![]() | 幸田文の箪笥の引き出し (新潮文庫) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
☆☆☆☆
このまえの「小石川の家」に続いての
祖父に幸田露伴、母に幸田文にもつ、青木玉さんの本。
今、着物をお願いして仕立て上がるのを心待ちにしている私。
文さんのこだわりの数々の着物を興味深く見させて頂いた。
写真だけでも紹介すると、
玉さんの結婚式に、母文さんが調えた赤紫の色留袖。
半纏などに仕立て直した、祖父の羽織裏。
きれいな色糸で刺繍して楽しんだ加賀紋。
蔦の家紋を中かげ鬼蔦の紋にした羽織。
袖先に小花模様をあしらった母の意匠による黒の羽織。
母が好きだった黄八丈の着物。
小紋の着物にすがれの菜の花の塩瀬の帯を・・。
表と裏の違う柄の竺仙の浴衣。肌に馴染んだ絞の浴衣。
地味な着物に映えるように後見帯に結ばれた帯。
袖の振りに赤いもみを付けた縞の着物。
光と影で華やかにも大人しくもなる無地の地柄の綸子(リンズ)。
鈍色に染めた紬の着物。
縮麺の風呂敷や絽の留袖を座布団に・・・。
和風インテリアのはしり、その古風でありながら、シックな装いや
時折みせる大胆なモダンな配色、四季折々に季節を感じ、相手を楽しませ
そして自ら独自の美意識を着物、一枚一枚に込められる。
街中で着物の姿の女性をみると、興味深く目が留まる今日この頃でおます。
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