御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち | |
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主婦の友社 |
☆☆
落語協会分裂を、当事者の円生とその弟子たち、そのとき歴史は動いた・・・。
25年前の、1986年に出版された、三遊亭円丈さんの「御乱心」。
既に、春風亭一柳(好生)の[噺の咄の話のはなし]と、川柳川柳(さん生)の「ガーコン落語一代」を読んでいたので、全体像は掴んでいたつもりだが、先に読まなければならないこの本で、一本の柱がとおり、すべてがスッキリと理解される。
特に、野望に満ちた円楽氏が、権謀術数、師匠の円生さんを動かし、結果「御乱心」という形で
落語協会を去り、執念で過密な仕事こなし、結局早まる死をむかえた。
ことがおこった時の、談志、志ん朝、円蔵、馬生、各人が己の立場、損得、そして己の生き様で決断したことは、
どんな時代、どんな世界でも相通じる気がする。
今でこそ、歴史は動いたとか、NHKの番組でも取り上げても良いぐらいの時が経過しているが、
この本が出版された当時は、生々しくて、さぞ筆者にも、風あたりが強かっただろう。
筆者曰く、95%が事実との事、事実に基づいた事柄だけに、色褪せることなく、今読んでも十分楽しめる。
最後に、この本を貸して頂いた、明彦さんに感謝でおます。
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