★ 原子力発電所の安全性神話は、世界的に「FUKUSIMA」という一言で、完全にくつがえされました。3.11以降の推移をみれば、チェルノブイリ原発事故の規模に迫るほどの大惨事であるとこは明確です。しかし、日本政府やマスコミ各社は、未だに放射線の影響度合いについて「ただちに影響は出ない」との立場にありました。徐々にではありますが、最近の論調は危険性にシフトしつつあります。そんななかで、私は3月28日の朝日新聞の記事に呆れてしまいました。「がん死亡の約3割はたばこが原因とされている。それに比べると、数十ミリシーベルトなど比較的低い線量による長期的影響は大きくない」と記載されていました。
★ たばこの場合、吸う・吸わないは本人の選択であり、受動喫煙防止の環境整備も急速にすすんでいます。さらに、今回の福島原発事故に伴う放射線とは異なる次元の問題です。さらに、たばこの煙は目に見えますので、喫煙している人にご遠慮願うとか、喫煙コーナーを避けて通れば済みます。しかし、放射線は目に見えませんし、その恐怖たるや比較すべきことでは断じてありません。世界を震撼させている原発事故が福島で発生し、今なお暴走しているという事実認識について、もっと深刻に受け止めるべきです。苦し紛れに、「発がん性で比較したら原発事故の方がたばこより安全である」かのように書いた記者の神経を疑いました。目先の結論やとりあえず報道、わかりやすい二者択一といった視点が強すぎ、将来につながるような記事になっていないのです。
★ たばこの場合、吸う・吸わないは本人の選択であり、受動喫煙防止の環境整備も急速にすすんでいます。さらに、今回の福島原発事故に伴う放射線とは異なる次元の問題です。さらに、たばこの煙は目に見えますので、喫煙している人にご遠慮願うとか、喫煙コーナーを避けて通れば済みます。しかし、放射線は目に見えませんし、その恐怖たるや比較すべきことでは断じてありません。世界を震撼させている原発事故が福島で発生し、今なお暴走しているという事実認識について、もっと深刻に受け止めるべきです。苦し紛れに、「発がん性で比較したら原発事故の方がたばこより安全である」かのように書いた記者の神経を疑いました。目先の結論やとりあえず報道、わかりやすい二者択一といった視点が強すぎ、将来につながるような記事になっていないのです。