* きなこ餅です。これもお袋のレシピです。
きなこは母の妹さん(おばさん)の手作りです。
◎ 「四十九日のレシピ」は、私にとって小さな場面でも意味深長です。乙美おかあさんが生前に、自分の「四十九日までのスケジュール」を絵日記風に書き残しておきました。誠に準備のいいことなのですが、私の母の場合は19年前に「もっと生きたい」という想いで手術を受け、結局かえらぬ人になってしまいました。
◎ それでも、子ども(私)の将来を見越した「準備」という点では頭が下がります。三人兄弟の末っ子であった自分は、食事の用意をする母についてまわるような時期もあり、「お袋のレシピ」をおぼろげながら記憶しています。50歳を過ぎた頃から、「お袋の味」の再現を試みています。実に美味しく感じるのです。