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稲田観音落語会
本日は、稲田観音落語会。
東京から、柳家さん喬さんの登場で鶴二さんとの二人会。
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一、笑福亭鶴二・・・・・・「皿屋敷」
今日は、三味線さんも太鼓も無し。
それでいて、「皿屋敷」をして下座からの音を入れようと、
なんとCDの音をハナシに合わせてと、なかなか大胆なことを・・・・。
つれもって車屋敷目指して皆が歩いていくところ・・・。
お菊が井戸からでてくるところ・・・・。
なかなか音が流れて来ないので幽霊の手の甲をこちらに向けたまま
しばし音待ち・・・・・、出てこなかったら、どうするつもりだったのか鶴二さん。
でも、お菊さんが一番美人に見えるのは、やはり春団治さんですな。
二、柳家さん喬・・・・・・「笠碁」
良かったですな。
この頃、上方でも聴く機会の増えた「笠碁」
でも、碁仲間の二人の無邪気さ、こどもっぽさ、
幾つ何十になってもこの様な気持にさせる友達はもちたいですな。
雨が降りしきるお店の前をいったりきたり、
二人の思いが手に取るようにわかる・・・・目で追うだけの演技。
雨音だけが聞こえる中での、モノトーンの世界がゆっくり動く。
落語の真髄を目のあたりにして、身震いがした、さん喬さんの「笠碁」でおました。
三、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」
今多くの方が演じる、女房が寅ちゃんを引き取って一緒に暮らすバージョンではなく、
亭主の方と一緒に暮らすバージョン。
いみじくもこのあと出られた、さん喬さんが
「初めて聴きましたが、母親と暮らす子は、母親に心配掛けまいと気遣いするが、
男親に引き取られた子は、元気でやんちゃで、やはり違うもんですな」と、
やはりプロの洞察力って、凄いですな。
その寅ちゃんの元気良さの分だけ、人情噺の湿っぽさはない、
鶴二さんの「子は鎹」でおました。
四、柳家さん喬・・・・・・「唐茄子屋政談」
上方ではめったに出会うことがない噺を、「唐茄子屋政談」。
勘当された若旦那、唐茄子を売りにやって来たのが、吉原近くの田んぼ、
そこから聴こえる三味の音に、吉原での思い出に浸る・・・・。
その、情緒ある風情・・・・・合間に入れる売り声「唐茄子屋ぁ~」
「紙屑屋」の若旦那を彷彿させる、江戸版「昔は良かった」でおます。
来年の是非、さん喬さんの“稲田観音落語会”への登場、お待ちしております。
第28回・稲田観音落語会
2018年10月8日(月・祝)午後18時開演
徳庵・稲田観音寺
一、笑福亭鶴二・・・・・・「皿屋敷」
二、柳家さん喬・・・・・・「笠碁」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」
仲入り
四、柳家さん喬・・・・・・「唐茄子屋政談」