2013.05/30 (Thu)
この阿比留記者のエントリーは2007年のものです。
でも、一読の価値、いやいや、数回は読むべきもの、と思います。
その上で、関係の語句を、是非とも今一度Wikiで調べて下さい。
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お薦めの書「『慰安婦問題』の問いかけているもの」
~「 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」より~
安倍政権は今後、自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の調査・研究と呼応しながら、官憲による慰安婦募集の強制性を認めた「河野官房長官談話」の見直し(修正、訂正、加筆など)を検討する方針です。
その際に、ぜひ参考にしてほしいと思う本があるので、きょうはそれを紹介したいと思います。天児都さんという女医さんが5年半前に出版した「『慰安婦問題』の問いかけているもの」(石風社)がそれです。私は天児氏と面識はないのですが、祖父の知人という関係で以前からそのご主張は聞いていました(福岡県では発行されていない産経新聞を読みたがっていらっしゃったとか)。
天児氏の父でやはり医師だった麻生徹男氏は、作家、千田夏光氏の著書「従軍慰安婦」の中で、慰安婦制度を考案した責任者のようにほのめかされた人物です。「従軍慰安婦」という言葉自体が千田氏の造語であることは、よく知られていますね。
千田氏自身はこの点について、平成8年4月に手紙で天児氏に謝罪したそうですが、千田氏が謝罪した後も出版元の三一書房と講談社はその部分を改訂しなかったそうです。天児氏はこう書いています。
《私は、慰安婦問題は千田夏光氏の誤りを何ら検証せず、そのまま事実として平成三、四年頃「慰安婦問題」に関連する著作を出版した人たちが誤りを再生産して日本中に広め、それが海外へ流出して日本叩きの材料とされた事件だと思っています。》
また、天児氏によると、千田氏の著書「従軍慰安婦」には、正篇には63カ所、続篇には23カ所問題のある記述があるそうです。特に考察部分に裏付けのない記述や矛盾が多いとのことでした。天児氏は問題点について次のように記しています。
《(1)従軍と慰安婦を結んで造語をしたこと-
従軍看護婦など軍属の身分を表す用語と並べて「従軍慰安婦」という造語をしたため、従軍には強制の意味が含まれるので、これが容易に強制連行と結びつき、強制連行が性的奴隷を想像させ、現在の混乱のもととなっています。
(2)根拠なしに強制連行と結びつけたこと-
支度金1000円を払って連れて来たと記述しているのに、強制連行されたと書く矛盾があります。
(3)娼婦連れで戦った唯一の軍隊として品位を落としたこと-
植民地に軍隊を出したヨーロッパ各国やアメリカにも慰安婦はいました。麻生論文(巻末資料)の中にそれらの慰安所管理のデータが含まれています。
(4)麻生軍医が朝鮮人慰安婦強制連行の責任者のようにほのめかして書いたこと-
韓国から責任者の処罰などの要求が政府に届いた頃に私は多くの人たちから謝罪しろと言われ叩かれました。(後略)
(5)麻生の論文は娼楼でない軍用娯楽所(音楽、活動写真、図書等)設立を希望しているのに、千田氏は娼婦は不可欠のものとして読み違えられたこと。》
天児氏はまた、ジョージ・ヒックス著の「慰安婦」(日本語版は三一書房刊)についても、次のように批判しています。いや、実際、この通りだとすると批判されてしかるべきだと思います。
《ヒックスは日本語はできないと言い、この本はゴーストライターの韓国人Hey Kyung Leeが書いたと言いますが、私はこの人の取材を受けたことはありません。文献が沢山並んでいて索引もついて立派な学術書のようですが、文献は千田夏光の本とそれをマゴ引きした著書のものばかりです。》
《ちょうどその時に国連人権委員会でクマラスワミ報告がtake noteとなったニュースを聞いて驚きました。クマラスワミ報告の事実関係の供述はヒックスの著書によるものと知ったからです。無断写真使用には著者と出版社に国際弁護士事務所を通じて再度手紙を送りました。返事をよこさないので催促してもらうように弁護士に頼みましたが、これ以上すると裁判になり慰安婦問題に立ち入ることになる、日弁連はあなたと立場が違うから弁護できないと言われました》
日ごろ人権の庇護者を気取る日弁連の正体がよく分かるエピソードですね。何が正しいかよりも、サヨクにいい顔をしたい、濡れ衣を着せられた本当の弱者よりも、世間的に弱者と思われている側に立ちたいという人権派の面目躍如といったところでしょうか。
天児さんはこの章を次のようにまとめていますが、私も同感です。日本人は、日本の歴史をあまりに知らず、占領軍や他国から与えられた仮の歴史をナイーブに信じすぎていると思います。
《「慰安婦問題」を利用してきた人たちが沢山います。国内ではどんな人たちかもうおわかりでしょう。国外では日本叩きをする人たちです。平成九年(1997)アメリカで中国系アメリカ人アイリス・チャンが「レイプ・オブ・南京」を出版し話題となりました。このように日本の歴史に対する間違ったことが世界中に流布している現状です。日本人自身が自ら歴史を知らず、こうした中傷に迎合する人たちがいますが、誤った中傷や非難に反論できるぐらいの人がもっともっと欲しいと思います。》
そのためにも、現在のような日教組推薦のアカイ教科書は改め、もっと公正な歴史教育がなされるようにしていかなければならないと、改めて強く感じています。だれもが自分でネットを検索し、自分で学んでくれればいいのですが…。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/97381/
転載了
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何度か書いたことがありますが、「従軍」というのは文字通り「軍に従う」という意味です。「軍に従う」とは「軍属」ということです。軍に属する者。
ならば軍と共に行動するのは当たり前。だから、強制性はある。
「軍属」だから、勝手に離脱はできない。
で、当たり前のこととして戦地で死ぬかもしれない。
だから、その場合、「軍属」は靖國神社に祀られる。
慰安婦は「軍属」か?「軍に従」ったのか?
「軍が集めることや移動に関与したのは事実」。
業者に要望すれば関与したことになるし、危険回避のために軍の移動の際に一緒に移動させても関与したことになる。
米英の現地での「自由恋愛」、というやり方が詭弁でしかないことは、彼等自身が一番よく知っている。金銭、物品のやり取りがあるからだ。
しかし彼らは強弁する。それ(慰安婦の存在)を肯定すれば彼らの社会が成り立たなくなるからだ。
ついでに。人身売買は奴隷制そのものだ、というのが米英の考え方であり、だから、娼婦としてであろうが何であろうが「売買されるのは奴隷」。
ということで「性奴隷」という、日本人から見れば、何とも禍々しい表現になってしまう。
勿論、「人身売買」を「奴隷制」と捉えてしまったら、労働力として売られた黒人奴隷も、遊郭の花魁も十把一絡げになってしまうわけで、我が身を犠牲に、と身を投げ出した日本の多くの未亡人女性の心のうちなど一切顧みられなくなる。
ただただみんな不憫だ、と言い募ることは、却って、彼女らの一生を冒涜することになる、とは思わないのだろうか。
この阿比留記者のエントリーは2007年のものです。
でも、一読の価値、いやいや、数回は読むべきもの、と思います。
その上で、関係の語句を、是非とも今一度Wikiで調べて下さい。
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お薦めの書「『慰安婦問題』の問いかけているもの」
~「 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」より~
安倍政権は今後、自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の調査・研究と呼応しながら、官憲による慰安婦募集の強制性を認めた「河野官房長官談話」の見直し(修正、訂正、加筆など)を検討する方針です。
その際に、ぜひ参考にしてほしいと思う本があるので、きょうはそれを紹介したいと思います。天児都さんという女医さんが5年半前に出版した「『慰安婦問題』の問いかけているもの」(石風社)がそれです。私は天児氏と面識はないのですが、祖父の知人という関係で以前からそのご主張は聞いていました(福岡県では発行されていない産経新聞を読みたがっていらっしゃったとか)。
天児氏の父でやはり医師だった麻生徹男氏は、作家、千田夏光氏の著書「従軍慰安婦」の中で、慰安婦制度を考案した責任者のようにほのめかされた人物です。「従軍慰安婦」という言葉自体が千田氏の造語であることは、よく知られていますね。
千田氏自身はこの点について、平成8年4月に手紙で天児氏に謝罪したそうですが、千田氏が謝罪した後も出版元の三一書房と講談社はその部分を改訂しなかったそうです。天児氏はこう書いています。
《私は、慰安婦問題は千田夏光氏の誤りを何ら検証せず、そのまま事実として平成三、四年頃「慰安婦問題」に関連する著作を出版した人たちが誤りを再生産して日本中に広め、それが海外へ流出して日本叩きの材料とされた事件だと思っています。》
また、天児氏によると、千田氏の著書「従軍慰安婦」には、正篇には63カ所、続篇には23カ所問題のある記述があるそうです。特に考察部分に裏付けのない記述や矛盾が多いとのことでした。天児氏は問題点について次のように記しています。
《(1)従軍と慰安婦を結んで造語をしたこと-
従軍看護婦など軍属の身分を表す用語と並べて「従軍慰安婦」という造語をしたため、従軍には強制の意味が含まれるので、これが容易に強制連行と結びつき、強制連行が性的奴隷を想像させ、現在の混乱のもととなっています。
(2)根拠なしに強制連行と結びつけたこと-
支度金1000円を払って連れて来たと記述しているのに、強制連行されたと書く矛盾があります。
(3)娼婦連れで戦った唯一の軍隊として品位を落としたこと-
植民地に軍隊を出したヨーロッパ各国やアメリカにも慰安婦はいました。麻生論文(巻末資料)の中にそれらの慰安所管理のデータが含まれています。
(4)麻生軍医が朝鮮人慰安婦強制連行の責任者のようにほのめかして書いたこと-
韓国から責任者の処罰などの要求が政府に届いた頃に私は多くの人たちから謝罪しろと言われ叩かれました。(後略)
(5)麻生の論文は娼楼でない軍用娯楽所(音楽、活動写真、図書等)設立を希望しているのに、千田氏は娼婦は不可欠のものとして読み違えられたこと。》
天児氏はまた、ジョージ・ヒックス著の「慰安婦」(日本語版は三一書房刊)についても、次のように批判しています。いや、実際、この通りだとすると批判されてしかるべきだと思います。
《ヒックスは日本語はできないと言い、この本はゴーストライターの韓国人Hey Kyung Leeが書いたと言いますが、私はこの人の取材を受けたことはありません。文献が沢山並んでいて索引もついて立派な学術書のようですが、文献は千田夏光の本とそれをマゴ引きした著書のものばかりです。》
《ちょうどその時に国連人権委員会でクマラスワミ報告がtake noteとなったニュースを聞いて驚きました。クマラスワミ報告の事実関係の供述はヒックスの著書によるものと知ったからです。無断写真使用には著者と出版社に国際弁護士事務所を通じて再度手紙を送りました。返事をよこさないので催促してもらうように弁護士に頼みましたが、これ以上すると裁判になり慰安婦問題に立ち入ることになる、日弁連はあなたと立場が違うから弁護できないと言われました》
日ごろ人権の庇護者を気取る日弁連の正体がよく分かるエピソードですね。何が正しいかよりも、サヨクにいい顔をしたい、濡れ衣を着せられた本当の弱者よりも、世間的に弱者と思われている側に立ちたいという人権派の面目躍如といったところでしょうか。
天児さんはこの章を次のようにまとめていますが、私も同感です。日本人は、日本の歴史をあまりに知らず、占領軍や他国から与えられた仮の歴史をナイーブに信じすぎていると思います。
《「慰安婦問題」を利用してきた人たちが沢山います。国内ではどんな人たちかもうおわかりでしょう。国外では日本叩きをする人たちです。平成九年(1997)アメリカで中国系アメリカ人アイリス・チャンが「レイプ・オブ・南京」を出版し話題となりました。このように日本の歴史に対する間違ったことが世界中に流布している現状です。日本人自身が自ら歴史を知らず、こうした中傷に迎合する人たちがいますが、誤った中傷や非難に反論できるぐらいの人がもっともっと欲しいと思います。》
そのためにも、現在のような日教組推薦のアカイ教科書は改め、もっと公正な歴史教育がなされるようにしていかなければならないと、改めて強く感じています。だれもが自分でネットを検索し、自分で学んでくれればいいのですが…。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/97381/
転載了
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何度か書いたことがありますが、「従軍」というのは文字通り「軍に従う」という意味です。「軍に従う」とは「軍属」ということです。軍に属する者。
ならば軍と共に行動するのは当たり前。だから、強制性はある。
「軍属」だから、勝手に離脱はできない。
で、当たり前のこととして戦地で死ぬかもしれない。
だから、その場合、「軍属」は靖國神社に祀られる。
慰安婦は「軍属」か?「軍に従」ったのか?
「軍が集めることや移動に関与したのは事実」。
業者に要望すれば関与したことになるし、危険回避のために軍の移動の際に一緒に移動させても関与したことになる。
米英の現地での「自由恋愛」、というやり方が詭弁でしかないことは、彼等自身が一番よく知っている。金銭、物品のやり取りがあるからだ。
しかし彼らは強弁する。それ(慰安婦の存在)を肯定すれば彼らの社会が成り立たなくなるからだ。
ついでに。人身売買は奴隷制そのものだ、というのが米英の考え方であり、だから、娼婦としてであろうが何であろうが「売買されるのは奴隷」。
ということで「性奴隷」という、日本人から見れば、何とも禍々しい表現になってしまう。
勿論、「人身売買」を「奴隷制」と捉えてしまったら、労働力として売られた黒人奴隷も、遊郭の花魁も十把一絡げになってしまうわけで、我が身を犠牲に、と身を投げ出した日本の多くの未亡人女性の心のうちなど一切顧みられなくなる。
ただただみんな不憫だ、と言い募ることは、却って、彼女らの一生を冒涜することになる、とは思わないのだろうか。