ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

秘密と友情~春日武彦・穂村弘

2014-12-07 19:05:57 | 本の少し
秘密と友情 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

穂村弘さん、一人でも常々変で、その際が楽しくて贔屓にしているのだが、
またしても、もうひとり登場、読めば精神科医。

春日さん、「一人暮らししていた時、煙草の始末が不安で、
吸殻をスクリューキャップ付のガラス瓶に入れて、
さらにそれを冷凍室で冷やして、顔に押しつけ、
ひんやりとしたところを確かめないと、家を出れなかった」・・・と。

これって、医者ではなく患者さんでは・・・・。

「どのくらいの不安感を持つのが、妥当で正常域なのか」と尋ねる穂村さんに、
「とりあえず、社会生活を送れるかどうかが一つの基準じゃない」と答える春日さん。

続ける穂村さんの「先生の“ひんやり”は正常域なの」・・・
ご自分も「あぶないところだね」と、・・・・答える先生。

「友情」「怒り」「救い」「秘密」「努力」「孤独」「仕事」
「家族」「不安」「記憶」「言葉」「お金」「愛」の14のテーマにもとづいて、
語りあうが、似たもの同士というか、新しい漫才のように、ボケとツッコミが
交互に入れ替わる、その変幻自在ぶりに感心する。

芸能人で、よく立ち位置が一緒というのがありますが、
ほんと、芸風が同じ、よくぞ、精神科医と歌人とフィールドの違うところで良かったと、

でも、クローンのような同じ共通点を持ちながら、
自分の知らない世界を知っている人と出会うなんて、
羨ましくてゾクゾクしますな・・・。

そんな、変なお二人の対談集でおます。



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