今日は、久し振りにザビエル寄席へ。
会場は堺東の、町中の大きなホールに・・・。
サブタイトルが、三喬一門会と、喬若さんが一席になった変わりに、
ゲストにこごろうさん、そして師匠の三喬さんの出番・・・楽しみですな。
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・・・・・500人弱の大入り満員・・・・喬若さん凄い人気・・・
一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
にこにこ顔で登場、携帯の電源切りのお願いのあと、
「落語、、やります」でスタート。
「つる」、米朝一門では、初期に習うネタと聞いているが
喬介さんの「つる」、・・・内容はいたってオーソドックスだが、無邪気さが満開。
どこまでが、演出で、どこまでが、素なのか、いつもながらに分らない噺っぷり。
でも、一見、頼りなさそうにうつる、その様子に、後の女性(そこそこの・・・)たちは、
かわいいの連発でしたで、中年のアイドルの位置、確保ですな。
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
門番に、最初の丁稚の時は、「湯飲みの大きいやつを持ってまいれ」
次の丁稚の時は、「湯のみ、寿司やと同じやつ」
最後の時は、「どんぶり鉢を持ってまいれ」と、役人が言う。
落語とは、うまくできてますな。
最後の、小便をどんぶりで飲ます為に、フィルムを逆に回して作ったような噺。
喬若さんの酔いっぷり、若いだけに、まだまだ酔いが回ってない様子。
二升ものお酒、久しぶりだけに、もう少し、酔ってほしかったですな。
でも、この会の良さ、二席するだけに、この様に大ネタのご披露、うれしおます。
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
笑福亭の会に、桂で一人、アウェイ状態だが、力抜くことなく、孤軍奮闘。
ああ、こごろうさんの「七段目」・・最高でおます。
「あにさんの頼みとは、あにさんの頼みとは」のお軽の台詞に
「妹よ、われの命、この兄さんがもろうた」で、若旦那が、夢中になって
柄に手をやり、いままさに、刀を抜かんとする。
「あかん、あかん、抜いたら、あかん」という定吉の顔、こごろうさん、上手いな。
らくご道とか、こごろうの会など、三味線が入る事が少ないので、
こごろうさんの音曲噺、初めて聴いたような気がするが、
さすが、米朝一門、会場の大きさに合わせて、動きも多少大きめなのか。
この「七段目」・・・・しっかりとした中に、漫画チックなおもしろさ満載。
こごろうさんの、苦手なネタ、出来ぬネタなど無し・・・・・・
「遊山船」、「稽古屋」、「船弁慶」など、どんなんなのか、是非、聴いてみたいですな・・・・。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・金屏風の大舞台・・・・・・・・・・・・・・・・
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
三喬さん、出てくるなり、弟子の喬若がこんな立派な会を催すことができまして、
誠にありがとうございますと、まずは、師匠としてのご挨拶。
プログラムには、私がトリになっていましたが、自分の会だけに、喬若がトリをとって、
責任を果たすのも良いと、今日の出番を入れ替えて先に出てきましたと。
決して、次の仕事があるとかでは無くて・・・、良く言えば、麗しい師弟愛、
悪く言えば、いじめ、ですが・・・・と言いながら、心底、弟子の晴れ舞台・・
喜んでいられるようでしたな。
上方で、米團治と言えば、若旦那・丁稚と言えば雀々・、
三喬と言えば、泥棒ネタ・ですが・・・・よろしいか。
「転宅」、「子盗人」、「おごろもち盗人」、「へっつい盗人」、「仏師屋盗人」
「書割盗人」、「花色木綿」、拡大解釈で「一文笛」などがあるが・・
今日は・「月の群雲」・・(小佐田定雄作)でおました。
「月の群雲」・・・「花に風」の合言葉だけで、笑わす。
「金は天下のまわりもの」、「念ずれば救われる」「骨切って肉を断つ」
ことわざの間違い読みの連発・・・・・。
「七面観音」、「九百九十八手観音」、「六福人」とハンパ物の盗品が続き・・・、、
泥棒、合言葉(ことわざ)、仏像、の三大噺みたいなネタですな。
それだけの筋立てですのに、こんなおもしろい噺になるなんて、
三喬さんの(小佐田先生すいません)、話術に負うところ大いにありそうですな。
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
トリに出るなら、「禁酒関所」でも良かったかも・・・・。
「野ざらし」、喬若さんの、十八番だが、この500人のお客さん相手なら
もっともっと、弾けて、欲しかったでおます。
でも、堺の刃物会館からスタートの、ザビエル寄席。・・・・・今日の大会場は、
喬若さんの、人柄の良さと芸の大きさで、多くのファンができた証しですな。
これからも、多彩なゲストを迎え、ミニ独演会のつもりで
どんどん、新しいネタに挑戦してほしいですな。
第六回・ザビエル寄席
2010年6月13日(日)午後2:00開演
堺市総合福祉会館 大ホール
一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
仲入り
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・花登益子
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会場は堺東の、町中の大きなホールに・・・。
サブタイトルが、三喬一門会と、喬若さんが一席になった変わりに、
ゲストにこごろうさん、そして師匠の三喬さんの出番・・・楽しみですな。
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・・・・・500人弱の大入り満員・・・・喬若さん凄い人気・・・
一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
にこにこ顔で登場、携帯の電源切りのお願いのあと、
「落語、、やります」でスタート。
「つる」、米朝一門では、初期に習うネタと聞いているが
喬介さんの「つる」、・・・内容はいたってオーソドックスだが、無邪気さが満開。
どこまでが、演出で、どこまでが、素なのか、いつもながらに分らない噺っぷり。
でも、一見、頼りなさそうにうつる、その様子に、後の女性(そこそこの・・・)たちは、
かわいいの連発でしたで、中年のアイドルの位置、確保ですな。
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
門番に、最初の丁稚の時は、「湯飲みの大きいやつを持ってまいれ」
次の丁稚の時は、「湯のみ、寿司やと同じやつ」
最後の時は、「どんぶり鉢を持ってまいれ」と、役人が言う。
落語とは、うまくできてますな。
最後の、小便をどんぶりで飲ます為に、フィルムを逆に回して作ったような噺。
喬若さんの酔いっぷり、若いだけに、まだまだ酔いが回ってない様子。
二升ものお酒、久しぶりだけに、もう少し、酔ってほしかったですな。
でも、この会の良さ、二席するだけに、この様に大ネタのご披露、うれしおます。
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
笑福亭の会に、桂で一人、アウェイ状態だが、力抜くことなく、孤軍奮闘。
ああ、こごろうさんの「七段目」・・最高でおます。
「あにさんの頼みとは、あにさんの頼みとは」のお軽の台詞に
「妹よ、われの命、この兄さんがもろうた」で、若旦那が、夢中になって
柄に手をやり、いままさに、刀を抜かんとする。
「あかん、あかん、抜いたら、あかん」という定吉の顔、こごろうさん、上手いな。
らくご道とか、こごろうの会など、三味線が入る事が少ないので、
こごろうさんの音曲噺、初めて聴いたような気がするが、
さすが、米朝一門、会場の大きさに合わせて、動きも多少大きめなのか。
この「七段目」・・・・しっかりとした中に、漫画チックなおもしろさ満載。
こごろうさんの、苦手なネタ、出来ぬネタなど無し・・・・・・
「遊山船」、「稽古屋」、「船弁慶」など、どんなんなのか、是非、聴いてみたいですな・・・・。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・金屏風の大舞台・・・・・・・・・・・・・・・・
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
三喬さん、出てくるなり、弟子の喬若がこんな立派な会を催すことができまして、
誠にありがとうございますと、まずは、師匠としてのご挨拶。
プログラムには、私がトリになっていましたが、自分の会だけに、喬若がトリをとって、
責任を果たすのも良いと、今日の出番を入れ替えて先に出てきましたと。
決して、次の仕事があるとかでは無くて・・・、良く言えば、麗しい師弟愛、
悪く言えば、いじめ、ですが・・・・と言いながら、心底、弟子の晴れ舞台・・
喜んでいられるようでしたな。
上方で、米團治と言えば、若旦那・丁稚と言えば雀々・、
三喬と言えば、泥棒ネタ・ですが・・・・よろしいか。
「転宅」、「子盗人」、「おごろもち盗人」、「へっつい盗人」、「仏師屋盗人」
「書割盗人」、「花色木綿」、拡大解釈で「一文笛」などがあるが・・
今日は・「月の群雲」・・(小佐田定雄作)でおました。
「月の群雲」・・・「花に風」の合言葉だけで、笑わす。
「金は天下のまわりもの」、「念ずれば救われる」「骨切って肉を断つ」
ことわざの間違い読みの連発・・・・・。
「七面観音」、「九百九十八手観音」、「六福人」とハンパ物の盗品が続き・・・、、
泥棒、合言葉(ことわざ)、仏像、の三大噺みたいなネタですな。
それだけの筋立てですのに、こんなおもしろい噺になるなんて、
三喬さんの(小佐田先生すいません)、話術に負うところ大いにありそうですな。
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
トリに出るなら、「禁酒関所」でも良かったかも・・・・。
「野ざらし」、喬若さんの、十八番だが、この500人のお客さん相手なら
もっともっと、弾けて、欲しかったでおます。
でも、堺の刃物会館からスタートの、ザビエル寄席。・・・・・今日の大会場は、
喬若さんの、人柄の良さと芸の大きさで、多くのファンができた証しですな。
これからも、多彩なゲストを迎え、ミニ独演会のつもりで
どんどん、新しいネタに挑戦してほしいですな。
第六回・ザビエル寄席
2010年6月13日(日)午後2:00開演
堺市総合福祉会館 大ホール
一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
仲入り
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・花登益子
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