ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第15回・笑福亭鶴二独演会

2013-10-13 13:27:48 | 笑福亭鶴二

第15回・笑福亭鶴二独演会


開場後の繁昌亭・・・本日は立見も出る大入り満員。


瓶太さん、喬介さん、ビックリツカサさん、皆さん御馴染み方々。



笑福亭鶴二関西私設応援団の辻さんとお祝いのお花、。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

「はい」と手をあげる、喜六。

何とも、喬介さん、前座噺の「兵庫船」を楽しい、愉しい噺に変身。

周りを明るくさせる、喬介さんの落語の世界、極めていますな。

失礼ですが、落語が上手いとか、聴かせるとか、江戸落語の粋なんかとは
正反対のところに位置する喬介さんの落語。

でも、古典落語が古さが無くなって、新鮮さがいっぱいに
息を吹きかえすとこなんぞ、凄いもんでおます。

落語って、楽しんで、なんぼ。笑って、なんぼのもん。
そんな原点を知らしめてくれる、喬介さんの「兵庫船」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「代脈」

毎年、独演会の為に、ネタおろしをする鶴二さん。
今年は、3本ともネタおろしで、それも春から早いうちから演りかけたようで、
すべてが、我が物になって登場。

この「代脈」も、大先生の替りに往診にいく、見習いの周達の
代脈のお嬢様の部屋に行く前の、控えの間でのやりとりが愉しい。

ややも、すると、エロっぽくなりそうな噺。
そこは、さらりと軽妙な笑いで包む鶴二さん。

来年の独演会も、新しくこんな軽いネタもかけて欲しいですな。


三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「首提灯」

「上燗屋、へいへいヘイと逆らわず」
「あつなし、ぬるなし、ころ加減で上燗」

上燗のお酒が美味しい季節になりましたが、・・・と言いながら
ビール党のわたくしめはいたってこの燗酒の旨さが解らないんですが・・・。

瓶太さんの「首提灯」、今回も上燗屋の部分、瓶太さんらしく、節度ある酔いかた。

「これは何」とあっさり尋ねながら、屋台の親父との会話を楽しんでいる。
道具屋での会話も、時の経つのを忘れるぐらい楽しい。

屋台で呑んだのは、一杯半か、二杯。
各演者さん、上燗屋に、入ってくる酔い具合、テンションで
この噺のすべてが決まるようですな。

素面では、首は斬れないし、グデングデンでも斬れない。
酔い加減、ころ加減、が難しい、噺ですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」

4月の稲田のネタおろしとは、まるっきり完成度が違う。
噺家さんが噺を練りあげる作業というのは素晴らしいもんですな。

客に騙されたと解ってからは、鶴二さんの幇間、秀逸。

掛け軸は蛇とマングースの絵、鰻は硬いは、湯呑は揃うてないし、
天上からはオシメが干してある、爪楊枝といえばマッチ棒がでてくる。

相手の余りの手際良さに、壮絶に罵しれば罵るほど、幇間の悲哀を感じる。

「鰻の幇間」元々江戸ネタであまり、上方で演じる方も少ないので、
鶴二さん、また一つ良いネタが増えましたな。



五、ビックリツカサ・・・・・・・・「おしゃべりマジック」

「ビックリ、ビックリ、ツカサ」の応援もピッタリ揃う、ノリの良いお客様。

レコードジャケットに黒のレコードを入れて、色スカーフを穴に通して
上から抜くと、あら不思議、レコード盤がその色に変身。

最前列で、友人と仕掛けをどうやこうやと言うてると、舞台からツカサさんに
「あまりネタのこと言わないように、小声でもよう聞こえて気になりますと・・・」
注意を・・・。

でも、最後の二色のスカーフを入れて差しこんで、ストライプのレコード出すのに
なんと黒色のレコードを入れるのを忘れて、置いたままのツカサさん。

どうするのかと思っていると、抜きだす時に気づいて、慌てて差しこむ
まさに「ビックリ、ビックリ、ツカサ」さんの巻でおました。



六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」

鶴二さんの「ハンカチ」、どこにでもある中年の夫婦のほのぼの感が出てよろしいな。

連れが、前に他の人でこの噺聞いたらしいが、まるっきりオモシロさが違う。
やっぱり、鶴二さん、凄いですね・・・・・・・と・・・嬉しいですね。

また、初めてお誘いした仕事仲間のお一人が東京へ転勤。
良い思い出づくりができましたと・・・・・・・嬉しいですね。

ずっと毎回来てくれてる、友人が、今回特におもしろかったと・・・・嬉しいですね。

補助席はもとより、立見席まででての大入り満員・・・・・・嬉しいですな。



来年は、9月21日(日)・国立文楽劇場での独演会が決定。
どんな、ネタが聴けるのか楽しみですな・・・・。

第15回・笑福亭鶴二独演会
2013年10月13日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「代脈」
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「首提灯」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」
仲入り
五、ビックリツカサ・・・・・・・・「おしゃべりマジック」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」


13-37-188



終演後の鶴二さん。


打上げのあった、繁昌亭前の“cocoNano”さん。
オーナーさんが気さくで、とっても良いお店。


打上げ参加の、ご贔屓の面々。



実は本日は地元のだんじりで、バスがなかなか来なくて30分かけて歩いて駅まで。



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