渡辺のわたし 新装版 | |
クリエーター情報なし | |
港の人 |
☆☆☆
先日の、「かんたん短歌の作り方」に、この本の紹介があったので
アマゾンで初めて購入。日曜に申し込んで、翌日の月曜日には自宅に配達。
便利になりましたな・・・本屋さんも在庫、置かなくて良いし、
出版元は一括して在庫管理できるし・・・・
難は、便利さに甘えて、運送会社に負担が増えていることぐらいですか。
本は、思っていた以上に、質素。
(これって、自主出版の本?)
この斉藤さん、会社の九州の店長が知っていたのには、ビックリ。
世間は狭いというか、その世界だけという有名人はわんさか居られるんでしょうな。
気になった歌は
コンビニの袋はぼくを横切ってバス停のバスを越えてむこうへ
牛丼の並と玉子を注文し出てきたからには食わねばなるまい
内側の線まで沸騰したお湯を注いで明日をお待ちください
いつまでも手を振りつづけてたいつまでもいつまでも手は見えつづけてた
傘を差すひとの顔へはとどかない雨の基本に忠実な雨
二日も着ればスーツって案外ラクでかんがえなくて済むなつかしさ
いけないボンカレーチンする前にご飯よそってしまったお釜にもどす
カレーには味噌汁が付く 味噌汁のわかめのために割り箸を割る
先日は紙とインクをありがとう ぼくはあなたを愛しています
会いたくて今すぐ会いたくてとりあえず風邪薬のんでみた治った
ぼくはただあなたになりたいだけなのにふたりならんで映画を見てる
あさのひかりにまどろみながらみぎのかたからももにつらなる圧をたのしむ
コーヒーを下駄箱の上に置き忘れ朝刊でカーテン開ける君
わたくしの口癖があなたへうつりそろそろ次へゆかねばならぬ
なみなみとコップの水を飲み干してくすりのための水をおかわり