ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

三喬さん二席~第31回・ポエム噺

2008-07-06 11:42:51 | 笑福亭松喬一門
近いようで、急行が止まらない駅どおしで、結構な時間をかけて。
三喬さん聴きたさに、近鉄、地下鉄、阪神を乗り継いで「出屋敷」に。

場所は、こじんまりの喫茶店。
日頃、15人も入ればいっぱいの店。
ほぼ、常連の方中心に、30人の満員御礼。
昨年繁昌亭受賞後の会は、期待ハズレの16人。
入りの読めない、会とか。


一、笑福亭喬介・・・・・・・「阿弥陀池」

6月で、3年の年季明けをしました。
修業はまだまだ、続きますが・・・・まずはおめでとう。

さすが、年季明け。口も大きく、しっかりのしゃべりで進んでいたが、
アホが、自分も引っ掛けてやろうと、友達の家へ、
その行き先で、生兵法は大怪我の元・・・・賊が切り付けたん」

・・・・・・・・・・・そのあとが出ず。・・・・・・。
頭、真っ白状態。・・・・・・・あれれ・・・。
「どこまでいきました・・・。」

「戻せ」、「巻き戻せ」と客席から、優しい声。
恭介さんの落語は、ビデオか。

えべっさんで鯛がでてきて、めでたしめでたし。
こっちまで、「あぁ、しんど。」
いやみにみえないのは、得なキャラですな。

今日の30名でプレッシャーを感じるなら、
繁昌亭などつまづくと、ショックも数倍になりまっせ。

ネタおろしをする、このような勉強会。
噺家さんには、それぞれ必要ですな。


二、笑福亭三喬・・・・・・・「次の御用日」

秋、「三喬の会」で、東京の池袋演芸場ヘ。
昼のゲストが、喬太郎さん、夜が正蔵さん。
是非とも、東京ヘ。

東京での、ギャラの話。
企業秘密なので金額は言えませんが、おそろしいような額。
予想以上に少ないですな。

夏の、物売り声の紹介から本題へ。
噺は、「あっ」、「あっ」の連続。
でも、いつもの三喬さんからするとアッサリ目。
夏の暑い日ざし、熱気の感じがうすかった。

でも、終った後、三喬さんが
「でも、その後、とうはんはどうなったのか。」
「健忘症のまま、そのままほっとくのは気の毒ですな」
「中入りのコーヒータイムに考えて下さい。」

後で、色々意見が出ました。
「あっ」がその後、世間で流行、とうはんに免疫が出来て全快。
とうはんを証人で連れてくるが、全快にはならず。など。

私の考えたのは、実はとうはんは、天王寺屋藤吉に片思いで
実は、困らそうとしての狂言。
加害者の藤吉が、被害者で
被害者のとうはんが、加害者。
奉行が、話がややこしく、困って「次の御用日にと」
でも、これでは、肝心の「あっ」の出番も少なく、
話もまるっきり変わってしまう。」

三喬さんは、間に挟むだけで、とうはんの回復、全快をお知らせ
することは・・・・と。
でも三喬さんの探求心旺盛、おそれいりますな。


三、笑福亭三喬・・・・・・・「一文笛」

マクラでは、スリの実態を実際のデカに聞いた話を。
海外のスリは、服やバックを刃物で切り裂いて抜くが、
日本の場合は、指先のみで行う。
この器用さは、世界一。
やはり、小さい時から箸を使って育った、違いか。

兄貴が、子供の話をするところは、もう少し深刻さが。
兄貴が真剣に怒れば怒るほど涙を誘うところ。

三喬さんのシャイさで、あえてウェットにならぬようにしているのか。

秀は、最初から兄貴をだまそうとしていたのか・・・。
私は、とっさのことで、利き腕の左で匕首を握り、
思わず、右手の指をと・・・思うのだが。

三喬さんは、どちらにしても、こいつは子供が助かったとしても
スリの世界からは、足を洗えず、ドップリと・・・・。
その方が、カッコよろしいんや・・・。
三喬さんの男の美学(ほんまかいなぁ)ようでてますな。

次回は、年末近くとか・・・・・。
このアットホームの雰囲気、慣れるまでお伺いしまっせー。



第31回・ポエム噺(笑福亭三喬の勉強会)
2008年7月5日(土)・開演午後7:00~
出屋敷・喫茶ポエム

一、笑福亭喬介・・・・・・・「阿弥陀池」
二、笑福亭三喬・・・・・・・「次の御用日」
中入り
三、笑福亭三喬・・・・・・・「一文笛」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする