ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

文枝一門~よしもと花形落語会

2010-07-10 19:55:48 | 落語
今日は、初めて、吉本の落語会ヘ・・・・。
中堅。実力揃いで、たっぷり落語が味あえそう・・・。


外から見て、左側が、今日の∞ホール。



・のびゆく芸人さんの為のヨシモト∞(無限大)ホール・



会場は、ほぼ120名の入り・・・一部御招待もあったようで
これだけのメンバーなのに、落語ファンは少なそうで、残念。


一、桂かい枝・・・・・・・・・・・「青菜」

文枝一門では、明日の選挙をひかえて、結構忙しい日々ですと。
公職選挙法というのがあって、名前をいうことは出来ませんし、
朝の八時からしか、マイクを持っての選挙活動は駄目ですが、
会釈、挨拶程度なら、そのまえでもOKとか。
八時以降も、選挙カーでの活動は駄目ですが、各有権者を集めての、
集会はオーケーとか、
毎日、寝る時間も無いぐらい、私達弟弟子も応援にかり出されています。

名前を出してはいけませんので、当選するかどうか判りませんせんが、
スベル、落ちるは禁句ですので、今日の落語は、オチの無いのを選んで
噺しようと、・・・・・「青菜」ヘ。

今年、最初の「青菜」、夏らしい噺で、よろしおますな。

かい枝さんの、後半の植木屋のとぼけぶりも、女房も、思いのほか上品で、
「青菜」の季節に相応しい、大阪独特の夏の暑苦しさも、さほどでない気がしましたな。

最後は、約束どおり、「弁慶・・・・、わぁ、わぁ、いうております。」で締める。


二、桂坊枝・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

今日は、枝女太兄さんからの電話で、文華、文昇と共に、朝の七時に集合。
大阪駅を最初に、数ヵ所で、ビラ配り・・先ほど帰ってきましたが、
実のところ、日頃陽射しなど受けたことが無い連中で、全員疲れています。

噺は「野ざらし」、喜ぃさんが、淀川堤に骨を釣りに行くときに、歌も入り楽しいが、
坊枝さん、汗は、出る出る・ぐっしょりの舞台だが、選挙応援の疲れか、
弾けるような、弾けてないような、手探り状態の舞台。

オチは、約束どおり、「わぁ、わぁ、いうております。」で締める。


三、桂文昇・・・・・・・・・・・・・「紀州」

六代目円生さんのCDがあるので、聴き返してみたが、
いやはやなんともあっさりした噺。珍しいので、少し荒筋をいうと、

徳川七代目将軍が亡くなった為、御三家の中から、尾州公と紀州公が候補にあがったが、
格の上の尾州公に先に要請があったが、一度は断わろうとの美意識があだし、
次の、紀州公があっさり、引き受けて、万事休す・・・。

来る時に、鍛冶屋の前を通った際、「トン、テンカン・・・テンカ、トル・・テンカ、トル」
に、聞こえたのに、帰りにその前を通ると、鍛冶屋が水に浸けたようで
「き、じゅうー」と、いたって他愛のないオチ。

本来なら、「天下とる、天下とる」・・で、最後は「きん・・し(ゅ)」と、いいたいとこですが、
選挙中であり、文昇さんの味なのか、噺自体が地味なのか、笑い控え目の噺でおました。
でもオチは、約束どおり、「わぁ、わぁ、いうております。」で締める。


四、桂文華・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」

あの太鼓持ちの如才ない、要領の良さが、前面にでて、
先代の小染さんのテープがあるが、それを彷彿させる、最高の出来。

太鼓持ちが、お茶屋に入ってきて、女将や、仲居の二人にべんちゃらの挨拶を云い、
最後にいう、猫への一言、「猫さん、ごきげんさん」が、この噺の「へそ」ですな。

この台詞、「猫さん、ごきげんさん」で、ピタット決まった文華さん。
その太鼓持ちの気性が全編にながれて、お金と、若旦那を失敗ったらいけないという
気持が、最後には、針を打ったお腹の皮が敗れて、血まみれになる。

「猫さん、ごきげんさん」と、最後の「皮が、敗れて、なりません」の台詞
どちらも、仕事の立場からの、太鼓持ちの悲哀でおますな。、

オチは、約束どおり、「わぁ、わぁ、いうております。」で締める。


五、桂枝女太・・・・・・・・・・・「持参金」

「金は天下の回りもの」・・・・・最終的には・・・どういうこと・・。
腹ボテのおなごしを引き取ってもらう代わりに、借金の20円が帳消しになる。
ということですが・・・でも、このはなしをまともに
主人公のやもめにもっていってたら、引受けたかどうか。

結果は一緒でも、順序、手立てが必要なんでしょうな。

オチは、約束どおり、「わぁ、わぁ、いうております。」で締める。

文枝一門の中堅どころ、五人も一同にみれるなんて、充実の落語会。
次回は、議員当選か、落語家復帰の記念落語会なんぞは如何でしょうか。
まずは、11日の選挙速報が楽しみでおますな。


よしもと花形落語会~文枝一門
2010年7月10日(土)午後2;00開演
ヨシモト∞ホール大阪

一、桂かい枝・・・・・・・・・・・「青菜」
二、桂坊枝・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
三、桂文昇・・・・・・・・・・・・・「紀州」
仲入り
四、桂文華・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」
五、桂枝女太・・・・・・・・・・・「持参金」

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