![]() | ほんじょの鉛筆日和。 (新潮文庫 (ほ-14-2)) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
☆☆
なんとも、ほんわか。疲れている帰りの電車の中で読むには最適の本。
平日でありながら、休日の朝の空気が漂う。気が休まる不思議な本。
日常のささいなことが、ちょっとしたこだわり、気づかいで書かれている本。
ほんじょが、述べる「へもへも」、「へもい」とは何か。
イケてないんだけれど、にくめない。
タバコのシケモクを吸う人は、しょぼい。
もらいタバコばっかりする人は、せこい。
タバコのフィルターを噛んでいる人は、キモい。
タバコのポイ捨てする人は、悪い。
へもいのは、タバコにミニパイプをつける人。
「へもい」とは、イケてないんだけれどにくめない、
愛情のある、暖かい笑いでつつむ言葉とか。
教育的でもなく、うんちくを見せびらかす訳でもなく、
「へもい」現象をほんじょは、この一冊の中でも、存分にちりばめ、
私たちは、「へもへも」と気軽に読める。
でも、最後まで読んで一番嬉しかったことは、なんとあとがきを書いておられるのが、
「へもい」の代表選手みたいで、私がお気に入りの穂村弘さん。
今、読んでいるのが「短歌の友人、何か繋がりで、同じ空気の本が読んでいる様な
さらに、嬉しくなる、あとがきでおました。
どんな、本か、本屋で、一度立読みでもOKなので是非一度お手にとって、
御覧あれでおます。
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