2013.06/05 (Wed)
「同盟国の正体」
~夕刻の備忘録より~
アメリカは「同盟国」である。掛け替えのない「同盟国」である。
それでは「同盟国」とは何か。
その正体は、「最大にして最強の敵国」である。世界で最も敵に回したくない仮想敵国、それがアメリカである。敵に回したくないからこそ、同盟を結んでいるのである。
それはアメリカにしても同様である。もちろん、アメリカにとっては、現状の我が国は「最大にして最強の敵国」ではないだろう。
しかし、最もやりにくい相手であり、軽んずべき相手でないことは、先の大戦の結果が示している。従って、両国共に進んで同盟を結んでいる。「敵は近くにおけ」ということだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一旦ここで切ります。
今回の展開は、滅多に聞かないものではありませんか?
でも、これ、「あっ」と思わされる部分があったんじゃないでしょうか。
「同盟国とは、最大にして最強の敵国」。
だから、同盟を結ぶ。敵でなければ併合の可能性もある。
しかし、周辺は敵だらけなんだから、それなら、最強の敵と結ぶ方が良い。
最強の敵をなくすのと、二番目以降の敵をなくすのとでは、どちらが良いのか。
考えるまでもない。
そしてそれはアメリカにとっても同じ。日本ほど危険な敵(国)はない。
言ってみれば、大東亜戦争の末期、世界中を相手に、日本はただ一国で戦っていたのだから。そんな空恐ろしいことをした国は歴史上、日本しかない。
そして、その日本は今でも地球上に存在し、GDPは世界第三位。
それも人口三億を超す国と、十三億を超す国に対し、一億三千万人で、三位。 単純に言えば、それぞれの二倍以上、十倍以上の力を現在、持っているという事だ。
「最も危険な相手とは、仲良くして置くに限る。」
普通、そう考える。中華思想の国でなければ。
では続きです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
戦後、マスコミは徹底的に「吉田茂内閣」を批判した。まさに「アメリカの言いなり」を叫ばない日はない程であった。
しかし、当のアメリカ政府関係者は、「吉田ほど我々の言うことを聞かない男はない」と愚痴を言っていたのである。
当たり前の話である。戦後、我が国の軽武装・経済中心の国家体制を築いたのは吉田である。そして、「真の敵は日本軍国主義ではなく、台頭著しい共産主義である」との認識の下に再軍備を迫るアメリカを、断固として斥けたのも吉田である。
当時の吉田の判断を「今の眼鏡」で云々する人も多いが、少なくとも吉田は、「同盟国」とは何であるかを心得ていた。いや、当時の自民党の幹部は、当然この認識の下に政治を行っていた。
正面から戦えない相手を抑えるには如何にすべきか、を考え続けていた。その最強の応手が、経済を基礎にした国家の再興である。
これこそが、アメリカも認めざるを得ず、尚且つアメリカが内心では最も嫌がる戦法なのであった。
そして、彼等の懸念は瞬く間に現実になり、経済大国としての日本が、アメリカと対峙するまでになったのである。
「アメリカの言いなり」と言われ続けた吉田こそが、最もアメリカを悔しがらせた、この現実を我々は見るべきである。
(以下略)
http://jif.blog65.fc2.com/blog-entry-937.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一時期、「日本はアメリカのポチだ」、とか「アメリカのイエスマン」だとか、聞いたような覚えがあります。
「アメリカに対しては何にも言えない。」
卑屈になったり、口惜しがりながら、ではなく、本当に心の底から喜んで、まるで犬が舌を出して尻尾をちぎれるようにして振りながら、ご主人様にまとわりつくような、そんな接し方をしているように見えた。
先年亡くなったハマコーこと浜田幸一議員が、口を開けば
「日本はアメリカ様に、へへぇ~っ、と言って頭を下げなけりゃならない。アメリカ様なんだから」
って、言ってましたが、勿論本気じゃない。
でも、勿論、本気だったんです。言外にその「面従腹背」振りがはっきりと出てました。それが、「同盟国」とは何であるか、を心得ていた証拠でしょう。
冷静に、「今できることは何か。国のために、『今』できることは何か」ということを、絶体絶命の中で、政治家は最強国家アメリカへの対し方を考え、実行してきた。
「面従腹背」を貫いてきた。その目指すところは?
ここでも、「是々非々」なんてのを声高に言い立てるのは、「現実」と「あらまほしき未来」双方を本気で見詰めようともしない、理想主義者ならぬ夢想主義者だけだ、と明らかにされているんじゃないでしょうか。
「同盟国の正体」
~夕刻の備忘録より~
アメリカは「同盟国」である。掛け替えのない「同盟国」である。
それでは「同盟国」とは何か。
その正体は、「最大にして最強の敵国」である。世界で最も敵に回したくない仮想敵国、それがアメリカである。敵に回したくないからこそ、同盟を結んでいるのである。
それはアメリカにしても同様である。もちろん、アメリカにとっては、現状の我が国は「最大にして最強の敵国」ではないだろう。
しかし、最もやりにくい相手であり、軽んずべき相手でないことは、先の大戦の結果が示している。従って、両国共に進んで同盟を結んでいる。「敵は近くにおけ」ということだ。
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一旦ここで切ります。
今回の展開は、滅多に聞かないものではありませんか?
でも、これ、「あっ」と思わされる部分があったんじゃないでしょうか。
「同盟国とは、最大にして最強の敵国」。
だから、同盟を結ぶ。敵でなければ併合の可能性もある。
しかし、周辺は敵だらけなんだから、それなら、最強の敵と結ぶ方が良い。
最強の敵をなくすのと、二番目以降の敵をなくすのとでは、どちらが良いのか。
考えるまでもない。
そしてそれはアメリカにとっても同じ。日本ほど危険な敵(国)はない。
言ってみれば、大東亜戦争の末期、世界中を相手に、日本はただ一国で戦っていたのだから。そんな空恐ろしいことをした国は歴史上、日本しかない。
そして、その日本は今でも地球上に存在し、GDPは世界第三位。
それも人口三億を超す国と、十三億を超す国に対し、一億三千万人で、三位。 単純に言えば、それぞれの二倍以上、十倍以上の力を現在、持っているという事だ。
「最も危険な相手とは、仲良くして置くに限る。」
普通、そう考える。中華思想の国でなければ。
では続きです。
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戦後、マスコミは徹底的に「吉田茂内閣」を批判した。まさに「アメリカの言いなり」を叫ばない日はない程であった。
しかし、当のアメリカ政府関係者は、「吉田ほど我々の言うことを聞かない男はない」と愚痴を言っていたのである。
当たり前の話である。戦後、我が国の軽武装・経済中心の国家体制を築いたのは吉田である。そして、「真の敵は日本軍国主義ではなく、台頭著しい共産主義である」との認識の下に再軍備を迫るアメリカを、断固として斥けたのも吉田である。
当時の吉田の判断を「今の眼鏡」で云々する人も多いが、少なくとも吉田は、「同盟国」とは何であるかを心得ていた。いや、当時の自民党の幹部は、当然この認識の下に政治を行っていた。
正面から戦えない相手を抑えるには如何にすべきか、を考え続けていた。その最強の応手が、経済を基礎にした国家の再興である。
これこそが、アメリカも認めざるを得ず、尚且つアメリカが内心では最も嫌がる戦法なのであった。
そして、彼等の懸念は瞬く間に現実になり、経済大国としての日本が、アメリカと対峙するまでになったのである。
「アメリカの言いなり」と言われ続けた吉田こそが、最もアメリカを悔しがらせた、この現実を我々は見るべきである。
(以下略)
http://jif.blog65.fc2.com/blog-entry-937.html
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一時期、「日本はアメリカのポチだ」、とか「アメリカのイエスマン」だとか、聞いたような覚えがあります。
「アメリカに対しては何にも言えない。」
卑屈になったり、口惜しがりながら、ではなく、本当に心の底から喜んで、まるで犬が舌を出して尻尾をちぎれるようにして振りながら、ご主人様にまとわりつくような、そんな接し方をしているように見えた。
先年亡くなったハマコーこと浜田幸一議員が、口を開けば
「日本はアメリカ様に、へへぇ~っ、と言って頭を下げなけりゃならない。アメリカ様なんだから」
って、言ってましたが、勿論本気じゃない。
でも、勿論、本気だったんです。言外にその「面従腹背」振りがはっきりと出てました。それが、「同盟国」とは何であるか、を心得ていた証拠でしょう。
冷静に、「今できることは何か。国のために、『今』できることは何か」ということを、絶体絶命の中で、政治家は最強国家アメリカへの対し方を考え、実行してきた。
「面従腹背」を貫いてきた。その目指すところは?
ここでも、「是々非々」なんてのを声高に言い立てるのは、「現実」と「あらまほしき未来」双方を本気で見詰めようともしない、理想主義者ならぬ夢想主義者だけだ、と明らかにされているんじゃないでしょうか。