限、つまり総理が何をしなきゃいけませんかということについて、わたしゃ、要するに知らなかったと言ってるわけですよ」
「要するに国家が、あるいは国民が危機に晒された時に、総理大臣の権限、つまり総理が何をしなきゃいけませんかということについて、わたしゃ、要するに知らなかったと言ってるわけですよ」
「この辺(胸)に熱い物が差し込まれるようなね~」
これが「義憤」と呼ばれるものでしょう。
国家国民の生死をあずかる総理大臣が「知らなかった」といけしゃあしゃあと言ってのける。それを委員も新聞、テレビ等のメディアも大して問題にもしない。よくて「自己弁護ばかり」「弁明に追われた」程度。
これ、早い話が、青山氏、頭に血が上った、というところなんですが、「私憤」ではない証拠が、この「(胸)に熱い物が差し込まれるような~」という言葉です。
こんな感覚。身体で、その前総理の言を
「尋常ではない。それが一国の、国民の命を預かる者の言うことか!」
と憤った人、マスメディアに何人いたでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
村西利恵
「すごいことですよね、これね」
青山繁晴
「ええ。で、全然、恥じずにおっしゃってるわけですよ。まるで、誰かが教えてくれなかったのが悪かったみたいな話をされてるわけですね。で、そして、さすがにその国会の事故調の委員の方も、ま、ツッコミにしてはあんまりにも弱いけれども、ね、あなたは、本当は原子力災害の総合訓練やったはずじゃないですかと、こう聞くべきですけどね、何らかの関わりありましたかって、関わりあるに決まってますよ。その、何らかの関わりありましたかって委員の方はお聞きになったけど、そんなのあるに決まってんですよ。何でかというと、ここに総合防災訓練って書いてあるんですけど、これ一昨年の10月にですね、浜岡原発で、例の問題の、菅さんが止めた浜岡原発で、原子力災害を想定した総合防災訓練やって、指揮官はこの方だったわけですよ、菅総理だったわけですね。ところが、その訓練で、原子力対策本部がこれできましたと、これ法律に基づいて作るんですが、その時の本部長は総理がやるんですが、自分がどんな権限があるのか、何をしなきゃいけないのかっていうのは、深く認識したかといえば、そうじゃないって言って、要するに訓練には形だけ出て、要するに、自分の責任は自覚しなかったってことをですよ、皆さん国会で堂々と、前総理が言うんですよ。これ、主権国家、あるいは、世界2位3位の経済力を持ってる国の総理の言うことですか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以外にも、
「菅前総理は、緊急事態宣言の遅れについて、『それによって何か支障があったかと問われれば、特に支障はなかった』と答えました」
「震災発生の翌日に、福島第一原発を視察したことについて、『現場の考え方、見方を知る上で極めて大きなことだった。吉田所長の、顔と名前が一致したことは、極めて大きなことだった』」
『東電の武黒フェローは、原子力部長も務めた原子力のプロ中のプロだ。そういう技術的なことが分かっているはずの人が、なぜ吉田所長に「止めろ」と言ったのか、率直に言って全く理解できない』
などの事柄についても解説されています。
やはり、一度、実際に目を通される方が良いのではないでしょうか。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1201.html