ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

和菓子のアン~坂本司

2016-08-30 03:04:05 | 本の少し
<ytd>光文社
和菓子のアン (光文社文庫)
クリエーター情報なし

☆☆☆☆

小説はめったに読まないのですが、
表紙の薯蕷饅頭の美味しさに魅かれて購入。

一日半で一気に読んでしまう。

作者もあとがきで言っているように、暗号のような和菓子の菓子名、
基礎知識がないと来歴すらわからない和菓子、
食べておいしい上に、物語を孕んだ和菓子。

なぞかけの様な、和菓子の名前、その歴史ある由来。
落語好きには堪らない、謎解きが続く・・・・。

おはぎの七変化とは、
春ならばぼた餅、秋ならばおはぎと名前が変わる、
これは牡丹と萩からきている。・・・・・・と。

この舞台になった和菓子店「みつ屋」では、秋の月ごとのお菓子が、
「松露」「跳ね月」「光琳菊」、なんて奥ゆかしくておいしそう・・・。

お茶をする訳でもないですが、百貨店では大層なので遠慮しながらも、
近くの和菓子屋で一度買ってみたくなりましたな。


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