![]() | 新作落語傑作読本(1) (落語ファン倶楽部新書3) |
クリエーター情報なし | |
白夜書房 |
落語の速記本はあまり読まないのだが、創作落語進んで聴く事もないので図書館で借りて読む。
東西の、創作落語の旗手が織りなす厳選11席。
米朝さんの「一文笛」は別格として、その他を気に入ったのから並べると
立川談笑・・「薄型テレビ算」、春風亭百栄「マザコン調べ」、桂あやめ「義理ギリコミュニケーション」がお気に入り。
「薄型テレビ算」、と「マザコン調べ」は共に、古典の「壺算」、「大工調べ」がベースになっていて、
パロディ部分がでてくると、にんまり。
でも、談笑さんの「買い物」、壺算の数段上手、手持ち10万円で、最後は30万の60型を手に入れる。
一度、田舎の電気屋で試したくなるぐらい鮮やか・・・でも成功して持って帰ると、詐欺罪でおますな。
百栄さんの「マザコン調べ」、息子が振られた彼女に、ママが付き合いを迫るが、NOと拒む女性への、
罵倒の連呼、このたて弁は、聴きごたえ、いや読み応え、充分。
高座で聴いたら、拍手ご喝采のとこですな。
でも、こんな事ないよと思いながら、でも広い世の中、これに近いことはあるんではないかと思わすのが、
落語の良いとこ・・・・どこかで、人の究極の心理に繋がっているからなんでしょうな
あやめさんの「義理ギリコミュニケーション」は、もっと一般的。
これは、大なり小なり、嫁と姑の間では行われていること、男は頼りない、当てにならないならないの一言。
全編とも、人間の性(さが)に触れながら、落語家の個性がきらり。
桂あやめ「義理ギリコミュニケーションは既に高座で聴いているので、
立川談笑・・「薄型テレビ算」、春風亭百栄「マザコン調べ」は、生の高座で聴いてみたいもんですな。
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