CubとSRと

ただの日記

誤魔化されるな

2020年04月27日 | 重箱の隅
2011.07/06 (Wed)

 しかし、まあ・・・・・。
 言葉が続きません。
 更迭されることを目論んで、のことか、と思ったらすぐ謝ってしまった。
 だから、「何だ?それ」と思った。
 そしたら、朝のワイドショーが一斉に叩いている最中、「辞任」、だって。

 「本当は温厚な人で、物腰も柔らかい」などと証言する彼の知人もある。
 けど、みんな揃って「あの男はおかしい」、「あれを選んだ菅総理に任命責任がある」、「今度は適切な『やってやろう』と言う人を選ばなければ」、と、「松本氏一人の人間性」「菅総理の任命責任」だけにして、問題を特定し、矮小化しようとしている。

 彼は元々あんな人間なのか、それとも豹変したのか。菅総理は何の考えもなく、彼に復興担当を命じたのか。元々、あんな人間だったというのなら、七期もの間、彼の選挙区の住民はみんな気がつかなかった「愚民」だ、というのか。
 「九州の人間がみんなああいう風だと言われたくない」という人だって、選ばれたということは同じことだ。

 先日から、数度にわたって、思いついたことを書いてきました。
 松本氏が「筋を通そうとしているのではないか」「詰め腹を切らされることになるのを覚悟の上で引き受けたのではないか」「更迭されるつもりでの今回の言動ではなかったか」等々です。

 今朝知ったのですが、氏の座右の銘は「正論を貫く」といったようなことでした。
 不信任案が菅総理の詐欺的言辞によって否決された時、一番先に「辞めるべきだ」と批判したのも、氏だった、ということからすると、そう、ずれた見方ではなかったようです。

 あの不信任案が否決された時、すぐに、辞任する気はないらしい、と分かった。
 それで松本氏はすぐに「それはおかしい。退陣すると言ったんだから」、と批判の言を口にした。
 閣僚として、退陣するまでは尽力するけれど、退陣の時までに、それぞれの大臣はそれぞれの仕事を整理し、纏め上げ、次の閣僚に引き継げるようにしておかなければならない。(これは行政では何より大事なことです)
 そのためには、総理の退陣の時日が明らかでなければならない。

 もうひとつ、辞めると分かっているリーダーが決定したことを、次のリーダーが引き継ぐことは有り得ない。
 何故なら、「責任を取って辞める」のですから。失政の責任を取るのです。
 「私は失敗したので責任を取って職を辞すことにした。後はよろしく頼む。」
 「私は頑張ったつもりだが、力不足だった。後を頼む。」
 前のリーダーとは違ったことをやらなければ問題が解決しない。
 なのに、辞めると言いながら、初めは言っていなかったことまで付け足して「これが終われば」と引き延ばしにかかる。
 そりゃそうでしょう。「私は辞める気はない」、と不信任案が否決された日に言ってるんですから。「聞き間違えた方が悪い」、といういつもの破廉恥な言い訳です。
 そして、一ヶ月も経ってから、復興担当を置く。震災後、実に三ヵ月半も経っている。
 
 ここから先、相当量書いたんですが、何だか長くなるばかり、気が滅入るばかりで、どうにもならない。で、みんな削除しました。

 誤解のないように書いて置きますが、私は菅総理が大嫌いです。この松本氏も嫌いです。そして、それにもまして、大志を持たぬ、国を思う気持ちを持たない「民主党」という政党が嫌いです。
 しかし、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という感情は抑えようと思っています。
 それを許してしまうことは、思考停止を招くだけだからです。

 国政に限らず、政(まつりごと)は「命もいらぬ、名もいらぬ、官位も金も要らぬ」人が行うべきもの。けれど、そんな人は居眠りしながら待ってたって出ては来ない。
 我々国民がそれ(国家のこと)を口にすることによって、それが響き合い始め、育っていく。育て合い、育ち合う。それが「社会」です。この場合の社会は当然国家です。
 我々の心が高邁を目指せば、「立派なリーダー」は自然に生まれて来る。自身を育て始める。そう思っています。

 己は何の努力もせず、「立派な総理を」、なんておかしい。
 大して考えることもなく、あんな党を選んでおいて、そこから「立派な総理が出て来ない」、とか「足を引っ張る野党が悪い」、などと、およそ筋の通らぬことを言っている中から、立派なリーダーが生まれて来る、なんて考える方がどうかしている。
 「国民の生活が第一」とか「最小不幸社会」という言葉のどこに「立派なリーダー」の生まれる可能性が見えますか。

 その上で、言いたいのです。
 彼、ドラゴン松本氏は、誰も引き受け手のない復興担当の仕事を三度目の要請で引き受けた。それだけ嫌がられた仕事だった。誰かがやらねばならないのに、誰もやろうとしなかった。結果の、「三度目の要請」です。

 「民主も自民も公明も嫌いだ」という言葉を見れば分かることです。与党のくせに、誰も引き受けない。被災者のことを思わないで、何の与党だ。
 「防災担当だったから、これまでよく連絡を取っているから、今度はそれの流れで復興担当に」。これ、筋が通っていますか?全く違う仕事ですよ?第一、防災担当のときに無能と言われたんですよ?
 防災担当の仕事も頭越しに行われて、自分には決定権がなく、指示されてからでなければ何もできない。復興庁でなく、「死に体」内閣で、いつまであるのか分からない。そこの、今になっての復興担当。蓋を開けるまでもなく決定は総理、指示も勝手にはできないお飾り大臣。
 意を決して、老眼鏡のサングラスに、噴飯ものの「チーム・ドラゴン」。
 でも、結局空回りになっただけだった。
 八つ当たりだけど、確信犯の部分も少なからずある。この総理では、という気持ちは大きい。

 だから、だから、です。彼を責め、辞職させると同時に菅総理を責める。辞職に追い込む。それでいいのか。
 本当の悪は、その間、復興もほったらかし、日本の立て直しもしない、周辺諸国の国境でのやりたい放題も黙認して、恬として恥じることのない、与党としての延命のみを考える民主党ではないのか。

コメント
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