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禁煙したOくんの近況報告です!

2016年10月31日 | たばこのない日々
近況報告をする後輩のOくんです。禁煙してから、ちょっとお太りなったとのこと。
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『世界共和国へ』 (その4)

2016年10月31日 | O60→70(オーバー70歳)
【44ページ】
レヴィ=ストロースのいう「社会」とは、広がりがあるとはいえ、全体として、その外部から閉ざされた共同体です。そこでの交換がどんなに広がろうと、互酬的交換の輪が広がるだけで、共同体の外との交換には発展しない。未開社会のシステムは、排外的な共同体の定常均衡状態を維持するためのシステムなのです。

【46〜47ページ】
一方、原始段階のほとんどは、いやおうなく、発達した国家に包摂され、変容していった。ということは、そこに互酬以外の交換様式が萌芽的にであれ、すでに存在していたということを意味します。

(ken) 私は1953(昭和28)年、福島県南部の中山間地域で生まれ、18歳まで暮らしました。お金(貨幣)はごく限られた時にしか目にせず、おやつやオモチャは自己調達であり、盆暮れの季節以外に外来者を見かけることは少なく、まさに「外部から閉ざされた共同体」を実体験してきました。そして、「互酬以外の交換様式」についても、「(国家の専売品であった)葉たばこ」は貴重な現金収入、「羊の毛」は毛糸と交換され、自家消費以上に収穫できた「大豆」「小豆」は雑穀商が買い取りに来ていました。最近、同級生から聞いた話ですが、小名浜港からトラックでやってくる魚屋さんは、米とサンマ、ホッケ、銀タラなどを農家と物々交換していたそうです。
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『世界共和国へ』 (その3)

2016年10月30日 | O60→70(オーバー70歳)
【33ページ】《社会構成体と交換様式》
<社会構成体> <交換様式>
1 氏族的 互酬
2 アジア的   2〜4 略奪―再分配
3 古典古代的
4 封建的
5 資本主義的  商品交換

【46ページ】
マーシャル・サーリンズは、未開社会の多くは豊かで、人々はわずかしか労働しないことを指摘しています(『歴史の島々』)。この指摘は正しいと思います。実際、生産力が上がり剰余生産ができたから、国家が形成されたのではない。むしろその逆に、国家によって、灌漑にもとづく集団的な農業、そして、長時間労働の強制があり、その結果、生産力が急速に向上したというべきです。

(ken) 33ページの「社会構成体と交換様式」も本書全体にわたって登場する概念です。また、自分(両親や祖父母)が育った時代背景を理解する上で、たとえば、私の場合には「1 氏族的 互酬」が根強く残ったエリアで生まれ育ち、小中学生の時期に急激な「5 資本主義的  商品交換」の荒波に出会った、ということがよく理解できました。
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母(非行少年の悔悟)を吟じる!〈英訳付〉

2016年10月30日 | O60→70(オーバー70歳)
▼さて、詩吟では年末ともなると、忘年会的な行事と呼べる「詠い納め(うたいおさめ)」がございます。(ちなみに、画像の子どもは飛行少年ではございません)

▼私は例年ですと4行詩を詠うのですが、今年は8行詩(和歌入り)を吟じることにしました。そして、先週の詩吟教室の前に軽く飲んでしまい、居眠りしながら生徒さんたちの伴奏をして、酔い覚ましに初めて「母」を吟じてみました。

▼何とか7分間の詩文を、2回吟じ終えましたので、無謀な挑戦かも知れないですが、とっても好きな吟題なので、詠い納めの舞台に向けて練習に励みたいと思っています。

【母(非行少年の悔悟】 松口月城作

 ふるさとの 栗もくるみもうれたれば
 おまえを思うと母の文くる
 呼びたくも
 呼ぶことならぬガラス戸に
 息吹きかけて母と書くなり

非行の少年 囹圄(れいご)に泣く
無限の悔恨(かいこん) 思い 窮(きわ)まらんと 浴す
ああ吾(われ)過(あやま)てり 吾(われ)過(あやま)てり
終夜(しゅうや)眠(ねむ)らず 独房(どくぼう)の中(うち)

頭(こうべ)を 上げては 母を思い 枕に伏しても母
慈顔(じがん) 仏の如く 我が 瞳に浮かぶ

 かくまでも
 なげきたまいぬ吾ゆえに
 日毎ふえゆく母の白髪

海嶽(かいがく)の 恩愛 今 始めて識(し)る
一輪の 寒月(かんげつ) 獄窓(ごくそう)を照らす

Now, at the end of the year in Shigin, there is a "Utai Osame" which can be called a year-end party-like event. (By the way, the child in the picture is not a flying boy.)

Usually I recite a 4-line poem, but this year I decided to recite an 8-line poem (with waka poems). And I had a light drink before last week's shigin class and accompanied the students as they dozed off and tried to sober up by reciting "Mother" for the first time.

I managed to finish the 7-minute poem twice, which may have been a reckless challenge, but it is my very favorite subject, so I would like to practice hard for the final recitation on stage.

Mother (Repentance of a juvenile delinquent) by Matsukuchi Getsujyo.

 If only I could have chestnuts and walnuts in my hometown
 When I think of you, my mother's letter comes 
 I want to call out to you
 to the glass door that I cannot call
 I blew on it and wrote 'Mother'.

A juvenile delinquent, weeping for his wisdom 
I bathe in endless regret
Oh, I'm so sorry, I'm so sorry, I'm so sorry
All night long I sleep in my cell

When I lift up my head, I think of my mother, and when I lie down on my pillow, I still think of her.
Her face like a Buddha in my eyes

 Even so
 I who cannot grieve
 My mother's hair grows gray day by day

I know for the first time the love I owe to Kaitake
A single cold moon illuminates the prison window


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『世界共和国へ』 (その2)

2016年10月29日 | O60→70(オーバー70歳)
【20ページ】 本来、生産様式とは、生産が一定の交換や分配の形態でなされる形態を意味します。つまり、生産があって、そののちに交換・分配がなされるのではない。ところが、「生産様式」という表現をとると、交換や分配が二次的なものとみなされてしまいます。

【22ページ】四つの交換

B 再分配 | A 互酬
(略取と再分配) | (贈与と返礼)
―――――――+―――――――
C 商品交換 | D X
(貨幣と商品) |

(ken) 22ページの四つの交換については、歴史認識のキーワードであり、本書全体を通してとても重要な概念になっています。DをXとしているのは、明示できず今はわからないけれども、きっとある様式として柄谷さんが仮置きしています。
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女子とガキンチョを描こう!

2016年10月29日 | O60→70(オーバー70歳)
▼10月24日の夜、私の絵を見た日本・フィリピンハーフ女子から、強引に「私のベストショットと可愛い子どもの画像を送るので、明日中に描くべし」との指令を受け、取り急ぎやってみました。
▼「男子を描くより、自分の場合、女子の方が楽しいみたい!」ということが、今回のリクエストを受けて、深く納得させられました。
▼そっか「人物は女子やガキンチョから」を肝に銘じたいと思いました。
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折り紙のプーさん!

2016年10月28日 | O60→70(オーバー70歳)
▼描き続けていると、どうしても欲が出てしまいます。それらしくとか、上手にとか、無心さを邪魔してしまうようです。
▼恥ずかしがらず、目の前にあったものを描いていきます。クリーニング店に貼られていたプーさんの折り紙です。
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『世界共和国へ』 (その1)

2016年10月28日 | O60→70(オーバー70歳)
今回のシリーズは『世界共和国へ』柄谷行人著(岩波新書1001)の副題は「―――資本=ネーション=国家を超えて」の抜き書きです。柄谷行人さんの著作については、本書の前に、分厚い単行本で1ページの文字数も多く、内容も難解な『トランスクリティーク』を読み終えていましたので、理解が深まったような気がします。

【3〜4ページ】福祉国家から「やすい政府」へ
1990年以後、「社会主義」圏が消滅すると、福祉国家への動機がなくなります。その結果、「安い政府」が主張されるようになりました。資本が海外へ出て行って、自国の労働者が失業しても構わない、それより、資本の利潤を優先すべきだ、結局、それが国民の利益にかなうことになる、という主張が、まかりとおるようになったのです。

【13ページ】
マルクスの欠陥は国家主義にあるのではなく、むしろ、国家の自立性を見ないアナキズムにこそあるのです。さらに、マルクスは民族問題に関しても楽天的な見通しを持っていました。民族の差異は世界資本主義の浸透によって消滅するだろうと考えていました。

(ken) 新書本なのですが、内容は濃密で教科書みたいな感じを受けました。大事なところだらけで、抜き書きも膨大になりました。都合、50回になる予定です。
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学士会館の立派な喫煙室!〈英訳付〉

2016年10月27日 | ここで一服・水元正介
▼10月22日、神保町の学士会館で懇親会がありました。

On 22 October, there was a reception at the Gakushi Kaikan in Jimbocho.
▼1階には立派な喫煙室があり、懇親会の途中、幾度かたばこを吸いに入室しました。

There was a fine smoking room on the ground floor. I entered the room several times during the course of social gatherings to smoke.
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『ケンカの流儀』佐藤優著(その6/完)

2016年10月27日 | O60→70(オーバー70歳)
【208ページ】
偉人とは、「自分のなかからなにかを創造するように見える人物」のことである。新しい事柄を創造するのであるから、当然、周囲と軋轢を引き起こす可能性がある。
偉人は、何らかの理念を追求している。ただし、それは第三者から見て言えることで、偉人自身が理念を意識しているわけではない。平たく言えば、人間は自身のやっていることの意味がよくわかっていない場合が多いということだ。

【209ページ】ヘーゲル
偉人は他人を満足させようとするものではなく、自分の満足をねらいとします。

(ken) 私は偉人ではないが、「自身のやっていることの意味がよくわかっていない」人間でもある、と思います。というわけで、本書の『ケンカの流儀』を読み、自分の凡人さ加減を痛感させられた次第です。逃げるのは恥だが役に立つ(ハンガリーの諺)。(終わり)
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